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ゲームのイベント報酬は異世界体験  作者: 真冬梨亜
無双少女とふてくされボーイ見参?
31/45

29ゲーム目


やっと、書けた!

 宿『祝愛なるレイレイ』で1晩過ごした王覇達は翌朝、早い時間帯に宿を後にした。

「よし、行くぞ」

 王覇の掛け声にほか3人は頷く。目指すは『ディフェンスウッド』。

「なあ、ご飯はどうするんだ?」

 アリスが思い出したように言った。

「森に動物はいるだろ」

「それもそうだな」



 どうやら問題なく、『ディフェンスウッド』に着きそうだ。ただし、ここまでの道のりでシュンシュンが何体も襲ってきたが。

「よし、いい感じだな!」

 アリスが嬉しそうに言った。すると別のところから声が聞こえる。

「ちょっと、お待ち!ここを通りたければ俺達を倒してから行きな!」

 盗賊か!?と全員が武器を構える。見ればフェンが立っていた。生まれたての小鹿のように。

「フェン。きちんと立ってよ。だらしない」

「しょっ、しょうがねえだろ!俺の過去のトラウマは消えねんだよ!」

 あっ、とラフィネは口を抑えた。

「えっと、あの....フェンさん」

 ビクッとフェンが反応する。

「前はすみませんでした!」

 ラフィネはガバッとお辞儀をして謝った。

「ふ、ふん。別に気にしてないからな!気にするなよ!」

 フェンは視線をそらしながらも嬉しそうに言った。

「フェン....」

 アルネアが悲しげな視線を送る。フェンはそこでうっと、止まる。アルネアはそんなフェンに小心者と呟き、王覇達のところへとやってきた。

「私たちも手伝う。っていうか手伝わせろ」

 魔法の準備をアルネアは始める。王覇達は

「はい」

 としか返事が出来なかった。





 王覇達はいよいよ『ディフェンスウッドの森』へと突入する。

「ここからは、少しレベルの高いやつが出てくる」

「確か、動物系が多かったですよね?」

 王覇の言葉にクノイチが返す。

「まあ、大丈夫だ!まだ、ゲームの序盤!第2章くらいだろ?」

 アリスが言ったのは『ライトオブディレクション』のゲームの話である。

「げえむ?第2章?」

「はわわ、呪いの言葉なのか?」

 アルネアとフェンは思い思いに話す。王覇は思い出したように言った。

「そういえば、アルネア。お前、『火炎獄ファイアヘル』は自重しとけよ。森が燃える」

「?どうして?いっそのこと森を裸にして進めばいいのに」

「そんなの自然を壊してしまうだろ!」

 アリスが叫んだ。

「....自然を壊すと何がいけないの?」

「アルネアさん。この自然は私たちの国の財産なんです。動物や、果物がここを焼くことでなくなってしまいます」

「うぬ....そうか。ごめんなさい」

 アルネアは素直にクノイチに謝った。




「よし、突入!」

 気を取り直し、全員が警戒をしながら進んでいく。アリスとラフィネ、フェンを前衛とし後ろに、アルネアと巫女となった王覇が後衛。クノイチは木々のあいだから常に敵を確認している。

「前方、ワッチャー発見!」

 アリスが叫ぶ。

「了解、まず、ラフィネとアリスがひきつけ、フェンが....突け」

「「「了解」」」

 ラフィネはアリスと走り出す。

「アリスさん。私が囮になりますから斬ってください」

「オーケー!その後は俺が囮だな!フェンは俺達の間から攻撃しろよ」

「わ、わかってるよ」

 フェンが不安そうに返事をした。

 不安だ。

「アルネア、確か『火玉ファイアボール』使えたよな?」

「うん」

「もし、他に敵がいたらそっちを攻撃しろ」

「わかった」

 ワッチャーは時計のような形をしている。もちろん、顔は時計だ。そして、攻撃として言葉を実体化して攻撃してくる。例えば、

「言霊!」

 と、ワッチャーが叫べば、言、霊という漢字が石となって出てくる。変な魔物だ。

 ワッチャーは王覇達を発見するなり叫んだ。

「ミルフィーユ!」

 すぐさま、ミルフィーユというカタカナが石となって飛んできた。

「斬るぞ!」

 アリスの掛け声にラフィネは飛び上がり、剣を横に振って石をたたき落とす。

「すげー、俺はそんなのできないや」

 アリスから感嘆の声が上がる。ラフィネは走りながら照れくさそうに笑った。


 その後、ワッチャーは5回ほど斬られ、天へと召された。

「よし、進むぞ」

 王覇の言葉にアリスとラフィネが走り出す。すぐさまクノイチが言った。

「敵発見。マイコーです」

 マイコーは主に、体がマイクだ。マイクに手足が生えたと思って良い。そして、遠距離攻撃で後衛を狙うのが嫌なところだ。マイコーは音を飛ばし、攻撃してくるが、この音を耳に入れてしまうと、耳がしばらくの間聞こえなくなるのだ。

「これ、かなり今の俺らじゃ厄介じゃね?」

 王覇が頬をかきながら答えた。これはゲームではない。プレイヤーなら遠隔操作でどうってことないが、現実は違う。下手したら、味方の声が聞こえない。そして、全滅ということもありえる。クノイチは静かに頷く。

「....なんてことなのかしら」

 アルネアがマイコーという強い魔物にあってしまったことに呆れていた。





マイコーさんはマイクを参考にしました。

王覇達は果たしてどうするのか!?

うう、下手です。

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