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4ゲーム目

すいません、いつになるかわかりませんと言いながら、その日のうちに投稿となりました。


エンディングの映像が流れる。

『ザン!シャキッ!』

斬撃の音とともに、画面がフラッシュで光る。

「『これでもう安心だ!』」

そしてイベント達成音が鳴る。さらに、画面に白い長方形が現れ、今回のランキングが出される。

『1位 キング王国

1位 ラクハ王国

2位 ラベンジャンシオン王国

・ 』

『おい、残念ながら今回は、1位が2つだったな

アリスからのチャットメールが届く。

『まあ、しょうがないさ』

王覇はすぐに返す。

『ま、景品は変わらないからな。それより、同じ1位がラクハっていうのが少し嫌だな。せめて、違うやつなら良かったのに』

アリスが愚痴る。

『ラクハと聞いていい印象は浮かばないからな』

王覇はため息をしながらメールを返した。本当にラクハと聞いていい印象は浮かばない。過去にあった出来事に王覇は思わずしかめっ面をする。そんなことを考えていると、1通の手紙が来た。

「おっ、今回の報酬は....」

そう言って、王覇は手紙をクリックする。

『1位おめでとうございます。今回の報酬は異世界への切符です。このまま強制的に異世界に飛ばさせていただきます。頑張ってください。』

王覇は一瞬目を疑った。

「....はっ?」

疑問もつかの間、王覇の体が輝く。

「うおっ、ちょっ....なんだこれ....」

思わず立ち上がり、両手を見つめる。瞬間、意味を理解する。

「今から、異世界に行くのか!?」

そう叫んだ途端、急に視界がなくなった。



気がつくと、そこは白い世界だった。見回しても、白い。唯一白くないのは、目の前にいる女性。ナース服のような白いワンピースにナース帽のような白い帽子。髪は黒く、こけしのようなおかっぱだ。そんな女性が口を開く。

『ようこそ、異世界へ』

やけに耳に残る機械音だった。

『早速ですが、入界手続きをさせていただきます。名前は、オウハ。性別は男。職業はどうなさいますか?』

あまりの色々な出来事に頭がついていかない王覇はただ、呆然と突っ立っている。

「....。」

『ええっとー、お客様?無言の場合はこちらで無作為に決めさせていただきますよ?よろしいですか?』

「....。」

女性が困ったように笑う。

『しょうがないですね....。では、ランダムで。最終確認です。名前は、オウハ。性別は男。職業はランダムでよろしいですか?』

「....。」

全く無反応の王覇にもう女性は何も言わなかった。

『では、どうぞ異世界をお楽しみください。』

ただ、無機質な機械音で話、手を振った。






気がつけば、王覇は無機質のタイル床にうつ伏せで寝ていた。

「....。ここは、異世界....なのか?」

体を起こし立ち上がる。ふと、視線を感じ、後ろを見た。

「やーと、見やがったぜ。大丈夫か?あんた。」

「どなたか知りませんが、あなたも飛ばされたのですか?」

可愛い美人が2人立っていた。王覇は何が起こったかわからずに2人のところへ行った。2人とも王覇より背が低いのでどうしても見下ろす形になる。

「ええっと、飛ばされたというのは....」

「もちろん、あんたも『ライトオブディレクション』をやってたんだよな。ユーザーネームはなんだ?」

王覇の説明を無視するように、1人が言った。王覇は無視されたことにいらつきながら答えた。

「俺は南條王覇。『ライトオブディレクション』ではキングだ。」

投げありに答えた王覇に2人が反応する。

「「キング!?」」

あまりの反応の良さに驚いた王覇はなんだよ、と呟いた。そんな呟きも聞こえなかったように、1人の女が答える。

「俺だよ!俺俺!」

王覇は手を頭の後ろにやりながら視線をそらして言った。

「オレオレ詐欺には騙されません。」

女は聞こえなかったようにテンション高めに言った。

「アリスだよ!アリス!」

途端に王覇がギョッとした顔で自称アリスの女を見た。

「お前、アリス....なのか?」

「おう!」

潔く答えるアリスにやけに納得した王覇。同時にため息が出る。

「....アリスは男かと思っていた。」

そういった途端、目の前に拳が突き出される。

「悪かったな!女で!」

王覇は鈍い音と共に拳を喰らう。思ったより痛く、顔面を片手で抑える。ふと、アリスを見る。どっかの不良のように金髪で、だが、髪はおろしていて、ロングストレートだ。青い瞳を見て納得する。自分の外見がアリスみたいだから、アリスにしたのか、と。じっと見つめていると、アリスが少し赤い顔で

