2話 え〜っと、なんだっけ、あの童話?確か名前は………
はい。2話目です。
この題名の意味は、まあ、わかってもらえると嬉しいですね。
人に伝えるって、難しいですから。
まあ、ゆっくり読んで下さい!
こうして私は、異世界にやって来てしまいました。
訳も分からぬまま連れてこられた先は、「天界」というところらしいです。
ですが…………何処を見渡せど、草原が広がるばかりで何もありません。私は一体どうなるのでしょうか?
「ねえ!キミの名前は?まだ聞いてなかったよね!」
いきなり声をかけてきたのはクラウ・ソラス(でしたよね)?らしき方でした。
何もなかったはずなのに、いつの間にか隣にいらっしゃいました。
「え、ええっと、私は萩野 紡です。あの、ここは一体……?」
「ああ、ごめんねぇ。えっと、少し向こうまで行くと街があるんだ!そこまで行こ…あっ、でも……」
先ほどまで快活な声で話していたクラウ・ソラスさんが急に言い淀んでしまいました。
「どうかされたのですか?」
「……いや、あの、ね?その……キミの服装……なんだけど…」
「私の……服?」
私は下を見ました。
私は……………その…………えと………なぜか、ボロボロになった布一枚を身体に巻いていました。
「き、きゃぁあああぁぁあああああぁああ!?」
どうして今まで気づかなかったのでしょう。
私は羞恥のあまり顔を真っ赤に染めて、涙目でかがみこみました。
「うぅぅうううぅ………み、見ました、よね…………」
「ああ、あのえっと、その……だ、大丈夫だよ!ボクは実質男でも女でもないから!……心では……」
「い、今、心ではって言いました!?うっ、うううぅぅ〜」
「な、泣かないでぇ!?ほ、ほら!ボクが服をプレゼントしてあげる!最初に言ったしね!」
「ほ、ホントですか?」
瞳が潤んでいるためか、霞んでよくは見えなかったけれど、クラウ・ソラスさんは笑って頷きました。
「もちろん!そうだねえ、じゃあいっそのこと……なんだっけ?忘れちゃった。あの童話の名前は確か…」
なんの童話?と私も記憶を頼りに、世間でポピュラーなものを探っていきます。
すると、
「あ!そうそう!あれだ!白雪姫!……じゃなかった、ごほんっ。え〜っと、そう!赤ずきんだ!」
「赤ずきん?有名ではありますが、私となんの関係が?」
「なんかキミが赤ずきんっぽい服着たら可愛いかな?って思ったんだ!だからボクは決〜めたっ!」
そして彼は言いました。
「いでよ!光の剣に宿りし魂よ!主人の御霊のもと、守護者の加護のもと、我の前に馳せ参じよ!」
どうでしたか?下手くそでごめんなさい。
短いとか言いながら1話より長くなってます。
感想とかも頂けると嬉しいです!
次話もお楽しみに!