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剣豪伝Ⅱ  作者: 苦痛笑虫
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剣豪

人物紹介


挿絵(By みてみん)

堀部助平


代官七人侍の一人。比類無きその強さから最強の剣豪と称される。主な任務は不届き者の成敗で過去に猿の助を一刀のもとに斬り伏せた。多くを語らぬ一方で実力を認めた者に仕官の道を薦める等面倒見の良い一面もあわせ持つ。

信じられない誤算が起きた。七人侍の笹本ろうま、宍戸ばいえんが相次いで討たれる大波乱。うなだれる代官と七人侍達。一方河上側は歓声が上がる。


蟹蔵「やるねぇ!猿の旦那‼」


河上「ふっどうやら口だけでは無かったらしいな...。」


頭領「かっ蟹蔵さん、私には回って来ませんよね?ねっ?」


蟹蔵「俺がいるのにお前に回ってくるわきゃねえよ‼」


頭領「ひっ!ごめんなさい!」


蟹蔵「えっ?何で謝るの?」


頭領「えっ?...。」


お銀「あたしああいうの嫌いだから見ないようにしとこ。てかあの猿負けたらあたしの番じゃん‼棄権出来るよね?」


再び二人の男が壇上に上がり骸を運び出すと壇上を後にした。代官に焦りが見え始める。


高柳「あの小男、とてつもない剣さばき!宍戸殿が敗れたのは油断だけではない。」


岡田「はっ!あり得ねえな。笹本はともかく宍戸は鍛練を怠った!ばかがっ‼」


堀部「...」


高柳「堀部殿、如何致す?」


堀部「それは拙者に壇上に上がるか否かと言うことかな?」


高柳「...」


堀部「高柳殿、これだけは覚えておけ‼そなたのその気遣いこそが拙者への何よりの侮辱、剣豪たるもの敵に背を向ける事は死ぬよりも屈辱‼そんな気構えではあの河上には到底太刀打ち出来ぬでござろう。」


高柳「‼?す...すまぬ。」


岡田「ちっ!透かし野郎が!」


堀部は頭を下げる高柳に背を向けると壇上に上がる。そこに待ち構えるは七人侍に連勝し勢いに乗った野猿之助‼壇上に上がるや否や野猿之助が突然、外野のお銀を指名して上がって来るよう促す。


野猿之助「お銀!上がって来い‼上がって来ればお前はもう自由の身だ!」


堀部「...?」


お銀「えっ!上がって来いって何であたしが?...でも自由になれるとか言ったわよね‼」


顔が僅かに緩み壇上に駆け出すお銀!


頭領「お銀の姉貴、俺も壇上に上がらせてくれ!俺も自由にしてくれ」


甘えてんじゃ無いわよ‼


お銀に縋り付く頭領を蹴飛ばすとお銀は壇上にかけ上がった。


尻餅をついた頭領に蟹蔵が問う。


蟹蔵「自由になるっつってもお前はもう初めから自由だろ?」


頭領「え、それじゃあ戦わなくていいんですね?」


蟹蔵「だから初めからあてにしてねえて言ったじゃん。」


頭領「やったーっ\(^o^)/あれ?でもじゃあお銀の姉貴は何で?」


蟹蔵「猿の旦那、何考えてんだ?近くで応援して欲しいのかな?」


河上「何の真似だ。野猿之助め...」


突然壇上に呼ばれ上がってきたお銀、そして野猿之助は代官を半ば強引に納得させると堀部に提案を持ちかけて来た。


野猿之助「堀部よ、この勝負はなからこちらが明らかに不利だ‼何故ならこちとら五人中二人がこの女と外野に紛れてる雑魚だ。そんな不公平が許されるわけ無いよな?」


堀部「...何が言いたい?」


野猿之助「単刀直入に言う、俺がお前に勝ったら七人侍全員その場で切腹しろ!ききききーっ‼」


堀部「...」


ざわつく場外‼


蟹蔵「何!猿の旦那勝手なことを!」


河上「‼まさか、野猿之助め。」


代官「ならん、堀部‼口車に乗ってはいかん‼」


取り乱す代官を他所に堀部が答える。


堀部「よかろう。」


一同「❗」


野猿之助「ききききーっ、貴様なら必ずそう答えてくれると思ったぜぇ!」


代官「堀部‼何故じゃ‼何故そんな勝手な条件を?」


堀部「代官様、勝手をお許しください。しかし安心されたし、この助平...」


一度も負けたことがござらんゆえ‼


堀部の一喝に皆が答える。


代官「天晴れなり、堀部助平!」


岡田「上等だあ...」


高柳「堀部助平まさに剣豪の中の剣豪‼」


ここに来て七人侍の心が初めてひとつになるのだった。


代官「中堅、堀部助平対先鋒、野猿之助 始め❗」


野猿之助「期待に応えてくれた貴様にささやかながら褒美をやろう‼」


ドン‼


お銀「きゃ!」


そう言うと野猿之助は突如隣に立つお銀の背中を堀部目掛けて突き飛ばすと即座に構えお銀ごと堀部に横凪ぎの必殺剣、死の領域を放った。


堀部「この下衆があ‼」


堀部の怒号が辺りに響いた。



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