「なんだよ?」

と上目遣いで言ってきた。やけに整った顔立ちで美人なので少し照れる。王覇は顔を逸らして

「いや、ベつに」

と言った。そこへもう1人の女がやってくる。

「こんにちわ、はじめまして、お久しぶりです。クノイチです。」

「!?お前がクノイチなのか?」

王覇は驚いて、クノイチを凝視する。クノイチは黒い髪に黒い瞳。典型的な日本人カラー。王覇も同じようなことは言えないが。しかし・クノイチはクノイチでアリスとは違う大人らしい美人という感じだ。浴衣姿が良く似合うかもしれない。

「この3人が揃うということは、やっぱり、『ライトオブディレクション』が関係しているのか?」

アリスが難しい顔をして言う。王覇はそのどこかあどけない顔を見て頷く。

「違いねえな。」

「ところで、みなさんは、なんの職業にしましたか?」

「?」

「ああ」

王覇は納得できないように首をかしげ、アリスは思い出したように言った。

「俺は....盗賊上がりにしたぞ?」

「私は忍び見習いにしました。」

そこで2人は王覇を見る。

「....なんのことか全く思い浮かばないのだが」

「白い部屋に言っただろ?」

「....」

王覇はそっぽを向いて頭を掻いた。

「....まさか、記憶にないのですか?」

「はあ!?そりゃあ、ないだろ!?」

アリスが一際高い声をあげる。

「では、ステータスを開いてください。『ライトオブディレクション』の自分の配下のステータスを見る時に現れる画面を思い浮かべてください」

王覇は言う通りにしてみた。

『オウハ

職業 ???

状態異常なし

Lv. 1

装備 なし

攻撃 8~10

防御 5~8

器用さ 3~5

魔法力 10~12

魔法防御3~5

HP 20/20

MP 15/15

運 1

騎士 0

スキル ???

資格 統べる者 』

「....。わからないんだが」

「「はい?」」

王覇のステータスは明らかによくわからなかった。

「わからないってどういうことだよ!」

アリスが不思議そうな顔をして言った。王覇はまわりを見回しながら言った。

「職業のところにはてなしか出ていないんだよな」

「おかしいですね。私たちはきちんと出ているのですが」

クノイチが片手を頬に当てて首をかしげた。王覇は顎に手を当てて考える。するとアリスがいきなりこんなことを言ってきた。

「ところで、話変わるけどさ、みんな結構若いんだな」

「「....((いや、話変わりすぎだろ))」」

あまりの唐突さに2人は一瞬突っ込んでしまった。

「....そうでしょうか?私は大学生ですが」

クノイチが気を取り直したように言った。王覇はどうでもいいように言った。

「俺は、高校生だ。まあ、訳あって高校は不登校だけどな」

「へえ〜、奇遇だな。俺も高校生。不登校だぜ。自慢することでもないけどな」

アリスは満面の笑みで言った。途端に王覇とクノイチは表情を曇らせる。

((中学生じゃなかったの!?))

「お、おう。ところで、アリスは何年だ?」

「2年だが?」

(と、年上ー!?)

王覇は驚愕の事実に口が締まらなかった。クノイチが同情の視線を送っている。

「....。なんだよ、その間抜けな顔は」

アリスは少し怒ったように言った。そこで、3人はぴくりと反応する。いくつかの足音が聞こえるのだ。

「敵か?異世界だからか?」

アリスが2人に聞くように言った。

「どっちにしろ、どうにかなるさ」

王覇は投げやりに言った。

「さすがキング。策はお前に任せた!」

アリスはにやりと笑って言った。クノイチが少し間を置いて言った。

「あの、この雰囲気の中言いずらいのですが、」

「「どうした!?」」

2人は阿吽の呼吸でばっとクノイチを見る。クノイチは少し困った顔をして言った。

「これ、『ライトオブディレクション』のオープニングに似てません?」





毎度毎度ですが、誤字脱字がありましたら指摘をお願いします。感想、コメント等も書いていただけると幸いです。


3人のやりとり。どうでしたか?あまり、笑いを入れらることができませんでしたが。少し最後にそこが残念かなあとも思いました。けれど、結構な急展開なので仕方ないとも思いました。

いつも2000字程でしたが、3000程にしてみました。次も、すぐ出すと思うのでお待ちいただけると嬉しいです。あ、今日中はないです。ごめんなさい。

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