夢日記01
白い部屋
正面に大きな窓。
日当たりがいい。
今日この部屋に引っ越してきたので、
1番いい場所にベッドをおき、
荷解きをした。
でもなんか布団が濡れてる。
ふと上を見ると
カーテンレールの上に白い棚があって、
そこに2匹の白い猫みたいな生き物が
先に住んでいたみたい。
一匹はまだ子供だ。
かわいい。
でも濡れてた原因は…おしっこ??
仕方なく、
先に住んでいた方を尊重して、
ベットも荷物も
反対側へ移動した。
任務をやり遂げ満足し、
白い棚の先住民へご挨拶しようと
踏み台をのぼったら、
棚の上には白い猫の
こけしっぽい形をした
小さな人形が
1つ転がっていた。
子供の猫がにゃーと鳴いた。
どうやら、僕は遅かったみたいだ。
悪寒と殺気を背中に感じてゆっくり振り返る。
そこには憎悪をたぎらせた何かが、
今にも襲いかかってきそうに
牙をむき僕を睨みつけていた。
君はどんな願い事をして
その姿になったんだろう…
そんなに僕が邪魔だった?
頭は妙に冷静で、ただ悲しかった。
やがて痺れをきらしたらしい、
彼だったものは
まさに今、僕に襲いかかる。
それが戦いの始まりとなった。
この世界には
目に見えない何かがいる。
彼らに統一した形はない。
今日みたいに
可愛い猫のような姿の時もある。
共通しているのは、
彼らは、一生に1度、
自分と引き換えに
自らの願いを叶える。
叶えた願いの残滓はどこにも残らない。
これは、そんな彼らの姿が見える
僕の日常のはなし。