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青春夏想  作者: 螢火
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部活に舞い降りる天使

この学校にももちろん部活はある。ちなみに俺は硬式テニスをしている。同じ学年には部活で有名な人がいっぱいいる。野球部の長濱君と吉川君。そしてサッカー部の風間。この3人を合わせてイケメングループNKYと呼ばれていたりする。他には軟式テニスの漢田君や弓道部の東海さんもすごい選手だ。先輩方にも有名な人はいる。ちなみに夏那さんは生物部だ。なぜ運動部に入ってないのかというと…

「また大会優勝だって?」

「はい。」

「すごいね。流石元日本代表の西河麗那さんの娘だ。期待してるよ。」

「ありがとうございます。」

 彼女は母親のもとでスポンサーもつくほどで日本TOP3にいてもおかしくないフェンシングの選手だ。この学校にはフェンシング部なんてない。そのため部活ではなく外で活動している。西河さんの母は会話でもあったように実はフェンシング元日本代表だった西河麗那さんという方だ。麗那さんも容姿が良くフェンシング界の女神と呼ばれていた。引退してもモデルなど芸能活動をしてたらしい。そんな麗那さんの娘である夏那さんはフェンシング界の天使と呼ばれている。この学校は部活強制で生物が好きなことから入ったらしい。夏那さんが入ったことで兼部などして生物部に入った男子も少なくはないはずだ。新入生の見学も去年全くいなかったのに今年は1、2を争うレベルで凄いらしい。夏那さんは単純にメンバーが増えてくれるだけ嬉しいそう。

僕たち硬式テニス部は週に2回ほどしかないエンジョイクラブである。なぜ週に2回しかないのか。それは軟式にコートが使われるからである。軟式は硬式に比べ実力者が多い。そのためコートを譲っているのだ。

「あれ西河さんじゃね?」 

「まじじゃん。相変わらず美しい…」

そんなことを部活メンバーが言ってるとこっちも見てきて、声を出さずに

「が・ん・ば・れ‼︎」

 といい笑顔でこっちも見てきた。

「絶対俺に言ってきただろ。」

「いや俺だ。応援してくれるなんてやる気めちゃくちゃ出てきたー。」

 またメンバーがざわつき、俺は冷静な態度をとった。が、内心は

「可愛すぎる。声を出さず口パクで…あの笑顔は反則だ…」

 その日の部活は今までで1番真剣に行われた部活になった。

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