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柚子とみやびのお仕事2

9月20日。柚子とみやびはカルーン公国にいた。今日のお仕事はマルスのコスチュームの試着会。柚子はマスード。みやびはモドリッチが受け持つ。2人は早くも写真集を出す気満々。タイトルまで考えてきた。「素晴らしいね柚子。色香もあるし可愛いし最高だ」「ま、まあね。マスード、今日はよろしくね」「みやびはお母さん似だし。きっとすごい美人になるよ」「だといいな。モドリッチ、今日はよろしくね」柚子たちは控え室で白のセーラーと白のミニスカートを身にまとった。上はただのセーラー服だけど。でもミニスカートがプリーツじゃなくてフレア。しかもかなり丈が短め。だけどチアはもっと短くされちゃう。2人は意を決してステージに上がった。幸いにも非公表だからギャラリーやマスコミはいない。マスードたちもいきなり距離を詰めたりローアングルから撮ったりしない。柚子たちはうっとりした。やっぱりステージに立つと全然違うっ。た、ただの体育館なのに。でもまるでアイドルにでもなったような気分を味わえる。娘たちは母親と同じステージに立ち、初めて気持ちがわかった。撮影は初めてだが、彼らは日本語が話せる。時おり怪しくはなるが、通じないことはない。続いて半袖の体操服に黒のブルマー。控え室で身にまとってみるとどちらも生地が薄め。見た目はリアルと変わらないが、かと言って違和感は覚えない。肌触りがいいし履き心地も悪くない。体操服はブラジャーの透け具合が違う。白のブラジャーなら胸のつぼみまでもがくっきり浮き彫りにされてしまう。幸いにも柚子は赤。みやびはブルーの下着を身にまとってきた。もちろん最後にランジェリーショーを開くために。母親たちは薄い色の下着を身にまとっていたらしいが、私たちにはとてもそんな勇気がない。黒のブルマーはサイズがやや小さめだが、この頃になると2人は撮影現場の雰囲気に慣れてきていた。柚子たちはむしろブルマーの生地のほどよい圧迫を心地よく感じていた。休憩に入ると2人は彼らとの雑談に花を咲かせた。「ブルマーの履き心地はどうだい?柚子」「悪くないわよ。たぶん名古屋で履いてもムレないわね」「みやびは?」「肌触りもいいし履き心地も最高ね。通気性がいいし生地が薄めなのもいいわね」休憩が終わると次はピンクのレオタードタイプ。思った以上に生地が薄め。いやコレはさすがにムリでしょ。でもマスードたちが照明を落としてくれたので2人はホッとした。柚子たちが意を決してステージに上がると彼らはこれまで以上に優しかった。少し照明が暗いだけでも気持ちが落ち着く。まだまだ撮影は続いていく。柚子たちはステージを下りたくなかった。14歳の女の子たちはステージに上がる快感。スポットライトを浴びる快感。そして何より撮られる快感をしっかりと植え付けられた。2人はからだのすみずみまでもが快楽に浸されきった。次は白のレオタードタイプ。本来なら尻込みしてしまう場面だが 、柚子たちに迷いはなかった。もちろん死ぬほど恥ずかしいし、足がすくんでしまう。でっでも心の壁を破らなきゃ。お母さんたちに置いていかれる。私たちは死ぬまで足手まとい?それはイヤ。2人は意を決してステージに上がったが、それ自体に快感を覚えた。だからといって私たち別に歌わなくてもいいし踊れなくてもいい。ただここにいればいい。「柚子、よくここまで来たね」「まっまあね。お母さんをガッカリさせなくないからね」「みやびもよくここまで来たね」「まだ撮影は続くんでしょ?私たちここで下りるわけにはいかないわ」小ぶりなふくらみやあそこを隠すのをマスードたちは咎めなかった。でもこれじゃあ私たちの写真集を買ってくれた人が果たして満足するかな?きっとガッカリしちゃうだろうな。「柚子、ふくらみやあそこを隠すのやめよ?」「ま、マジ!?」「だって私たちの写真集を買ってくれた人がこんな写真見て満足するとはとても思えないのよ」「確かにね」柚子たちはふくらみやあそこを隠すのをやめた。でも2人はステージにいる幸せを噛み締めた。スポットライトはひときわ眩しく感じられた。そして何より撮られるのが心地いい。柚子たちはまるでステージから下りるのを忘れたかのように撮られ続けた。これからランジェリーショー。そして最後は白のスク水が控えているのだ。2人はここが正念場だと判断し、ステージに居座り続けた。「柚子、素晴らしいね。これを乗り切ればいい写真集が出せるよ」「期待してるわマスード」「みやび、その調子だ。必ずいい写真集が出せるよ」「任せたわよモドリッチ」次はいよいよランジェリーショー。柚子は赤。みやびはブルーの下着姿を恥じらいながらも披露した。柚子たちはステージにいられる悦びに打ち震えた。ゾクゾクするほど気持ちいいっ。最後は白のスク水。2人は堂々と胸を張り舞台を踏んだ。写真集のタイトルは[もぎ取られた果実たち]に決まった。

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