まだかな
☆最初に言います。これはテストです。
*
しとしとと雨が降っている。身を濡らす雨は冷たい。傘を差す事も出来るが、差したら負けなような気がした。
「寒いな」
呟くけれどもゲームのように回想が始まったりはしない。決まった形にはめられたくないのだ。
雨に濡れながらも、歩く。歩く。何処へ行くかは決めてないけれど、『何処か綺麗な場所に着くといいな』と願って。
少し疲れてふと足を止めると雨は止んでいた。小さな公園の端に着いていた。虹が掛かっていたら素晴らしいけれどそんな事はなかった。揃いすぎているのは退屈だろう。
何か変わりたくて。変われなくて。ふとした日常に少しの刺激が欲しくて。
今日もまた、変化を求めて、歩く。
何か、変わった様な気がした。