勢揃い
一夜明けた。河上の元に野猿之助、蟹蔵、お銀、そして顔を大きく腫らした大江戸連合の頭領が集まっていた。
河上「おい!何だこの使えそうもない奴等は?」
野猿之助「きき、あんたの命令に従うと言った覚えは無いぜ!俺達はあくまでも同じ目的で集まっただけに過ぎねえんだぜ、何であんたが偉そうに指図してるんだ?」
河上「ほう、どうやら七人侍の前に斬り捨てなきゃならんごみが出来そうな気配だな?」
野猿之助「...やってやるよ!どうせいつかはこうなるんだ、遅かれ早かれな‼」
そこに蟹蔵が割って入る。
蟹蔵「まあまあ、今は最初の目的からはたそうよ!あんたらが斬り合うのはその後でもいいんじゃね?それに今調度5人で頭数そろってんだし。」
河上「正気か貴様?相手は七人侍だぞ!その女とボコボコの死に損ないをどう使うつもりだ!」
蟹蔵「あんたは最強の剣豪を目指してるんだろ?俺は最初からそのつもりだった!俺の後の奴に出番はない!何故なら俺は負けないからだ。がはははは」
河上「....ふっ、確かに一理ある!場合によっては使えなくも無いしな。」
野猿之助「きき、こいつは馬鹿だが度胸は本物らしい。」
固唾を飲んで聞いていたお銀が質問する。
お銀「あの~皆さん何を初めるんですか?まさか斬り合い...」
頭領「ひっ、ちょっと待って下さいよ~。私は無理だ!死にたくない‼」
野猿之助「死にたくねえなら参加するしかないんだぜ?それともここで俺達に殺されるか?」
頭領「そっそんなあ!ガクッ」
こうして河上方の人数も揃った。5人は代官御前試合に備えて準備を始めるのだった。その夜...
野猿之助のもとにお銀がすり寄ってきた。
お銀「ねぇ、昼間の話冗談でしょ?まさか女の私を殺し合いに出したりしないわよね?」
野猿之助「安心しろ‼俺は河上のようにお前らを無理矢理戦力として数に入れたりしねえよ!それに蟹蔵の奴も言ってただろ、初めから一人でも相手に勝つつもりだと。」
お銀「そっそうよね!あんたが負けるわけ無いしね‼」
野猿之助「そうさ、ききき。...(しかし河上は何をあんなに恐れているんだ?堀部とか言う剣豪はそれほどまでの男なのか...だが俺は勝つ‼どんな手を使っても必ずな)」
蟹蔵「いい月だあ。七人侍を倒して俺の天下無双は国中に轟く!誰もが認める最強に手が届くんだ。」
そう言うと蟹蔵は満月に手を伸ばし拳を握り締めて眠りについた。
河上もまた床に着こうとしていた。
河上「昼間はああ言って納得したが堀部はどうする...蟹蔵の馬鹿は多分何も考えずにチンピラを連れてきたな...しかし油断出来んのは野猿之助だ。奴が計算無しにあの女を連れてくるとはどうしても思えん。私を裏切るつもりなのか?それとも試合での秘策に使うのか?奴のしたたかさに賭けるべきか?」
頭領「終わった...俺死んだ....。」
夜は更けていった。




