出会い
内容を真似したり転送するなどの行為を認めません。荒らしはやめて下さい。
すごく天気がいい日に
桃色の花びらが
ひらひら
踊っている。
太陽が降り注ぎ、
太陽の力に圧倒されたのか、雲ひとつない。
♪...♪...
(やっと入学式終わったぁ・・・)
そう思い奈美恵は
「ふぅ」
とため息をついた。
校庭に一つの大きな桜の木が立ってた。
奈美恵が少し見とれていた。
奈美恵のお母さんが人込みの中から嬉しそうに向かって来た。
「奈美恵、ちゃんとビデオ撮ったから!
家でみましょうっ」
「あ、うん!」
奈美恵。12才
中学校の入学式。
それはとてもいい天気で
雲一つない空に
桃色の花びらがヒラヒラ
踊るように舞っていた。
入学式が始まる前
在校生はざわざわしていた。
「今年の1年どんな奴が入ってくるかな?!
やべー楽しみ!」
「そこまでないだろ、どうでもいーぜ」
「ばかちーん。出会いの季節に何をゆう。」
「いってーよ!」
「ほら、入場してくんべ!シーッ」
「チッ」
音楽と共に新学生が入場してきた。
可愛い子いないかな。
俊は無意識に女子ばかりみていた。
「何女子ばっか見てんだよ!フラれたばっかのくせによ。」
ちゃかすようにこうきがそうゆった。
「………うるせぇ」
さっきまではしゃいでいた俊は、
むっつりして機嫌を悪くしてしまった。
「さっき殴った分のお返しだ!」
俊とこうきは中2になる親友どうしだ。
俊
「…」
俊の目の先はもぅ新学生ではなく、
一人の女子を見ていた。
(なんでフラれたんだろうな、俺。)
俊は目が合った元カノの稟から悲しそうに目をそらし、そとの桜に目をうつした
「今年も桜きれーだな。」
話しかけてきたこうきに
俊は、花びらを見ながら頷いた。
それはとてもいい天気で
雲一つない空に
桃色の花びらがヒラヒラ
踊るように舞っていた。
奈美恵も中学に慣れてきた頃。
「柄本先輩かっこよくない?」
奈美恵は(微妙だろ)と内心思っていた。
「てか、柄本先輩の下の名前聞いたし!」
「えー!何々?!」
「えーっと、たしか、『し』がついた…」
「しゅんだよ!しゅん!」
「そーそれそれ!記憶力よさげやー!」
そのとき放送が流れた
『みなさん。時効が7時となりました。下校の準備をして下校するように。』
奈美恵(もうこんな時間か…。)
奈美恵はテニス部に入った。
放課後はこうしてみんなではなす日が多かった。
「かえろっか!」
「じゃーね!」
奈美恵(なんか今日も普通に終わったなぁーー…皆恋してるみたいだな…)
「あっ。」
桜の木が立っていた
(入学式思い出すな……誰か…いる…?)
夕日でよく見えない
んーっ…
近寄っていくとテニス部の先輩だった。
下の名前は、
俊。
木の近くにいたのは
俊だった。
俊はひどく悲しい顔をしてる。
奈美恵(知らないふりしてたほうがいいよね、)
そう思って俊の前を通りすぎようとした
「安田じゃん!」
満面の笑顔で俊は奈美恵に話し掛ける
「早く帰れよなっ」
…
「なぁ?聞いてんのか?」
「あっはい!すいませんっ」
「あやまんなよっ」
(この人の笑った顔、こんななんだ)
奈美恵
「先輩、なんでここに?しかも一人で…」
俊は後ろの桜を
力一杯見上げる
そして奈美恵にまた顔を向け
「なんでだろーなっ」
俊は笑顔でそう言うと
じゃあなっと帰って
行った。
奈美恵と俊がまともに話したのはこれが最初だった。
奈美恵は、一人で
桜をしばらくながめていた
桜は夕日と一緒になって
とても綺麗だった
「なぁなぁなぁなぁ」
奈美恵と同じクラスで隣の席になり、仲良くなったたくやだ。
「なに。…………ブッッハハハ」
たくやは奈美恵に変顔をした
先生
「安田うるさい!」
奈美恵
「先生。たくやくんのせいです。」
先生
「うるさい!」
奈美恵
「はぁい、、」
先生はまた授業を始めた。
「まじたくやいつか殺すからね!」
「そう落ち込むなっ」
そうゆって笑うたくやを
奈美恵は冗談っぽく睨んだ
そんなたくやは意外にモテる
なにしろ、優しい。
奈美恵だってたくやを
いいな、と思う
たくやの斜めに座るテニス部でもあるきえは二人に
「いちゃいちゃしないのよー♪」
(ばか。)
そう思いながら奈美恵は少し照れ笑いする
たくや
「うるせーい」
たくやも顔が赤くなっていた
休み時間のチャイムと共にきえが奈美恵のとこに来た
