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（二）-8
受け取った名刺には「社会福祉法人川居・尾襖けやき会代表 大久保新」とあった。
「天下りを受け入れれば資金援助してくれるなんて、ほんま楽なビジネスですわ。選挙協力だって、実際にはメンバーが誰に投票するなんてこと、私らにはわかるわけありまへんやろ。でも『全員先生に投票してくれるって言うてます』って言っておけばそれであとはオッケー。せやから、その方法で私も法人を今までに四つ立ち上げましたわ。ほんま、これはええ商売ですわ。おたくもその口でっしゃろ」
（続く）
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