風のクロマ
●良い曲も少なくないが、全体的に見ると「過剰」な印象が。
【収録曲】
1.翼
2.オーケストラ
3.ランデブータンデム
4.リズム
5.透明
6.蛍
7.青春の光
8.RUN
9.星取り
10.もっと遠くへ
11.Merry go round
12.茜空
13.Wonderful & Beautiful
14.幸せのカタチ
15.花火
2008年にリリースされたレミオロメンのアルバム。小林武史をプロデューサーに迎え、3ピースの枠に留まらないアレンジを施した楽曲を見せていく作風は前2作と同様なのですが、今作は全体的にスローテンポで長めの曲が目立ち、全15曲と多めに収録されていることもあって、収録時間は約75分と結構なボリュームになっています。
それゆえに、通して聴くと少々ダレてしまう印象が捨て切れませんでした。特に、ストリングスを取り入れてスケール感を強調させたバラードに関しては、『蛍』『もっと遠くへ』『茜空』『Wonderful & Beautiful』と4曲も収録されており、「いくつか削った方が良かったのでは?」と思ったくらいです(これらは全てシングル曲なので、収録しないわけにはいかなかったのかもしれませんが)。
『翼』『RUN』『花火』のように、比較的シンプルなアレンジでメロディの良さを活かした楽曲も少なくなく、決して悪い出来というわけではないのですが、様々な意味で「過剰」な面が目に付いたので、この評価とさせていただきます。前作までの「バランスの良さ」が少々崩れたように感じられるアルバムでした。
評価:★★★★




