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猫の獣人、にゃー。

おちていく、にゃー。

作者: 悪夢の果てに嘲う猫
掲載日:2016/11/16

ただ、ただ、ひたすらに。

おちていく。

さらりさらり、さらさらり。


細やかなその音はにゃーの耳元でずっと奏でていた。


にゃんだろう?この音。


(………む。身体の自由がきかにゃいにゃ。というか声になってすらにゃいにゃ、どういうことにゃ?)



ゆっくりと意識は覚醒して……して?

いかない。いくようなきもするけれど、にゃーの身体の認識ができにゃい。


(……にゃー……まさか、にゃーは死んでしまったとかいうのにゃろか?これ)


さらりさらり、さらさらり。ただ、ただひたすらに何かが、砂みたいな何かがおちていく、流れおちていく音が聞こえる。


(でも聞こえるということは、にゃーとしての個体が存在しているという証明ににゃるのにゃろか?)


ふと、昨夜見たとある映画のワンシーンを思い出す。流砂に飲まれて地下までおちていく少女の、シーン。


(……にゃーは、落ちている?砂……流砂に?いや、むしろこれは)



さらさら、さらさら。すさー、すさー、すさー。


にゃーは、同化している?このえたいのしれない何かに。どこまでも落ちて。いや、流れて。早くもなく、遅くもなく。乱れもなくただただひたすら、一定に。


おちていく。


ひかりもなく、かといってやみというわけでもなく。


ただ、おちていく。


きが、くるいそうに、なりそうで…………くるえない。くるったほうが、ましとすらおもえてくる。





きがつくと、にゃーはふたたびいしきをうしなっていた。

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― 新着の感想 ―
[一言] タイトルに惹かれて読んでみました もしかしてコレは無限ループ!? 怖すぎる…
[良い点] タイトルに惹かれて読んじゃいました。 猫ではなく「にゃー」と書くことによって何一つ分かるモノがない世界観には恐怖さえ感じてしまいました。 独特な文章で、抜け出すことのできない奇妙な世界に吸…
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