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プロローグ『かつての愚行』
この物語は、終わりを迎えた世界のその先を描いたものです。
かつて人類が犯した愚かな行為がもたらした結果と、その後に訪れた新たな希望を追いかけてください。
生き残った者たちが、果たしてどんな未来を見つけるのか。
彼女たちの歩みを、静かに見守っていただければ幸いです
轟音が響く。
鳴り響く銃声、耳をつんざく悲鳴。
戦争だ。
何ヶ月も……何年も鳴り続けていた。
だが唐突に音が消える。
「終わったのか……?」
そう思った。
そう願った。
すると周りからとある言葉が聞こえる。
「後は……こいつらに託せばいいさ」
「俺らはもうだめだ、考えるな」
絶望しているようだ。
もう声も聞こえない。
死んでしまったのか?と思いつつ。
戦争が終わったという安堵と共に私は眠った。
この出来事が夢だと願いながらーー