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a.0

淡い夢を見る。パステルカラーに色付いた、遠い日の夢。


風が吹く。頭上から花びらが舞う。枝が音を立てて揺れる。そのまま風は丘を下り、眼下の街に春を伝える。


今年はすぐに葉桜かもね、と彼女は囁く。

そうかもしれない、と僕は頷く。

手紙、書くからね、と彼女がはにかむ。

必ず返事をしよう、と僕はほほえむ。


暖かい沈黙が流れる。

また会えるかな、と彼女がこぼす。

きっと会おう、と再び頷く。

そして二人は、ふたつの約束を交わした。

初投稿です。初めまして。

ひこうきぐもと申します。よろしくお願いします。


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