きえ
「つーっやっと授業終わった」
奈美恵
「中1の内容って勉強しなくても余裕なんだよね?!」
きえ
「しらにゃ」
たくや
「俺もしらにゃ」
きえ
「またー!たくやは奈美恵が大好きなんだから!うちらの時間を頂戴ー」
「きえ!」
奈美恵はきえの腕を
ひいて廊下に向かった
「きえ、やめてよ、ちゃかすの!」
きえ
「ぶっちゃけどぅ思ってんの?!」
奈美恵
「は…?!」
きえ
「たくやのことよぉー!」
ドキッ
そんなに…ちゃかされたら意識しちゃうでしょ……
奈美恵
「分かんないかな」
笑ってごまかす。
きえ
「そっかぁ、あーあたしも恋したいよー」
奈美恵
「『も』ってなんだよ!」
きえ
「あたし、柄本先輩好きになっちゃおうかなぁー」
……
奈美恵
「いーんじゃない?」
あの日から柄本先輩と学校ですれちがうと目が合うようになり、
目が合っては笑っている。
だが、何も思ってはいない。
きえは
「考えとくよっ」
と笑いながら言った。
好きになるって、
自分からなろうと思ってなるものだっけ…………
うーん、まぁその人の決めることだからいっかぁ
いいのかなぁ……
「奈美恵!さっきはごめんねっ授業始まるよ!行こうっ」
「うんっ」
たくや
「奈美恵…遅かったな、早く席につけよ」
…たくや?
なんか様子違う…
奈美恵
「言われなくてもつくし」
既に
社会の授業が始まっていた。
あーぁ…社会って本当眠いよ。
あと35分もあるよ。寝ようとしたとき
たくやから四つ折の
紙が机の上に
置かれた。
…?
「たくや、…誰に回すの?この手紙」
たくやは口パクで
『お前』
たくやは奈美恵の顔をあまりみずにいった。
なんだろう。
奈美恵は先生に見つからないように
下で開いた
『俺さぁ
お前の事が
好き。
絶対幸せにするから
だから、
俺と付き合って
たくやより』
ーっ!!!!!!!
奈美恵は衝撃を受け、鼓動が高まっていた。
な、なに、なになになになに?!
つ、付き合って…?
本当?間違い?
何度読み返しても変わらない
待ってよ
そんな、たくやとあたしが釣り合う訳ないよ、
こんな凡人が…たくやに、
告られた?!
きえ
「エーーーッ?!」
「どうしようきえーっ」
「なに泣き目になってんのぉ!
でもびっくり!
たくやがさっきの授業のときに奈美恵に…」
「もーーーっやばいよ!」
「で?返事はしたの?」
「あの社会で目が開いてるくらいびっくりでなんも考えられなかった!」
「ばかちーん!ここはオッケーするべしだよ!」
「いいのかなぁ?
はっきり言って好きかどうか分かんないし。」
「ばか!顔よし、性格よし、どこが悪い!
付き合ってみるべきだよ。」
「そうかぁ。…」
奈美恵
(いいなぁと
思っていたんだもん。
付き合って
みるべきかも
しれないな。)
奈美恵はドキドキが止まらないでいた
社会の残りの35分は
ずっと下をむいていた
それで精一杯だった俊のクラスは2年で1番うるさいクラスだった。
こうき
「なぁ俊」
俊
「なんだよ?」
こうき
「お前フラれてから元気ねぇな」
俊
「…」
俊
「なぁ?…俺のフラれた理由知ってる?」
こうき
「しらねぇなぁ」
俊
「俺も。」
知らん。
しるわけがない。
俺が知らないのにこうきがしるわけもない。
何が聞きたいんだろう………
理由聞いたら忘れられるのかな。
俊
「なぁ、俺、なんかしたのかなぁ?」
こうき
「しらねぇなぁ」
俊
「俺も。」
俺、
なんかしたのかなぁ
忘れられねぇょ
稟
放課後。
渡り廊下を歩いていた俊は、
稟とのことを思い返していた。
よくここで手ぇつないだよな
未練くせぇなぁ
俺。
でも楽しかったな。
俊
「……!?稟…っ」
稟
「あっ…」
通り掛かった稟は避けるように引き戻そうとした。
俊
「待てよ、稟。」
稟
「稟なんて呼ばないで。」
冷たい目
俊
「…ごめん。…鈴木さん」
稟
「じゃぁ。」
俺達本当にもぅ他人なんだな、…
でも…
俊
「鈴木さん!」
稟
「なに…?」
俊
「俺、理由も聞けずにモヤモヤしてんだよね。
携帯変えたみたいだし。
なぁ、理由を聞かせて
それだけでいいから。」
「柄本くんのこと嫌いになったんだ」
「っわかった。」
とても言葉を返すのに時間がかかった気がした
そんな自分を
未練がましいとおもった。
これで忘れられるかな?
