11ゲーム目
はい、少ないです。過去最低の文字数だと思います。すみません。
王覇の傷が治り、気を取り直して今度はクノイチのステータスを見る。
『クノイチ
職業 忍び見習い
状態異常なし
Lv. 1
装備 鉄のクナイ、木の小刀
攻撃 10(+7)
防御 3
器用さ 19
魔法力 9
魔法防御2
HP 10/10
MP 10/10
運 15
騎士 0
スキル 隠密
忍び足
資格 統べる者 』
流石に、クノイチは王覇やアリスのようにミスはしなかった。
「一応、自己紹介として桐原さつきと言います」
あっさり本名をばらした。
「ばっ、バカヤロー!一応、ゲームで本名は禁句だろ」
ジュリアが言う。それを聞くと、クノイチことさつきは笑った。
「その前にお二人共タブーを犯しています。平等心を持って言ったまでですから」
2人の本名を知ってしまったため、ばらしたということだった。優しいさつきを王覇は感心した目で見ていた。あれで、『暗殺者』なんていう少しひねくれた職業をやっているとは感心ものだった。『暗殺者』は少し癖のある職業だった。攻撃はずば抜けているが防御に関してイマイチ。正々堂々ではなく、少し邪道の戦い方が得意だった。性格上、ひねくれた性格の人が喜んで使うと言われているぐらいだ。さつきもよっぽどひねくれ者だと認識していた。だが、実際に会ってみると全く違った。一言で言えば優しい。人を思いやる心を持っている。ただ、『暗殺者』をしている身から考えるとどうやら優しいだけではないようだ。....考えすぎかもしれないが。そんなことを思っていると、さつきが言い出す。
「どうしますか?お二人共本名の方がいいですか?」
「俺はアリスと呼んでくれ」
ジュリアが胸を張って言った。
「じゃあ、俺もキングで」
王覇は壁に寄っかかって言った。どこかつまらなそうな顔でさつきは言った。
「では、私もクノイチで」
そもそも、この世界には自分の名前がタグに出ているなどありえない。すなわち、他人に自分の名前がわかるわけはないのである。よって、どう呼んでも構わないのだ。
「....じゃあ、レベル上げをしようか」
王覇はふと壁から離れた。
「おう」
「目標は何レベでしょうか」
応答するジュリアに尋ねるさつき。
「あーと、とりあえずLv.5じゃね?」
適当にジュリアは答えた。3人はおかしなやりとりをしながら、『ハジマリの森』ではなく、1番優しい『コトリ平原』へと向かった。通りがかった衛兵は首をかしげながら3人のやりとりに聞き入っていた。
きりがいいので区切らせてもらいました。3人の過去とかはいつか書きたいですね。それよりもまずは本編のいいところまで突き進みます。