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食事とギルド

なんとなく書いてたらこうなった。

あと、遅くてすいません。

頑張ります(―Д—)

前回までのあらすじ!

異世界なう!

レックス君とフェルさんという二人組と一緒に行動することに!

偽名でミートと名乗ることにした!

町到達!

……一回こういう感じのことを言ってみたかった。

まあ、言うっていうか、頭の中だけだけど。

だって、口に出したら頭可笑しい人じゃない?


「ミート?ボケッとしてどうしたんだ?」

「……ん?ごめん、考え事してたよ。何?」

「いや、町着いたからな?」

「おぉ!ホントだ!わ~い」

「きゅい~」

《喰らえ》

「マイペース過ぎるぜ!」

「……置いてくぞ?」


たどり着いた町は円形の壁に囲まれた町で、近くだとかなりの存在感を放っていた。

30メートルぐらいの高さで、灰色の石材だ。

どっかの巨人が来たらすぐになくなりそうな町だ。

町へ入る門をくぐると、大変賑わっていた。


「泊まるなら是非とも宿屋・鳥の憩いへ!」

「飯はまだかい!ならオークの胃袋へ食いにきな!!」

「武器防具の手入れなら格安で引き受けてやるぜ!」

「外で手に入れた素材買い取るよ!」


わーわーと騒がしくも和気藹々といった雰囲気だ。

値段交渉や出店の物色、宣伝につられて店に入る人。

そして、僕としては食事が気になって気になってしかたがない。


「立ち止まっててもしょうがないし、どこ行くよ?」

「ふむ……」


レックス君がフェルさんに話しかけ、フェルさんはこちらを見つめて一つ頷き―――


「飯にしよう」


そう言った。

そんなに飢えた顔をしていたのだろうか?

ちょっと恥ずかしい。

三人と一匹で、黒いまな板という店に入る。

従業員の若い女性が出迎える。


「らっしゃーせー」


完全にやる気のない声で出迎えられた。

客商売でそのやる気の無さ、いかんと思います。

でも、嫌いじゃない。


「3名さまっすねーお好きな席へどーぞー」


とのことなので、適当なテーブルへ座る。

壁に貼られているメニューを見て、注文を何にするか決めるようだ。

グウェルインの肉炒め、フェミルサラダ、ベジュレスチャーハン……知らない名前しかない。

というより、チャーハンあるんだ。


「ご注文はおきまりですかー?」

「そうだな……私はベルル牛のステーキとエールを貰おう」

「んじゃ俺はアルベルジェの煮込み麺で」

「……あそこからあそこまで」

「わかりましたー」


僕が頼んだのは全部で21品。

何を頼んでも良いらしいから頼んでみた。

レックス君は口を開けて、フェルさんは興味深そうにこっちを見ている。

どのぐらいの量が来るかわかんないけど、まあ普通に食べられると思う。

注文してから待つこと5分、テーブルの上には料理が山のように積まれていた。

早いな……ここの料理人、できる。


「注文は以上でーす。ごゆっくりー」

「……ホントに食えるのか?」

「これぐらいなら30分ぐらいで食べられるよ」

「マジか……」


というわけで、食事タイム。

グリンにも料理を分けてあげる。


「いただきま~す♪」

「きゅい♪」

《喰らえ》


空腹を満たすように勢いよく料理を食べる。

食べる食べる食べる食べる食べる……


「ふむ、良い食いっぷりだな」

「どう考えても食い過ぎだろ……」

「もぐもぐもぐ……………ぷは~御馳走様」

「きゅい~」

「早!?」


余は満腹なり。

あ、ステータスの満腹度チェックしてみよう。



★★★



名前・遠山 深都(ミート・ソース)

職業・未定

LV・133

筋力・148

耐久・87

魔力・30000/30000

闘気・42000/42000

速力・236

幸運・784

満腹:100/100


所持スキル一覧

【魔力操作】52/100

【闘気操作】27/100

【魔力具現化】16/1000

【闘気武器化】9/1000

【運命の種子】MASTER

【悪食】MASTER

【死食】MASTER

【大喰】MASTER

いくらでも食べられる。

満腹度100/100の時に何か食べると魔力、闘気以外の全ステータスが1上昇。

【暴食】MASTER

詳細不明

【■■■■】1/10

詳細不明


所持称号一覧

【???の主】

【喰らうモノ】

【異世界到達者】



★★★



なんか増えてる……

ところで、僕はいつまで無職なんだろう?

