異能力測定
『異能測定はこちらにお並びくださーい』
係員らしき男が列に案内をしていた。
(それにしても異能ってなんだよ。そういえば神時代に持ってた力ってどうなったんだ?試しに魔法とか使って見るか、、、、、、あ〜魔力は無いっぽいな。闘気とかは使えんのかな?、、、、、、あれ?使えるんだけど、、、しかも前よりも、、、まぁ護身くらいには使えるだろ)
少なくとも神が扱う闘気が護身程度になる筈も無いがこの時の俺は気づかなかった。
『それにしてもどんな異能が来るか楽しみだな!』
直樹が俺にそう聞いてくる。
なんの事か聞こうとしたら俺達の番になったみたいで係員に呼ばれた。
『ここに手を置いてください』
言われた通りに手を置いたら何らかの数値が出てきた。
『え〜直樹さんは異能力数値5000ですね。まぁまぁ良い数字ですよ。一方諒真さんは異能力数値は〜えっ!?0!?もう一度やって貰えますか?』
言われた通りにもう一度やってみた。それでも結果は変わらなかった。
『うーん。まぁ身体強化系の能力ならこういうケースも有り得るので身体能力測定に行きましょう』
(まぁ異能なんて力は有るわけないよな。有ったとしても権能だが今は人間だし。それにこんな機械で測れるほど神々の力は弱くないしな。それにしても直樹は異能力数値5000って言われてたけどどういう事だ?)