表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

00 ぶっちゃけ、冒険者ギルドって要らなくね?


 個人的嗜好であることは重々承知しているが、このエッセイを書くためには必要なので、ハッキリ言ってしまいましょう。


 自分は、いわゆるテンプレと呼ばれる作品に出てくる、『冒険者ギルド』という存在が嫌いです。

 女性向け作品ならば、そもそも登場することは少なく、男性向け作品でも、一時期のことを思えば減りましたが、まだまだ見ることのある設定です。


 厳密に言えば、嫌いと言えるほどでもないです。

 でも、この組織が公然と存在している世界を見るだけで、「あ、この作品ダメだわ」と思うほどに最近なってきました。おつまみ感覚で読み流すのならばまだしも、ガッツリ味わいたいとは思わない。ビーフジャーキーは味わった後に飲み込みますが、ガムはしばらく噛めば吐き捨てます。


 考えれば考えるほど、矛盾していて、冒険者ギルドは謎の組織であるし、存在意義が理解できないからです。

 そうではない作品もあることも否定はしませんが、ごく少数。

 だから物語の中とはいえ、存在しなければならない必要性がわかりません。実際の個々の事情についてはともかく、「主人公が冒険者ギルドに登録する」という序盤の展開を作りたいがため、思考停止した作者が登場させている。

 結果、その作品に出てくるの住人は、神様(さくしゃ)のくだらない演劇に付き合わされているだけ、つまり世界観が死んでいると判断しています。



 なぜ自分がこんな主張をしているか、多分理解できない人がほとんどでしょう。

 だって多くの作品で使われている設定だから。

 理屈を超えて「フィクションの中なら、あるモンはあるんだよ」という固定観念に囚われているでしょう。


 理解する必要がない、理解したくない、と思う方は、ブラウザをそっと閉じてください。前提からして自分と話が合わないでしょうし、不快になるだけですから。



 さて、ここから先は語り口を変えさせていただきます。

 こちらのほうが語りやすいので。



 考察するにはまず、以下のことを定義しないと話が始まらない。

 作品ごとの個性で異なる場合もあるだろうが、以下に挙げる内容は、おおよそ共通し、誰でもなんとく思い浮かべる条件だと思う。


【Ⅰ】中世ヨーロッパ風異世界


・剣と魔法の世界である。

・基本的には文化、技術レベルは産業革命以前の中世ヨーロッパに準ずる。(多くの国家で封建制。一部魔法を応用した突出技術あり)

・魔物、魔獣といった、総合的には通常の野生動物より危険な生物が溢れている。

・大都市は石造りの城壁など、城塞都市化している。

・都市の門は夜間は閉じられ、日中は門番が居り出入りを監査している。

・危険が大きく、命は容易なことで失われ、奴隷など命が売り買いされることも当たり前。


【Ⅱ】冒険者ギルド


・冒険者を登録する。

・身分証明書が発行される。

・ギルドの建物に、さまざまな依頼が張り出される。

・狩猟/採取した動物や植物の買い取りを行っている。

・大きな街には必ず存在する。

・異なる国でも、なんらかの形でギルド間の情報共有がなされている。



【Ⅲ】冒険者

・誰でも就ける職業。

・とはいえ、剣の腕や魔法など、武力を求められることが多い。

・実績に応じて実力を何段階かでランクづけられている。

・報酬次第でどんな仕事でもやる。

・個人の思想を除き、国家や権力に縛られない。

・国家、領地間の移動に制限がない。


 この条件を前提に考えていく。



 ちなみに似たようなことをしてらっしゃる人を見つけたが、それとは異なる視点で考えていく。


 冒険者・商人・職人ギルドについての考察(作者:青田 ガリ様 http://ncode.syosetu.com/n7490bz/)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