まあいいか。


「おかわり下さい!」

「きゅきゅい!」

《喰らえ》

「まだ食うの!?」

「私もレモネードを頂こう」

「うぃー」


にしても、料理は凄く美味しいのに人がいないね。

やっぱり、店員の接客態度が原因?

待っていると、料理を持ったやる気無し店員さんと一緒に、フラフラした細い男性がやってくる。

白のコック服を着ていることから、この人がこの店の料理人なんだろう。


「ご注文でーす」


まあ、だからどうしたって話だよね。

食事食事。


「……あ、あの」

「俺にも少しくれないか」

「ももごもご!」

「なんつってるかわかんないけど、サンキュー」

「やはり、食後のレモネードは美味い……欲しいのか?」

「きゅいきゅい!」

「ぁ……………」


ワイワイ食べてると、やる気なし店員が話しかけてきた。

頭をかきながら凄くめんどくさそうに。


「あーちょっといいっすかー」

「何か用か?」

「うちの店長が話あるみたいなんでー聞いてもらってもいいっすかー」

「ふむ……店長というと、そちらの男性かな?」

「そうでーす。じゃあ、私はこれでー」


やる気なし店員はそれだけ言うと、入り口近くの定位置に立つ。

なんだろう、凄く仕事したくないオーラが……

店員を見ていたら話が進んでいた。

フェルさんと料理人さんが会話する。


「それで、私達に用とは?」

「……意見、聞きたくて……その……」

「意見?何の意見なんだ?」

「新しい料理の……」

「新メニューということか……料理は専門外だな。ミートはどうだ?」


レックス君は料理しないみたいだね。

僕は普通に料理得意だよ?

だって、自分で作った方が安く多く食べられるから。

和食、洋食、中華、製菓といろいろできる。

まあ、料理以外あんまり得意じゃないけど。


「そうだね……美味しいけど、外の屋台を見た感じだと濃い味で匂いが良くわかる物が好まれるみたいだね。そこを考えると、この店の料理は全体的に薄味だから、もう少し濃い味の料理を増やした方が良いかもね。あとはどんな料理があるのか絵とかを飾るといいかもね」

「なるほど!参考になりました!ありがとうございます!……ハッ!?すいませんでした……」

「ちゃんとアドバイスだ……」

「料理ができるのか?なら調味料を買っておかないといけないな」


料理人さんは早速濃い味の料理の試作の為、厨房へと戻っていく。

それにしても、なんで新メニューなんか考えてたのかな?

この店儲かっては無さそうだけど、困ってる感じはしないんだよね。


「あ、そういえばこの後どうするの?」

「ん?そうだな……特に決まってないな」

「ギルドでいいんじゃね?ミートも身分証代わりに登録しとけよ」


ギルド!異世界っぽい!

なんか良いね~

そんなことを考えていたら、やる気なし店員さんが近寄ってくる。


「……あ~旅してるの?」

「ん?あぁ、私とそっちは一緒に旅をしている。そこのはまだわからないが、たぶん一緒に来るんじゃないか」

「ふ~ん、まあ、なんでもいいや。ちょっと頼まれて欲しいんだけど、もし旅の途中で私の弟に会ったら『顔見せろバカ』って言っておいてくれない?あ、別に依頼とかじゃないし、無理に探す必要ないから……報酬払いたくないし」

「ぶっちゃけやがったな」

「ぶっちゃけたね」

「きゅいぃ」

「別にいいぞ。名前と特徴を教えて貰えるか?」

「ファルシ・エルヴァーシスっていう奴で、笑った顔が無性に殴りたくなるのが特徴かな~?あ、私の名前はファルシ・メルアーネスね。じゃあ、そう言うことで……まだ食べるの?」

「はい、おかわりお願いします」

「はいはい、かしこまり~」


ということで、弟さんへの伝言というお願いをされました。

なんか序盤のクエストっぽいね!

