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人狼会議列伝  作者: 志月ゆかり
第1章 マリアナの場合:Side占い師
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登場人物紹介(第1章)

【第1章 主人公】

・マリアナ…精霊信仰の自然学者。32歳。オカルト好き。ギーマ教の洗礼は受けたが宗教より世界の探求に興味がある。神より精霊。拾い子のパミーナを育てつつ弟子としている。「聖導師マリウス」の代理人=「占い師」であり、会議の序盤で聖導師マリウスであることを宣言する。ベンヤミンの潔白を証明し、ユリアを人狼だと見抜いたが、人狼会議三日目の夜に人狼に襲撃され命を落とした。


【第1章時点の死亡者】

・クララ…花屋。23歳。純粋で人当たりがいい。敬虔なギーマ教徒。洗礼名は「メータ」。植物好きが高じて、都会から独り立ちして偏狭のこの村に来ている。両親は健在でたまに手紙のやりとりをする。人のことをよく見ていて感情の変化に敏感だが、試練が始まる前に人狼に喰い殺されてしまった。


・エドヴィン…村の領主。42歳。横柄で偉そう。貴族なので普段は王都に住んでおり村にはいない。堅実なところもあり、村が災害に見回れたときは物資を村人に提供したがそれはそれで偉そう。偉そうがゆえか、会議の一日目に処刑された。何が何だかわからない。非常に不愉快である。


・ベラ…アントン、ティラ夫妻の娘。エラの双子の妹。14歳。声に抑揚がない。裁縫が得意でよくイレーネの手伝いをしている。大きくなったら雑貨屋になりたい。会議一日目に、エラと共に「聖なる双子」であることを表明した。会議一日目の夜に人狼に襲撃され命を落とした。


・カレン…牧場主ターニャの養女。19歳。ターニャと同じ農場で家畜たちの世話をしている。人付き合いがあまり得意でなく基本的に無口だが、なぜかターニャとは普通に接しているようだ。会議二日目に会議を引っ掻き回し、人狼か、少なくとも人狼の味方であるとして処刑された。人間を強く憎んでいるようだ。


・ユリア…靴屋。イェフの母親。41歳。夫に先立たれ、息子のイェフを連れて田舎に流れてきた。大人しくて流されやすい性格。息子のことを何より大切に想っている。同じ母親同士だからかティラと仲が良い。会議三日目にマリアナに人狼であると宣告され、抵抗空しく処刑が決定した。


【その他の人々】

・フレデリック…便利屋。30歳。主に隣町と村を行き来して商品の売買や手紙の仲介をしている。少し気弱で幸薄そうな顔をしている。実際苦労人である。クララが死亡した際の第一発見者であり、村人たちにクララの死亡を知らせて回った。


・ティラ…パン屋。38歳。アントンの妻で、エラ、ベラの母親。同じ母親同士だからか、ユリアと仲が良い。働き者で料理が得意。アントンのことは何も言わないでもわかる。二日目の朝に娘のベラを亡くしてからずっと絶望で落ち着かない精神状態が続いている。


・アントン…農夫。42歳。エラ、ベラの父親。実直で寡黙な性格。黙々と農具を手に仕事をするときと家族団欒のときが一番幸せ。二日目の朝に娘のベラを亡くしてからも冷静さを失わないように努めて家族を支えている。


・エラ…アントン、ティラ夫妻の娘。ベラの双子の姉。14歳。あまり表情が動かない。お菓子作りが得意。プロレベル。大きくなったらお菓子屋になりたい。会議一日目にベラと共に「聖なる双子」であることを表明した。二日目の朝に妹のベラを亡くした際も落ち着いていたが、区別を必要としなくなり、一人で一人分きちんと話をするようになった。


・イェフ…ユリアの息子。12歳。ドミニクとよくチャンバラや鬼ごっこをして遊んでいる。物心ついたときから父親がおらず母子家庭。お母さん大好き。手伝いもちゃんとする良い子。母に連れられて毎回ミサに出向いては母と牧師オスヴァルトの話をよく聞く。母親のユリアが人狼であると宣告され、必死の抵抗空しく母親を失うこととなった。


・エマヌエル…農夫。26歳。5年ほど前にこの村にやってきた。人当たりが良く誰とでも分け隔てなく接する。働き者。博愛主義者の気がある。一部の村人から、「誰も疑わなさ過ぎて逆に怪しい」と言われているのを、困った笑顔で流している。


・ハリー…農夫。24歳。ノーマンと仲良し。のんびり屋でノーマンによく振り回されては一緒に、あるいはその場にいないノーマンの代わりに怒られている。この子供のようなノリは嫌いじゃない。他の村人たちの意見をまとめたりそれに乗っかって話をする傾向がある。


・ヒューベルト…農夫。36歳。十年以上前に村にやってきた。つり目と濃い色の瞳が特徴的。自他供に厳しく、特に仕事をサボりがちなノーマンをよく叱っているが、なぜかノーマン以上に仕事をしないヴィンフリートには何も言わない。会議中真っ当なことを言う割に発言量が少なく目立たない。


・ターニャ…牧場主。31歳。たくましい女性。マリアナと仲が良いのか悪いのか微妙な関係で、よく占いの話を聞いているが意見を戦わせることも多い。動物といると落ち着く。でも燻製ハムが好き。酒豪。養女のカレンが人狼の味方ばかりして処刑されたので頭が痛い。


・ギルベルト…大工。32歳。おおらかで働き者。仕事がないときは農夫たちの手伝いをしている。村一番の力持ち。肌が浅黒い。二日目の夜に人狼に襲撃されたが、一時的に生還。自分が「タフガイ」であると知る。会議三日目に人狼が五人であることを伝える。自分の命運が尽きかけているを悟っている。重症でたくさん話して疲れた。


