最強ネクロマンサー、聖剣がペット化する
突然、聖剣に新しい主とか認定されてしまった。
「あの…剣士でもなんでもないネクロマンサーなんだけど…君の主になっちゃったの?」
「ネクロマンサー…?なるほど、ということは我は主に復活させられたということか。どうりですでに死んだ我が再び目覚めたはずだ」
「すでに死んだって…聖剣にも死とかあるんですか?」
「普通なら死ぬことはないが…特殊な条件次第では眠ったり…死ぬこともある。我は剣に宿った精神体だからな…剣が折られたりすると眠るし、精神的なショックで死ぬこともある…我の場合改名のショックで死んだ」
「はい?改名ショック…?」
「我は元々めっちゃかっこいい名前だったのだ…改名された時点で前の名前は思い出せないが…主に絶対の勝利を約束する剣みたいな感じだった気がする。だが…他のいくつかの聖剣と共に教会に集められ、勇者の手によって改名の儀式でシャベルンデスみたいなださい名前にされたショックでなくなってしまった…そういえば我と同期の聖剣もクソザコナメクジ丸って改名されてたなあいつは無事だろうか…」
クソザコナメクジ丸…意味はよくわからないけどひどい名前だな…。そういえば聖剣って教会からジョブを授かるときに勇者認定されると、授かるんだよね。たしか…クロスも持ってたはず。聖剣につけた名前は内緒だって
「…たしかにちょっとおかしな名前だけど、名前がださいってショックで死ぬなんて聖剣ってナイーブなんだね…」
「あれは完全な不意打ちだったからな…我もまさか名前がださすぎて死ぬなんて想像もしていなかったよ…」
「いや主って言われても…え~と僕って勇者じゃないんだよね。どっちかというと逆で今は魔王軍の幹部やってるんだけど…」
「なぬ…?主は人間なのに魔族と仲間なのか?」
「そうなんだよね…聖剣的にそれって大丈夫なの?」
「…初めてのケースだな」
「…ところで僕は剣の心得とか全くないんだけど…聖剣の主なんてなっていいものなの?」
「ふむ、ならば我を試しにもってみるといい」
そう言ってふわふわ浮かびながら僕の手元に聖剣が近寄ってきたので柄の部分を握ってみる。
「あぁ、そこいい…めっちゃツボ…」
「え?」
急に聖剣から吐息声が聞こえてきて驚いた。…聖剣にツボとかあるの?
「うむ、なかなかいい持ち方だぞ!主、なかなか剣士としての素質あるのではないか?」
「…持ち方ぐらいでそんなのわかるの…?」
「我は聖剣だぞ。柄を握られればその持ち主の人となり、そしてマッサージ師…もとい剣士としての素質があるかどうもわかる…うむうむ、今回の主とは仲良くやっていけそうだな」
「マッサージ師…?」
「実際のところ主に剣士としての素質があろうとなかろうと問題ないのだがな。我、一人で戦えるから、そうだ証拠にそこらのモンスターを狩ってきてやろうか?」
そう言って、聖剣は僕の手を離れてふわふわと宙へ浮かんで。
「いや僕は魔王軍だから!そこらのモンスターって大事な仲間だからね!?さっきも言ったよね?」
「そうだったか…いかんな聖剣だった時の癖が抜けていないようだ。ついついモンスターを殲滅するスイッチが…」
この聖剣…目を離すと危ないな。
「黒騎士さんにあげようかなこの剣…」
「ぬぉ!?主!?なんということを…我を捨てるつもりか…?久方ぶりの復活でちょっと浮かれてただけなのに…ひどいぞ…我には主しかもういないのに…」
剣が地面にガリガリ字を書いてる。なんとも寂しげな姿だ。なんて書いてあるんだ…?
お腹すいた。
聖剣もお腹がすくのか…?ほんと生き物みたいだ。
「し、仕方ないな…」
まぁ、目を離すと危ないし…とりあえず復活させてしまった僕が責任をとって管理しないといけないか。
「さすが主!これからよろしく頼むぞ!常に主の傍にいるぞ!!我が主よ!」
ぴょんぴょん飛び跳ねる聖剣シャベルンデス。なんか聖剣なのに犬みたいだな…。とりあえず屋敷に連れて帰るか。
「お、おかえりぃ!ご主人様ご飯の用意できてるよ!」
屋敷に戻ると、ミミとタマが昼ご飯の用意をしてくれてた。美味しそうだ。
「あれ? ご主人様…その剣は何なの?」
「あぁ、これは・・・聖剣・・・なのかな?」
「メシだぁーーー!!!」
「ごはん」
僕が詳しい説明するまもなく、聖剣から黒いもやのようなオーラーがご飯に向かってすごい勢い飛んでいった。するとあっという間にご飯が消えていった。
「う、うまい!!なんて素晴らしい味だ!!我、感激!」
「そっかぁ、喜んでくれて嬉しいなぁ」
ミミが嬉しそうに微笑んでる。
「ご主人様これは何なのです?」
タマが首をかしげている。
「う~ん…聖剣・・・なのかな?」
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あと、この小説の一話を現在漫画化してもらってます。今年の末か来年の一月ぐらいに同人誌としてどこかで出す予定です。




