1-6修行1日目
どうも、灰色メダルです。
最近インフルエンザが流行ってきましたね。
インフルエンザ予防をしっかりしましょう!
「いい湯だった〜」
もう直ぐ夕食だ〜お腹すいたな〜……
……で、ここどこだ?
俺もしかして迷子になってるのか?こんな歳で?
いやいや、歩き続ければそのうちつくはず……
……というより!どこで夕食を食べるか教えてもらってないんだが!
だから俺は悪くない!そうだ!絶対そうだ!
まぁ、心の中で怒ってもしょうがないし別の事考えよ……
……それにしても
「今日からここが俺の拠点か〜」
俺は前までどんなとこに住んでたんだろうな…
そのことを思い出すためにも先ずは食わなきゃな!
「いっぱい食べていっぱい修行して強くなるぞ〜!!」
「おぉ〜。凄いやる気だね〜」
「そりゃそうだよ!それに妹も探し出さないといけないからな!」
「うん、うん。その意気だよ!
っていう事で、みんなよりもHARD-MODEね!」
「いや〜HARDはちょっと……」
「へぇ〜強くなって妹を探し出すんじゃないの?」
「まぁな!よし!
俺はVERY-HARD-MODEだ……って……え?」
「ススム!迷子になっていると思って
このガンマ師匠が直々に迎えに来てあげたわよ!」
「そ、そうですか……
あの……さっきの言葉は無しという事で…」
「ダメですよ〜!一度決心したことは貫き通さないと!」
「…それに…ススムは最初からみんなよりもビシビシ鍛えるつもりだったからね!」
……聞かなかったことにしよう…
「…ススム!聞こえて…」
「いやぁ〜、夕食楽しみだなぁ!!」
「ちょっと、話を逸らさ…」
「今日のメニューは何ですか!?ガンマ師匠!!」
「ま、いっか」
「と、ということは、さっきの話はなしに…」
「さっきも言ったでしょ!ススムは最初からHARD-MORDって決まってるからね!」
「え〜!!」
「はいはい。この話おしまい!明日から頑張れ!青年!」
「うっ……せめて優しくお願いします…」
「考えとくねー(棒)」
「絶対考えてないですよね〜!!」
俺とガンマ師匠はそうギャーギャー言いながら(ほとんど俺だが)夕食に向かった。
「「せーの!」」
「「ススムとアカリ!これからよろしく!」お願いします!」
「よろしく、ススム、アカリ」
大きな声で言ったのがガンマ師匠とオーラ。
後から小さな声で言ったのがミレルヴァ先輩である。
「お、おぉ…」
「え、え〜と…」
「今日はパーティですよ!ススム!!」
「そうですよ。2人とも、これからはオーラとミレルヴァと一緒に練習するのですからね。」
「ああ。そうだ。よろしくな」
「「はい!よろしくお願いします!!」」
そう俺と燈は同時に言った。
そのパーティはとても楽しかった。さらに、色々なことも聞けた。例えば、オーラには友達が俺たち以外にいないことなど…(ガンマ師匠が言っていたので本当かどうかわからないが)。
とにかく明日から練習がんばるぞ!!
〜そして翌朝〜
俺はまだ「べっと」と言われる家具の上で寝ていた。
「おーいススム、今日から修行だよ」
「がん…ししょー…で…か……?」
「え〜なになに?声が死にかけているよ」
「う〜ん……眠い…」
「おい。妹を助ける約束はどうしたの?」
いもうと…?妹……妹!!そうだ!俺は…
「ガバッ!」
「よし!今日からもうとっくんだぁ〜〜!!」
「うん。その意気だよ。ススム」
「朝食食べたら修行だからね」
「はい!わかりました!!」
「それじゃ、朝食の準備してくるから。またね」
「はい!」
よし、久々に早起きしたし、燈を起こしに行こうか。ビックリするだろな。二ヒヒヒヒ……
と思っていたら燈が部屋に入ってきた。
「あ!あ、燈!起きてたのかよ…」
「当たり前でしょ。今日から修行なんだから!」
燈が二の腕に力こぶをつくりながら言う。
「あ、そうだ。朝食食べたら修行らしいよ」
「そうなの!よし!今日から修行開始ね!」
「「せーの!!」」
「「がんばるぞ〜!!」」
「「おお!!」」
「おはようございます。仲がいいですね。ススム、オーラ」
「おはよう、オーラ!」
「おはよう。あ、聞いてるかもしれないけど、朝食食べたら修行らしいよ」
「あぁ、また地獄の修行が……」
「「え?」」
「い、いやいや、なんでもないですよ!今の言葉は忘れてください!」
そして、朝食を食べ終わると、師匠のところに集合した。
「よし!今日からススムとアカリが加わるから気合い入れてがんばるぞ〜」
「あの〜…ここで練習するんですか?」
「もちろん違いますよ。アカリ」
そう言って、ガンマ師匠は、「付いてきて」と言い歩き出した。
「これで行くのですよ」
それは、ここにきた時に使った魔法道具の扉だった。
「ああ。そういうことか。このドアをくぐったら修行場所へワープするのね」
「ええ。そうよ。さぁ、くぐりましょう」
くぐった先は、殺風景な平地だった。
「ここが修行場所ですか?」
「ええ。じぁあ始めましょうか!」
「「はい!」」
「……はい…」
「……」
「全く。相変わらず元気ないですね。オーラとミレルヴァは」
「そ、そうですかね…」
「……」
ミレルヴァは黙ったままだ。
「まぁ、いっか。えぇと、これから体力づくりを始めます。要は走り込みですね」
「た、体力づくりですか?」
「そうですよ。まず体力は必要不可欠ですからね」
「まず、準備体操をしてから、20km走って少し休憩、また20km走ります。」
「あぁ……また地獄の修行が…」
「よし!始めますよ!みんな!」
俺たちが何かいう前にオーラ師匠が走り出した。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「よ〜し!頑張るわよ〜!」
「…もう嫌です〜…」
「……」
そして修行が始まった。
「…ゼェゼェ…も、もう無理…」
「足がガクガク…」
俺と燈は1、2kmほどでバテバテだった。
「だ、大丈夫ですか?」
オーラが息切れもせずそう問いかけてくる。そんな華奢な体のどこにスタミナがあるのだろう…
ミレルヴァ先輩は黙って黙々と走っている。
「……そんなんじゃ強くなれないぞ」
と思いきや、急にそう言った。
「…は、はい……ゼェハァ…」
「…わ、わかってるわよ!……ゼェゼェ…」
「…ならいい」
「く、偉そうに!今に見てなさい!」
そう言って燈がペースを上げ出した。
「お、俺も頑張らないと…」
そして、走り出して3km程……
もう足に力が入らない。
「大丈夫?ススム?」
「…ガ、ガンマ師匠…ゼェゼェ」
「う〜ん思った以上に体力ないねぇ」
「君、本当に魔人?」
「…だ、だから…俺は人間で……」
「ま、これから伸びるよ!がんば……え?」
「ドサッ!」
俺は気づいたら倒れていた。情けないなぁ、俺…
「う〜ん…本当に体力ないなぁ…」
「…ガンマ……」
「ん?ああ、ミレルヴァ、みんなを連れて先に走ってきなさい」
「わかった」
その言葉を最後に俺の意識は薄れて無くなった。
今回から修行パート入りました!
と言っても少しだけでしたが…
主人公が体力ないのは当然ですねー
本人は覚えていませんが、運動音痴で中学帰宅部でしたから。
ということで、次回も修行パートだと思いますのでよろしくお願いします!