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青春夏想  作者: 螢火
2/15

席替え=戦い

「今から席替えをする。くじを引いて書かれた番号の所にいけ。心の準備はできてるか?」

うぉー!!とみんな盛り上がる。これはクラスでは大切なイベント。神代高校は学期ごとに1回ある。クラスみんなが後ろの方になるように必死になる。俺だって例外ではない。俺は西河さんの隣になりたいという願望もある。もちろんアリーナ席でも隣が西河さんなら俺は嬉しい。

「7番…」

引いた結果最前席になってしまった。隣が西河さんなら救われるが、確認すると啓太だった。

「終わった…」

と心の中で思っていると後ろの方から天草の声が聞こえた。

「すみません。黒板が見えづらいので前行きたいです。」

天草君の声だった。教師の指示により俺はアリーナ席から解放され1番後ろに。しかも隣がまさかの西河さん。「ありがとう。」と天草君に心の中で伝えた。

「よろしくね。」

「よろしく…」

「後ろの席っていいよね。」

「そうだね。本当天草君に感謝だわ。」

「まじ⁉︎話しかけられたんだけど。てか笑顔可愛すぎない?」

心の中でそう叫んだ。ちなみに男子からの視線がきつかった。彼氏になったら毎日とかあるはずだ。でもこれに耐えてこそ彼氏になれると思っている。ここから俺と西河さんの関係をよくしていこうとそう思った。席替えが終わり休み時間が入った。やはり西河さんの周りにはたくさん人が来て話をしていた。

「西河さん1番後ろの席いいですね。」

「羨ましい?」

「もうめちゃくちゃ羨ましいです。」

「だろうね。山本君も嬉しいもんね?」

 突然振られたことに驚いていたが口から咄嗟に

「はい。」

「そうだよね。運良くて良かった〜。」

 と出ていた。その後俺は男子達に睨まれた。心の中では「西河さんと隣になれただけでも嬉しいのに…」

 と思っていた。チャイムが鳴り授業が始まる。化学の授業だった。化学はみんなから退屈な授業ランキング1位に入るほどである。

「流石に西河さんは真面目に寝てるだろう……」

 と思い隣を見てみると

「zzz……」

「寝てる⁉︎」

 とびっくりしていた。

「天才も授業中寝るんだな…寝顔可愛い。破壊力が半端ない。この天使をこの世に産んでくれてありがとう。」

 心の中で神と夏那の母親にも感謝を伝えていた。

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