・ロナルド…鍛冶屋。47歳。職人気質だが寡黙ではなく結構お人好し。鉄や農具のことを語らせると長い。酒に弱いが飲んべえ。よく若者に絡んでいるところが目撃されている。鍛冶屋として自分なりに人狼に対抗する術をずっと探している。


・イレーネ…服屋。26歳。ものすごく美人。絹のような長髪が自慢。お洒落でセンスがよく、実際自信がある。本当は都会にいたが、ギスギスした人間関係に飽き飽きして田舎に来た。なかなか攻撃的な一面があり、自分に不当な疑いを向けられたり、少しでもおかしなことを言った人に対して厳しい。無駄なことが嫌いなようだ。


・エルザ…虚弱体質の女性。21歳。立つことができない。敬虔なギーマ教徒で、楽園に行くとき=死ぬときが近いと自覚しつつ毎日神に祈りを捧げる。オスヴァルトに頼んで部屋に祭壇を作ってもらった。クララがよく持ってきてくれる花を心待ちにしている。大親友のクララが真っ先に人狼に襲撃されたことで人狼を激しく憎んでいる様子。会議三日目に「どうせ私は死ぬ」と意味深なことを言ったが……。


・リサ…酒屋兼薬屋。32歳。酒も薬も大体自家製。姉御肌で人の相談に乗るのがうまい。聞き上手。酒にとても強い。エルザの家に定期的に薬を届けている。三日目の朝に大怪我をして自分のところへやってきたギルベルトを薬屋として手当しつつ、怪我した人狼がいないが探ったが無駄足に終わった。会議ではあまり目立った印象がなさそうである。


・ベンヤミン…エドヴィンの秘書官。43歳。真面目でどこか冷徹さのある男。税務官でもある。エドヴィンにいつも付き従っており、必要以上に言葉を発することがない。「賢者シュテファン」の代理人=「議長」であると宣言し、会議の進行を務めている。そのため発現量はそれほど少なくないが、自分の意見を表明することは少ない。マリアナによって潔白を証明された。


・ノーマン…農夫。25歳。ハリーと仲良し。どこかチャラチャラしているお調子者。歌が得意。リュートが弾ける。ミュージカルよろしく仕事合間に歌い出してはアントンに怒られる。そして仕事をサボってはヒューベルトに怒られる。人狼会議自体が気に食わなくてたびたび文句を言うが、そのことを複数人に責められている。そんなこと言われたって気に食わないものは気に食わない。


・マイケ…元々旅芸人の踊り子で、とある事情から大道芸人集団を抜け村に永住を決めた。27歳。お調子者。体がめちゃくちゃ柔らかい。軽業もできる。「とある事情」とは、大道芸人集団で人狼会議が発生したことであると明かした、人狼会議経験者。それゆえ女子供にも容赦がない。


・サマンサ…シスター。18歳。オスヴァルトの手伝いをしている。敬虔なギーマ教徒。オスヴァルトのことを『牧師さま』と慕う。洗礼名は「ゲルダ」。大人しく、会議であまり発言ができない。自分がギーマ教徒だからといって、ギーマ教徒かどうかを判断材料にしすぎないように気を付けている。


・オスヴァルト…教会の牧師。28歳。いつも穏やかな微笑みを浮かべている。国教であるギーマ教に仕え、その教えを村人たちに説いている。ミサがない日は農夫たちの手伝いをしていることが多い。洗礼名は「セリム」。十年以上前に聖都グラウブルクで数年間修行を受けた以外はずっとこの村で暮らしている。「大司祭グリュック」の代理人=「聖職者」であると宣言し、ベンヤミンの次に会議において発言力を持つ。ギーマ教の宣教師らしく、《永約聖書》を判断材料とすることが多い。


・ヴィンフリート…一応農夫だが、ほとんど仕事をしていない。24歳。飄々とした人を食った態度をする。学都シュテファニアの学校に通ったことがある。「無神論者」を自称しており、オスヴァルトとよく意見を戦わせている。案の定人狼会議でたびたび疑われているが、なぜか今のところ本気で処刑候補に挙がったことがない。


・パミーナ…マリアナの養女かつ弟子。16歳。マリアナから占いや精霊たちの話を聞くのが好き。マリアナよりは人付き合いがうまいが、趣味趣向がやはり少し変わっている。マリアナが「聖導師マリウス」の代理人として名乗り出たことを少々意外に思っている。会議で一体何を発言すればいいのか全然わからない。


・レオン…王都ハルトシュタットから来た元騎士。32歳。剣の心得があり、村が盗賊や獣に襲われたときは村人たちを守っている。口下手で赤面症。《五英傑》の代理人について少し気にしている様子。寡黙でも多弁でもない。


・ドミニク…村の少年。15歳。農夫たちの手伝いをする傍らレオンに憧れてよく棒切れを振ってチャンバラをしている。本人は真面目に修行しているつもり。イェフのことを弟分のように思っている。数年前に両親を亡くしてから、よくユリアに世話を焼かれている。親友イェフの母親ユリアが人狼と宣告されてしまい、イェフの兄貴分らしく奮闘したが、残念ながらユリアは処刑されてしまった。とても落ち込んでいる。もっと力があれば。


・ルイス…釣り人。18歳。2年前に村に来た。基本的に村の外を流れる川で釣りをしているためほとんど姿を見せない。たまに顔を合わせても全員に対して等しく不愛想。人より魚の方が好き。今のところ村人に悪印象しか与えていない。

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