食事も終わってさっそくギルドへと向かうことになった。

ギルドへ向かう途中、ギルドについて聞いた。

いろいろと種類があるらしい。


探索者ギルド…遺跡やダンジョンといった場所の攻略を専門とする。

冒険者ギルド…未開の地を探しその場所についての調査や護衛などを専門とする。

傭兵ギルド…魔物の討伐などの戦闘系の依頼を専門とする。

魔導師ギルド…新しい魔法の開発や魔道具の作成などの研究関連を専門としている。

商業ギルド…物の販売や買取など、いろいろなことを専門とする。

御助けギルド…町中での荷物運びや薬草採取等の雑用系の依頼を専門とする。


この六つのギルドがある。

ちなみに、登録できるギルドは一か所で、別のギルドに登録する時はすでに登録しているギルドでいろいろな手続きをして退会しなければいけないらしい。

そしてフェルさんが登録しているのは冒険者ギルドで、レックス君は傭兵ギルドらしい。

商業ギルド以外は同じ建物に混合されているとのこと。

そんなわけで、僕は御助けギルドに登録します。

受付のお姉さんに登録したいと告げる。


「あの、こちらに登録したいのですが」

「御助けギルドへの登録ですね。では、こちらの紙に自分の書ける文字でご記入ください。文字が書けないようでしたら仰って下さい。存在する文字であれば魔道具の方で翻訳されます。ご記入お願いいたします」

「はい」


名前、年齢、特技等々、色々と書いていく。

えっと、ミート・ソース、17歳、料理っと……あとは、なにかな?

書き終わったらお姉さんに紙を渡す。

羽ペン初めて使ったけど、結構いいね。


「では、魔道具で確認いたしますのでお待ちください。」


あ、サラッと日本語で書いちゃったけど大丈夫かな?

英語とかフランス語とかラテン語とかの方が良かったかな?

しばらく待つとお姉さんが営業スマイルを浮かべながら、一枚のカードを差し出してくる。


「ミート・ソース様、登録が完了いたしました。こちらのカードはギルド員であるという証明書の様な物なので無くしたり壊さないようにしてください。再発行には金貨一枚が発生しますのでご注意を」


まあ、定番だよね。

無くなった壊れたで再発行しろって言われると困るもんね。

なにより、証明書みたいなものなんだから売ればいい金になるのかもね。

ちなみに、貰ったカードは灰色だ。


「次に注意事項です。依頼を受けた場合、依頼人とギルドが依頼達成不可能と判断した時依頼失敗となります。依頼を失敗してしまいますと依頼の難易度に関わらず金貨二枚支払っていただきますのでご注意ください」

「わかりました」

「ギルドにはランクがありますが、説明は聞きますか?」

「あ、おねがいします」

「かしこまりました。ギルドのランクは下から灰色、赤、黄、青、緑、紫、黒、白、銀、金、虹と色での区別となっております。黒以上の場合はギルド側からいろいろと優遇するようになっております。ランクを上げるには紫まででしたら同ランクの依頼を10回、一つ上のランクの依頼を3回こなすことでなれます。黒以上となりますとギルド側からの承認が必要となります。それから依頼は同時に二つなどは受注できませんし、自分のランク以下と一つ上のものしか受注できません。いきなり銀や金ランクの依頼を受けようとしても受けることはできません。あと、御助けギルドでは紫が上限となっております。蛇足になりますが、御助けと商業ギルド以外は銀以上のランクになると二ツ名がギルドより与えられますよ」


いろいろあるんだね。

灰色好きだからこのままでいいなぁ。

いや、白の方がいいかな?

まあ、登録したギルド的に白は無理だね。

別にランクとかどうだっていいけど。


「何か他にご質問はありますか?」

「いえ、特には」

「かしこまりました。もし何か聞きたいことがございましたら、いつでもいらしてください。では、貴方様のこれからのご活躍を願っております」


綺麗なお辞儀をしてくれた。

柔らかくそれでいて仕事としての付き合い以外は絶対にしないという拒絶を込めたであろう、完璧な角度を保つ。

まさにできる女って感じだね!


「それじゃあ、依頼でも受けて別の町に行くか」

「了解だぜ!」

「わかりました!」

「きゅぷい!」

《喰らえ》


フェルさんの選んだ依頼、それは……王都へ向かう商人達の護衛だった。

この選択は正解か、それとも間違いか……それは誰にもわからない。




TO BE CONTINUED.

次回は主人公とは別視点。

つまり、主人公以外の学校関係者達の出番を予定してます。

とにかく頑張ります。

応援してね(゜∀゜)ノシ

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