これですっきりしたのかな?
俺だけが、ずっと好きだったのかな奈美恵の
テニス部はたいして多くもない。
パコーン
パコーン
「柄本先輩!」
「お、安田もトイレかっ」
(奈美恵:本当に笑顔だなぁ…
つられてあたしまで笑顔になっちゃうっ)
「部室から新しいボールを持ってくるように頼まれたんですっ」
「俺も持ってやるよ!」
(俊:なごむなぁー…)
「えっあっいや、
いいですよ!手ェ洗ってなさそうだし」(ドキドキ)
「洗ったわい!石鹸で!」
ばしっ
「い、痛いですよぅ」
「はははーっ!ほら、いくぞっ」
「はーい…」
二人で一緒に
ボールをもって
笑い合った
もぅ季節は夏になっていた。
部活がおわって
きえと部室にむかった
「奈美恵、柄本先輩と仲いいよねっ」
きえ…
「あっでもヤキモチとかじゃないからっ…」
「う、うん」
「着替えようかっ!ねっ」
靴下をはきながら思った
(…なんかあたし。浮気してるみたい)
浮気……?
なんで?
好きじゃないのに
ただなかがいいだけ……
でしょ?なんで言い切れないのかな
はてな なんていらない
深く考えると
怖いよ
「奈美恵っ」
っあっ。
「たくや!!」
たくや…
たくやとはあれから、
付き合うことになった。
初めてのお付き合いだ。
らぶらぶだと学校ではもう有名になっていた。
たくや
「奈美恵っ」
笑顔のたくや。
たくや
「帰ろっ?」
奈美恵
「うんっ♪
またね、きえ!」
きえ
「幸せそうだねぇ、ばいばい、お二人さん!」
こうして二人で部活のあとにかえるのが二人の日課。
たくや
「なぁ〜、」
手を繋いでる二人、
奈美恵
「ん?」
歩いて帰る二人、
たくや
「俺さっ奈美恵のことめっちゃすき。」
それが二人の今のしあわせだった
奈美恵
「はははっあたしもー♪」
たくや
「いや、まぢだから。奈美恵に会えて、よかったから。」
たくやは手で口を覆い、
照れながら言った。
奈美恵は嬉しくなって
たくやにだきついた
「ふふふ」
たくやは抵抗せず奈美恵を抱きしめた
奈美恵はどきどきした。
夏。せみがなくなかで
二人のては汗ばんでいたけど
どちらとも離そうとはしなかった
「ずっと一緒にいてくれよな?」
奈美恵はたくやの胸の鼓動を聞きながら
うん、と頷いた。
「たくや、あたしもたくやにあえてよかったよ。」
「うん」
蝉の声がここちよく
二人をつつんだ。
たくやの前には
仁がうちわをあおいで
座っていた。
「たくやぁ。安田のことどんくらいすきー?」
「はっっ、あえてきくなよ、それ!」
「俺はきっとお前より好きだよ。」
「え…っお前っまぢかよ」
「あぁ。まぢだよ。ずっと前から好きだったんだ。たまごかけごはん。」
「……………………殺す。」
たくやは仁のうちわで仁を殴った
「その慌てよう、だいぶすきだな!お前の顔恐怖をみたかおになってたし!」
「……ばーか」
ひじをついてだらけるたくや
「好きだよ。どうしようもないくらい。誰にもまけねぇー」
「ばかはおまえだっ」
仁は笑ってたくやを殴る
「ばかだし!」
笑って殴り返す。
「どんくらい続くのかなぁ」
「自信は?」
「あーるっ♪」
「その自信ももうすぐ消えるかもな。」
「は?っ……なんでぇ?」
「…あちーな。」
仁はまたうちわをあおぎはじめた。
「…おう。」
「仲いいっぽいな」
「え?当たりまえー♪ラブラブだしっ」
「安田と先輩。」
…………
「あ、あぁ!奈美恵、愛嬌いいもんな、」
「男子の柄本先輩と。」
「…だぁれ?」
「俺見たんだ。」
…
「は?な、なにを?」
これからも頑張って書いていくので、どうかみてください(´∀`)