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10ゲーム目

少し長く空きました。久しぶりの投稿です。

2話連続で投稿です。

  結局レベル上げをすることにした。王覇がふと思い出したように言った。

「そういや、アリスとクノイチのステータス見てねえわ」

「ああ、見せるの忘れてた」

 思い出したようにアリスは言った。そこで改めてステータス公開が始まる。ステータス公開は城内のステータス室にて行われた。むしろ、そこしかない。他人のステータスを覗くことはステータス室でしかできないからだ。だが、そのステータス室で他人のステータスを覗けるのは王様、すなわち資格で『統べるもの』を持つものだけなのだ。他にも『統べるもの』には様々な特権があるがここでは割愛する。まずは、王覇のステータスを見ることになった。

『オウハ

  職業 ???

  状態異常なし

  Lv. 1

  装備 見習い兵士の剣

  攻撃 8~10 (+2)

  防御 5~8

  器用さ 3~5

  魔法力 10~12

  魔法防御3~5

  HP 20/20

  MP 15/15

  運 1

  騎士 0

  スキル 選択可職業フリーワーク

  資格 統べる者 』

「「....」」

「....な、なんだよ」

 無言の2人に王覇がふてくされたように言った。

「....オウハ君」

「名前はやはり本名のようですね」

 馬鹿にしたように言うアリスとなぜか自分の名前が本名だと悟ったクノイチに突っ込みを入れようとしふと王覇は気付く。

「....あれ、なんだ?選択可職業フリーワークって....」

そう、スキルが1つ増えていた。

「職業の?に関係しているのでは?」

クノイチが年長者らしく言った。

「....例えば、『聖剣士』になりたいとかか?」

王覇がふと言った。瞬間に視界が光に阻まれる。

「おいおい、まじかよ....」

アリスが顔を顰めて呟く。光から解き放たれた王覇は何も変わっていないことに首をかしげる。

「一体、何があった?」

「....オウハさんの職業が『聖剣士』に変わっています」

「はっ?」

本名で呼ばれたことをスルーして王覇は自分のステータスを確認する。

『オウハ

職業 聖剣士

状態異常なし

Lv. 1

装備 見習い兵士の剣

攻撃 10(+2)

防御 8

器用さ 5

魔法力 11

魔法防御4

HP 20/20

MP 15/15

運 3

騎士 0

スキル 選択可職業フリーワーク

※聖剣士を辞める場合は『解除』と言っ

てください。なお、Lv.はリセットされ

ません

ラッキー

自己治癒HP

サンダー

資格 統べる者 』

アリスが驚いたように王覇を見た。

「オウハ君、ずるくね?」

言われた王覇は突っ込む。

「王覇と呼ぶな!!キングでいい。君をつけるな!!俺にもどうなってるかわからないが、決してずるいとかではない....はずだ」

「....チートですね」

「チート言うなっ!」

断言したクノイチにすかさず突っ込む。ツッコミのおかげで肩で息をする始末だ。クノイチが分析したように言った。

「....さりげない一言で職業を変えられたので、『解除』もさりげなく出来てしまいますね。つまり、何かの拍子で『解除』と言ってしまった場合、直ちに職業は解除されると思います」

「....決して便利というわけではないな。『解除』」

王覇が唱えると、ステータスが元に戻る。アリスが気付く。

「おい、オウハ君。どうやらスキルの中でも、発動スキルは消えないみたいだぞ」

発動スキルとは魔法や特技に分類されるものである。スキルはこの発動スキルとステータススキルに分かれている。ステータススキルは状態に変化を及ぼすスキルである。スキルの欄に書かれる分、状態異常には書かれないのが少し把握しずらいところである。中には、常に毒状態の『受毒バッドポイズン』や、治癒を受け付けない『非体《可哀想な体》』など沢山ある。スキルは職業などの色々な条件で手に入る。逆に捨てることも出来る。『解除』をしてもずっと表示されている文字を見つめる。すなわち王覇はサンダーを手に入れていた。

「色々試していれば、色々な発動スキルが手に入るのではないですか?」

クノイチの提案に王覇は乗ろうとする。すると、アリスが言った。

「オウハ君〜、色々な発動スキルを手に入れようとするのはいいけど、チートだぜ?少しは自重すべきだろ?」

「チート....じゃないが、まあ最初だし....」

王覇はチートを認めないながらもスキルの獲得を後回しにしようとする。そこに、クノイチが入る。

「オウハさん、せめて、回復魔法は覚えてくださいよ。この世界は死ぬかも知れないのですから」

どこか必死な様子で王覇に頼むクノイチから現実という言葉が浮かぶ。渋い顔をしながらも、王覇は巫女となり、『初級治癒ヒール』を手に入れた。さもないと、怖いオーラが漂うクノイチから逃れられなかった。

だいぶ脱線したが、今度はアリスのステータスを見る。

 『ジュリア

職業 盗賊上がり

状態異常機動力低下

Lv. 1

装備 見習い兵士のクレイモア

攻撃 8(+5)

防御 8

器用さ 4(-3)

魔法力 3

魔法防御 5

HP 20/20

MP 5/5

運 2

騎士 0

スキル 炎剣ファイアーソード

資格 統べる者 》

「っ!」

アリスはふとミスを犯した。名前が本名のままであった。仕返しのように王覇が言った。

「....ジュリアちゃん」

「....」

アリスは名前を呼ばれた途端に顔を真っ赤にする。アリスは本名をちゃん付けで呼ばれたことがなかった。幼い頃から兄達の影響でガサツな言葉遣いが抜けず、現に至る。そのため、中学の時もいじめで女子には男扱いされ、男子もアリスを男女と馬鹿にしていた。その時のアリスは言葉遣いと裏腹に可愛い顔に華奢な身体は不釣り合いだった。そのため、女子の嫉妬が酷かったようだ。我慢ができなくなったアリスは不登校となった。その時にあったキングとの話はまた別の話である。

そういうわけで、アリスにはちゃん付けで呼ばれた時の免疫がないのだ。すっかり黙ってしまったアリスに王覇は驚きながら言った。

「え、あれ?ダメだったか?

「....と....べ」

「へ?飛べ?」

「アリスと呼べ!!バカヤロー!!」

いきなり怒りだしたアリス、いやジュリアに王覇は驚く。

「おい、待て。いったいなんでそんなに怒りだ」

「黙れ!!」

爆発したように王覇を殴るジュリア。全くの容赦がない。拳はステータスどおりのダメージを王覇に与える。さらに、拳の衝撃で王覇は吹き飛び壁に当たる。ゴン!!そんな音と同時にHPの危険音が頭にこだまする。ああ、クノイチのいうとおりにしていて良かった。そんなふうに思いながら、王覇は『初級治癒ヒール』を使用した。

チートが出てきたので、キーワードにチートを入れたいと思います。結構具体的な回になったと思います。わかりにくいことがありましたら気軽に聞いてください。

それにしても、ステータスは書きにくいですね。ステータスを書きにくいと言っていた他の作家さんを尊敬しますよ。ほんと。

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