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二年目と魔法②

 頑張って続きを書いて見ました。


まだまだ拙いと思いますがどうぞよろしくお願いいたします。


でわどうぞ!!

「わーーーん。ぼくのおもちゃーーーーー」


「うるさい。これはオレんだよぉーだ」


「おちっこしたい」


「ぶるーたすくん。いっしょにあそびましょ」


「だめよ。ぶるーたすくんはわたしとあそぶのよ」


「ちがうわよ。わたしよ」


「ぶるーたすくんはわたしにこそふさわしいのあっちにいきなさい」


「ぶるーたすくんとあそぶの・・・」


「おあかざあ゛あ゛ーーーん」


「おなかへったーー」



 というような感じで家の中がかなりカオスになっていた。一つだけ言えるのは


   ブルータスお前も(リア充)なのか・・・・





 さて、家がまさしく幼稚園状態になったのは、長らく続いていた雨が止んだある日の朝のことだった。母さんに朝ごはんを私に食べさせていた時のことだった。


 コン、コン、コン。


 玄関を叩く音がすると、


「あら?お客さんかしら?あなたよろしくお願いしますね」


 普段ならば母さんが対応するのだけども、先日の書斎での私に対する抜け駆け行為のため私へのごはんはしばらく父さん禁止になっていた(それまでは二人仲良くしていた)父さんが玄関に向うと


「お~~い。ナターシャ。村長さんの奥さんたちがお前に用があるそうだ」


 という声がして母さんはご飯の終わった私を椅子の上から絨毯の上に下ろすと玄関に向っていった。


(こんな朝早くから母さんに何の用があるんだろう?父さんにはちょくちょくお客さんが来ていたけど母さんになんて初めてだなぁ。気になるなぁ。)


 湧き上がる好奇心により私はハイハイで玄関に忍びよってみると玄関には数人のお姉さん方がおりこんな会話がなされていた。



「あらあら。朝早くから申し訳ございませんね。副村長の奥さん(母さんのことね)。お分かりかと思いますけど、ようやく水の月が終わり大地の月が始まりました。よってこれから村は狩りと農作業に皆追われるのですけど。そうなると子供たちの面倒を見る人が誰もいなくなるんです。まぁ職人や商人の方々に見てもらうことも考えたんですが、やはり狭いですし今年も奥さんにお願いしようかと思うですよ。まぁ昨年はご息女の誕生のこともありましたのでご遠慮したのですけども、今年は大丈夫でしょうからね。いえ大丈夫ですよね?大丈夫にに決まっていますよね。大丈夫に決まっています。大丈夫です。」


 マシンガンのようなトークをしている女性はちょっとというかかなり化粧の濃い女性でしかもなぜか筋肉モリモリな三十前後な人だった。それに対して母さんは


「はぁ・・・」


 とかなり困惑気味に相打ちを打つことしかできずにいるとマシンガントークはさらに続いていった。


「わたくしも明日から森に入るんですのよ。ですから息子のニコライの面倒見る人が誰もいませんの。まぁ本来なら奥さんのような元商人の方に面倒見てもらうのは甚だ嫌なんですけどもね。仕方ありませんよね。いいですわよねー。旦那さんが魔術師だからというだけで狩りにも農作業にも参加しなくてもいいんですから。まぁ私なら耐えられませんけどね。旦那さんに税役まで肩代わりしてもらっているんですものねー。」


 と段々母さんの悪口になってきたマシンガントークを父さんが宥める様に止めると、ケバイマッチョの人の後ろにいたお姉さんが、


「ナターシャさんどうかお願いします。私たちの子供よよろしくお願いします。報酬は一昨年のように払いますのでどうかよろしくお願いします」


 といって頭を下げると他のお姉さん方も頭を下げるので母さんは


「わかりました。どうせユーリちゃんの面倒を見るつもりでしたので構いませんよ」


 というお姉さん方は口々にお礼の言葉を言ったのだったのだが、ただ一人ケバマッチョだけは


「まぁ当然ですよね。私が頭を下げてるんですからね」


 こんな言葉を吐きやがった正直腹が立ったが赤ん坊なので何も言えなかった。




 

 翌日


 朝ごはんが終わったころにまた、ドアを叩く音がすると母さんが玄関に向っていくので、私もハイハイで後からついていくと昨日のケバマッチョが


「でわ奥さんくれぐれもよろしくお願いいたしますよ。ニコライちゃんをよろしくお願いいたしますよ。くれぐれも怪我なんてさせないで下さいよ」


 なんて言って三歳くらいのでっぷりとした幼児を母さんに預けて行った。

 しかし、なんて格好だろうケバマッチョ。あの化粧のまま素肌に鎧を着て大きなメイスを背負っていたよ。ある意味お似合いだな。


 その後、次々に昨日のお姉さん方がやってきて子供を預けて行った。お姉さん方の半分は頑丈そうな鎧を着ており、まさしく戦乙女といった感じでとても子持ちに見えなかった。


 もう半分のお姉さん方は丈夫そうだがゲームにでも出てくるようなまさしく村娘っといった服で子供を預けて行った。手に持っていたのが杖や三つ又フォークのお化けみたいやつだからびっくりしたけど。


 因みに父さんも狩に行くらしく革の鎧を着てでっかい宝石のついたいかにもというような杖を持って出かけた行った。

 

 預かった子供たちは全部で十四人、年齢は下は私と同じ一才から上は五才だった。

 

 母さんは、預かった子供たちを居間に集めて面倒を見始めた。最も子供たちは自分達の年齢ごとに別れて遊び始めたのだが。


 

 とはいえ、流石に十五人も子供がいれば 直ぐ騒がしくなってしまう。


 一番年上のグループは金髪碧眼の可愛らし男の子のブルータスを五人女の子の、アン、イク、ウル、エル、オセが取り合いになって騒がしくなっている。五人の女の子達は皆将来性がある可愛い子達だ。ブルータスが羨まし・・・・・


 

 次のグループはニコライ達である。ニコライがガキ大将ぽくなっておりその下に子分みたいなのが三人ついている。ケバマッチョの息子なだけあるな。実に偉そうである。



 最後は私達の最年少グループであり皆赤ちゃんらしく思うままに合同している。



 こうして、私の周りは騒がしくなって過ぎていったのだった。

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