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ベトナム反戦運動の連携

「同志昭夫、ベトナムが……燃えている!」


「いや、物理的にじゃなくて、戦争の話だよね!?」


1965年。

アメリカが北ベトナムへの本格的な空爆を開始。

ベトナム戦争は泥沼化し、世界中で反戦の声が高まり始めていた。


「……このままじゃ、また無数の命が失われる」


俺は未来知識を持つ転生者。

ベトナム戦争がどれだけ長引き、どれだけ多くの犠牲を生むかを知っている。

そして、反戦運動がいかに分断され、力を失っていったかも。


「今なら、連携できるかもしれない。世界の学生たちと」


「同志、まさか……国際連携を!?」


「うん、ちょっと手紙書いてくる」


「またそれ!?」


俺は、英語で手紙を書いた。

宛先は、アメリカ、フランス、ドイツの学生団体。

「日本の学生運動は、ベトナム戦争に反対する。共に声を上げよう」

――未来知識を使って、連携の必要性を説いた。


「同志昭夫、英語もできるのか!?」


「いや、Google翻訳が使えないから、昭和仕様の辞書で頑張った」


「それ、地味にすごい!」


玲子は冷静に言った。


「国際連携は、政治的にリスクもある。でも、あなたの言葉には説得力がある」


「それ、褒めてる?」


「別に……」


「また“別に”!」


アナは静かに言った。


「ソ連も、ベトナム支援をしている。あなたの動きは、興味深い」


「それ、任務として? それとも……」


「……任務だから」


「やっぱりか!」


真由はカメラを構えながら、笑った。


「スクープ! “革命の星”、ついに世界へ!」


「その見出し、国連に載りそう!」


そして――数週間後。


アメリカの学生団体から返事が届いた。

「日本の学生たちと連携したい。共に反戦の声を上げよう」

フランス、ドイツからも賛同のメッセージが届く。


「同志昭夫、世界が動き始めたぞ!」


「いや、俺、ただの転生者なんだけど!?」


「それでも、未来を知る者が、今を変えた!」


こうして俺は、国際的な反戦運動の連携を実現した。

昭和の学生運動が、世界とつながる――それは、革命の新たなステージだった。


「……俺の昭和ライフ、もう国際活動家じゃん」

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