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第2話「ゲート処理とやっぱり変人」

~前回のあらすじ~

桜井と天道は都内某所のにある模型店を訪れた。

桜井は天道にプラモの基本的な作り方を教えるために変態の魔境はってん

ゲフンゲフン…店の奥へと足を踏み入れるのであった。

「なぜだろう、ものすごくツッコミをしたい気分になったのだが」

「唐突に天井見ながら独り言なんてどうしたんだよ桜井?」

「ニュータイプの閃きだな、分かるぞ少年!」

「まぁ、いいか…とりあえず始めようか?」


桜井は机の上に置いてある工具箱を2つ持つとその片方を天道へ手渡した。

その中には整理はしてあるものの数々の道具が所狭しと収められている。


「この中に必要な道具は大体揃ってる」

「なんかこの工具箱よく分からないものばかり入っているんだが…」

「大丈夫だ、問題ない天道少年」

「とりあえず店長はさっさと表に戻りやがれ!」

「ぇー」


店長はまだ2人と絡みたいような素振りを見せ渋々表へ戻っていった。

残念ながら店長の出番はこれで終わりだ!残念だったね!


「さて、今回まずは素組みの段階からはじめるけどいいよな?」


桜井は天道に問いかける。

しかし当の本人は素組み?と頭をひねらせている。


「素組みってのは何なんだ?桜井」

「素組みっていうのは分かりやすくいうと仮組み立てするってことだな」

「天道の場合は素組みで形を把握してからいろいろな作業をしないと分からないだろ?」


桜井の回答にまだ疑問を浮かべているがなんとなくは分かった様子の天道であったが、

いまいちイメージが浮かばない。


「すまん、プラモデルを作ったことが無いからいまいちイメージが浮かばないんだが…つまりどういう状態なんだ?」

「素っ裸のマネキンのボディーを作ったと考え.ろ…いやむしろ、考えるな!感じるんだ!!!!!」

「ちょ、えぇぇぇ!?!?」


~そんなこんなで桜井先生のプラモ講座はっじまるよ~


「さぁて、まずはゲート処理からはじめるぞ天道君!」

「…なんか店長と血が繋がってるのが分かる気がする」

「ん?きこえんなぁ!」

「まずは天道、ランナーを箱から取り出すんだ」

「ランナーってなにさ?」


天道の質問に桜井はプラモの箱をナイフで過激にブチ開けると袋に入ったプラモのフレームを手渡した。

その動作に思わず天道はドン引きするが店長と血が繋がってるのだから…という感じで受け流した。

とりあえず受け流さないとついていけないという気がしたからだ。


「この袋に入ったプラスチックのフレームと引っ付いてるパーツのことを纏めてランナーと呼ぶんだ」

「まぁ、とりあえず説明書を読んでみるんだ」

「この箱の下に敷いてある奴か…へぇ~エクシアの設定とかも書いてあるんだな」

「んで桜井、パーツの番号と図が乗ってるがこれとランナーに振ってある英語と番号を組み合わせればいいだよな?」

「そういうことになる」

「まずはゲート処理という作業から教えるからよく見てくれ」


桜井はランナーとニッパーを握りランナーを1mm程度残してパーツを切り落とした。

次に切り落とした箇所を見ると残したゲートの暑さが薄い箇所をニッパーで挟み残した部分を切り落とした。

手にしたニッパーを置き次に桜井が手に取ったのは金属やすりと紙やすりを巻いた消しゴムだ。

桜井は器用に片手にパーツ、片手に金属やすりと何個かの紙やすりを巻いた消しゴムを持つと

ニッパーで切り落とした場所を金属やすりで削り始めた。

金属やすりで削り終わると紙やすりを巻いた消しゴムでさらにその場所を削りある程度作業が終わるたびに消しゴムの種類を変更していった。

その作業が終わると天道は一言だけ口を開いた。


「なるほど分からん」

「まぁ、とりあえずこのパーツを見てくれどう思う?」

「ランナーの跡が無くなって…凄く き れ い です」

「とまぁこういうパーツを切り落とした場所を綺麗にする作業をゲート処理っていうんだ」

「桜井、なんというか正直やすりは何してるか分からないんだがあれは何だ?」

「あれは金属やすりで大まかにゲートの残りを削り落として紙やすりを400番から1000番と目の荒いのを順にかけて磨いたのさ」

「やすりがけできれいになるんだな…よし、ゲート処理やってみるわ!」


―ゲート処理と素組みとやっぱり変人―完

~予告~

いよいよ始まった桜井先生のプラモ講座

期待の新星天道はゲート処理の果てに何を見るのか!?


次回、「ちょっとまちな、箱を見てくれそこはゲート処理はしないほうがいい合わせ目消しをするんだ」

――君は組み立てることが出来るか。

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