おまけ
*1
サラと私は一緒にまだ旅を続けている。
「よう、姉ちゃん達。俺達と楽しいことしないかい?」
美しい私達を見て、お約束の若者達が付き纏ってくる。
相手にするのも面倒くさいので、手っ取り早くサラが呪文を唱える。
-炎龍召喚
青空に影が差し、みずきの赤銅色の巨躯が上空に召喚される。
グォォォォー。
みずきが一声咆哮。若者達を睨み下ろす。
「爆炎3人娘!」
今までだらしなく鼻の下を伸ばしていた若者達に脅えが走る。
「あの、黒龍を、死霊を、火龍を倒したという・・・。」
「逃げろ!殺されるぞ!」
あっという間に彼等は姿を消した。
噂に尾鰭が付いて大変なことになっているが、私は「3人娘」の中にみずきが含まれていることが少し嬉しい。
*2
「みずき。ちょっと借りるわよ。」
-物々交換
龍玉を借りて龍姫になる。龍姫になると天女のように空を飛べる。
気持ち良くピュンピュン飛び回って楽しんでいると、みずきが下で
「あたいの珠を早く返してよー。」
と叫んでいるが、チビ竜に戻っていることもあり気にしない。
暫くすると龍玉が私に囁きかけて来た。
「お家に帰りたい。」
龍玉の気が変わって、変な誘惑をしてくる前にみずきに珠を返すことにする。
*3
たまに、みずきに逆に呼び出されることもある。
-友人招待
単なるお茶会のお誘いだったりするが。
お互いに呼んだり、呼ばれたりの召喚を繰り返している。