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青春夏想  作者: 螢火
9/16

7限 恋の哲学

私は西河夏那。この前有名人が来てディベートを企画でした。内容は恋愛か部活どっちを頑張るべき?というテーマだった。私は部活一択だった。ちなみにほとんどの生徒が恋愛の方に行った。恋じゃなかったのは私含め数人の女子それと天草君。そして有名人が司会をしてディベートが始まった。

「西河はなんで部活なん?」

「部活動は今しか頑張れないし、それに私恋したことなくて…恋がよくわかんないんですよね。」

「なるほどな。フェンシングの天使は恋をしたことないと…他のみんなおんなじような理由か?」

その問いに対し天草君だけ手を挙げた。

「天草も恋したことないんか。」

「はい…」

「西河に恋を教えらなあかんのか。おい男子ども恋の良さ語れるか?」

「もちろんですよ。」

「ええ意気込みやん。じゃあ鈴木いけるか。」

「恋をすることによって生きがいが増えると思うんですよね。してないと人生損してますね。」

「そうなんか。西河損してるらしいで。」

「私今の生活とても楽しいと思いますけど?」

「西河さんまじで恋すると全然違いますよ。試しに俺に恋して見ます?」

「それは…流石にごめんなさい。」

「何勝手に告白して振られてんねん。やっぱ西河はモテるの?」

「1番モテてますね。ここにいる男子は一度好きになった経験あると思います。」

「天草はないんやろ?」

「そうですね…」

「西河今までどれくらい告白されてきたん?」

「大体50人くらいですかね…」

「とんでもない数やん。その中には好きになった人とかおらんの?」

「はい…」

「レベルが高いな〜。男子諸君頑張って西河を恋に落としたまえ。天草もやで。」

「え?」

「え?やないねん。」

笑いが起こり、収録は終わった。放課後部活がない日なので友達と帰っていた。

「鈴木の言う通り夏那も恋するべきだよ?」

「そうなのかな?」

「蒼依よ。恋の良さを語ってやれ。」

「良さってのはわからないけど好きな人に会えるとかは楽しみになるかな?」

「夏那は恋をしたくないとかある?」

「恋はしてみたいけど…まぁそんな私が好きだと思える人には私は会えないと思うけどな。」

「実は身近にいるかもよ?夏那が好きになる人。」

「そうかな?」

「例えばさ風林火山のメンバーとか。最近仲良いし。」

「好きになるかな?」

「山本君とか優しいじゃん。」

「確かにね。」

「風林火山と仲良い天草君が夏那を落としたら芸人さんの予言通りになって面白いけどね。」

 

家に帰り、少し練習した後風呂に入り、晩ご飯を食べる。「今日芸人さんが来て部活と恋どっち頑張るかのディベートしたんだけど恋のこと何にもわからなくて。」

「私も学生時代全く恋してなかったよ。今の夏那と同じで告白はされる感じ。」

「後悔とかはないの?」

「全くないよ。大人になって初めて恋した翔斗さんと出会って結婚までしたし。急いで恋はするようなものじゃないと思うよ。」

「お母さんは恋した時どんな感じになったの?」

「身体中にビビって電流が走るような衝撃でその後に胸がドクドクしてたかな。」

「そんな感じなんだね。私もそんな人に会いたいな。」

「夏那も会えるよ。」

「お母さんはお父さんといつ出会ったの?」

「ちゃんと覚えてるよ。少し暖かかった2月15日。」

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