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転生寸前まで逝ったボクたち  作者: 古川モトイ
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スリッパ

「……」


なにやら体が重い。ケイブンはそう思いながら天井を見ていた。白い天井だ。徐々に夢を見ていたことに気がつく。


「あー」


声を出してみた。声は出る。


「あの世界……どうなったんだろうな?」


ふらつく体を起こすと、点滴が刺さっていた。ケイブンは寺の息子だが品行方正ではないので、何となく自分で抜いた。


「便所便所」


そう呟きながら窓の外を見ると、見慣れた町の景色だ。意外と地元の病院にいたようだ。歩きながらふと他の病室に掛けられているカレンダーが目に入る。


「三日経ってる。」


ケイブンは便所のスリッパに足を滑り込ませると便器の前に立った。するとチャックの無いタイプの寝巻きを着ていることに気づく。仕方が無いので前をずり下ろすとゆっくりと放尿した。


「皆、目覚めたかな……」


久々の用便は「これいつ終わるんだろう?」と思うほどに、なんだかすごく長く感じた。だんだん目が覚めてきた。

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