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青春夏想  作者: 螢火
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塾でも交流を重ねたい‼︎

学校が終わり、今日は週に一度の星塾がある日である。最初話したように俺が西河さんに恋をした場所でもある。しかしいつも来るわけではない。彼女はフェンシングの練習で忙しいからだ。授業が始まったが来る気配はなかった。

「まぁ仕方ないか。いつもそうだし。」

 そう思い、授業を真剣に聞き、問題に取り組んだ。そして授業が30分くらいだった時だ。

「健吾先生遅れてすみません。」

「練習だろ?仕方がないだろう。亮悟の隣の席が空いてるからそこに座ってくれ。」

「わかりました。」

「まさか来るとは…そして席が隣⁉︎」

 塾で席が隣になったのは恋した日以来のことだった。驚くのも束の間西河さんが話しかけてきた。

「山本君ごめん…どこのページをしてるか教えてくれない?」

「35ページだよ。」

「ありがとう。」

「授業に集中しろ……」

 動揺をしていたが落ち着いて残りの20分授業に集中した。そして10分休憩が入った。休憩しようとスマホを取り出すとまた西河さんに話しかけられた。

「山本君またお願いなんだけど私がいなかった30分の授業の内容教えてくれない?健吾先生の解説は長くなりそうだし…」

「全然いいよ。俺なんかで良ければ。」

 そして少し分かりづらい俺の解説が始まった。

「なるほど。このように変形すればいいんだね。」

「俺の分かりにくい解説で理解できるなんて流石西河さんです。」

「山本君の説明分かりやすかったよ。ありがとう。」

「いえいえ。」

 そして残りの50分の授業が終わった。

「YR今日自転車?」

「今日は車。」

「そうか。じゃあ。」

「バイバイ。」

 親の迎えを待っていると西河さんが話しかけてきた。

「山本君って家この辺なの?」

「まぁ近い方ですかね。」

「そうなんだ。私少し遠いからさ。」

「そうなんですね。」

 その後少し無言の空気ができた後に

「あのさ、私もYRって呼んでいい?山本君なら距離が遠いと感じちゃって。私は山本君のこと友達だと思ってるし…」

「僕は全然いいですよ。」

「後友達だし敬語なしで。下の名前で呼んでもらっていいよ。」

「わかり……わかった。」

「じゃあ学校でも席隣なんだしよろしくねYR。」

「こちらこそよろしく夏那さん。」

 そして親が迎えにきた。この日の塾で今まででは考えられないくらい進展があった。

「俺のこと友達って言ってたし、もっと仲良くなった後にランクを上がって恋人になれるように頑張ろう‼︎そのためにはもっと塾でも交流を重ねたい。」

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