はじめの火の月
更新遅くなりまして申し訳ございません。
小説作るのは難しいですね。イメージが全然文章にならない。
まだまだ稚拙な文章かもしれませんがよろしくお願いします。
赤ちゃんになってから3ヶ月がたちました。
3ヶ月たってた分かったことは、ここが異世界だということである。それと自分につけられた名前がユーリということらしいことだけだった。
3ヶ月で分かったことが、たったこれだけだった。
別に元の世界に帰りたくないから、情報を集めなかったわけじゃなく。集めることができなかったからだ。
赤ちゃんの体は考えていた以上に不便だった。
基本は睡眠であり、次に食事、そして排泄等の不愉快によって泣くことだった。この赤ちゃん本能に引きずられてしまうことが全体の8割を超えていてさらに、喋る言葉が全く分からないので両親?と思われる彼らがなんと喋っているのか全く分からなかった。
しかし、この3ヶ月で少しずつだけであるけれども、赤ちゃん本能に引きずられることがなくなってきているし、言葉も少しいくつかの単語がわかるようになってきた。
代わりに知恵熱でうなされているけども・・・・・
思考時間が長くなると頭がクラクラし始め、次第に頭痛がして寝て?(気絶かもしれない)しまっている。頭がクラクラしている時点で熱が出ているらしく、両親?はオロオロしながら看病をしてくれている。
ここが異世界というのは、生まれた日の夜の光の球と村の皆に顔見世みたいのがあった時にその時に集まった人たちの髪の色だ。髪の色は皆とてもカラフルで、黒髪もいれば燃えるような赤髪もいるし、元の世界には染色以外で存在しない色の緑色や青色の髪の人もいた。大人だけだったら染めていたのかもしれないが、2~3歳くらいの子供の髪もそんな感じだったから、ほぼここは異世界とみて間違えないだろうと判断した。
名前はに関しては、顔見世の際に父親がみんなに「ユーリ」と説明した後に、村の人たちが、みんなが次々に口々に連呼していたし、両親たちも俺をあやしながらユーリと呼んでいたので名前なのであろうと断定したのであった。
名前がサラリーマン時代の変なロシア人取引相手と同じ名前でかなりげんなりした。全くあのクソロシア人は自己紹介の時に
「わ~たし~の名前は ユーリ アンドレーヴィッチ イヴァノフ とい~ます。
ユーリとよんでくださ~い。
ニホンいいところ~で~す~。
わたしのだいこうぶつは絶対領域です~。
じょしこうせい~。さいこうで~す。」
だったからな。 閑話休題
取り敢えず元の世界に戻るためには、魔法か何かを覚えるか、金を貯めるなりして、元の世界に帰るための方法をやって貰わないといけない。
よって、情報収集のためにも言葉を覚えることが第一目標だ。
言葉を覚えるためには先ず聴くことが大事だ。
両親?の喋ることを、一字一句覚えるんだ。
よし、ガンバるぞ~!
しかし、耳を澄ましてみても誰も居ないので、とても静かだ。
う~~ん。何だか眠く・・・・・・
はっ!!いけない。いけない。寝てしまうとこだった。
こうなったら、赤ちゃんの最終兵器〈泣く子と地頭には勝てない〉を使うしかない。
「おぎゃーーー」
と泣くとパタパタと足音を立てて人が部屋に入ってきた。
部屋に入ってきたのは、ピンク色の髪の女性つまり母親(暫定)だった。
ご飯やおむつじゃないことを確認すると、抱っこしながらあやしはじめた。
改めて見てみると、母親(暫定)はすごく美人だ。年齢は二十歳くらいで、髪はピンク色の緩いウエーブをしたロング、顔はパッチリとした目のカワイイ系のお姉さんだ。体型は胸が大きく(Dくらい?)で子どもを産んだはず?なのにウエストはかなり細い。元の世界だったらモデルでもアイドルでも通用しそうなくらいな美人だ。
母親?はあやしていると泣き止んだので満足したのか、再びベッドの上に寝かしてする。
今までなら、このままおとなしくしていたのだが、今回からは目標があるのでまた再び泣き始めて断固拒否する。
泣き止む→寝かそうとする→泣く→あやす→泣き止む・・・・・
の繰り返しを続けていると、誰かが部屋に入ってきた。
父親?だった。父親?は母親と比べると明らかに残念な顔である。決して不細工ではないのではあるが母親と比べるとあまりにも不釣合いすぎる。体型もかなりひょろひょろとした頼りなく、身長も母親と同じ程度しかない。なんで二人は結婚したのか分からない。
そんな父親?は母親?と話すと一緒になってあやしはじめた。
美人な母親と残念な父親が一生懸命になっているのは無茶苦茶シュールである。
例えるなら、月とミドリガメ、美女と秋葉系オタクが一生懸命あやしているのである。
いくらあやしても寝かそうとすると泣くので2人は諦めて抱っこして部屋の外に連れだそうとしている。
実はこの部屋を出るのは初めてである。顔見世もこの部屋で行ったし、基本寝て過ごしていたので部屋から出してもらえなかった。
連れていかれた部屋はリビングのようだった。
今までいた部屋もそうなのだが、部屋は丸太でできたログハウスのような作りになっていて、家電製品もとより、窓ガラスすらない。下手したら中世ヨーロッパより技術はないかも知れないような感じだ。
ただ、家具だけは作りもしっかりしており細工も入っている素晴らしいものばかりになっている。
二人は二人掛けのソファーに座ると、イチャイチャしながら俺に色々と話しかけながらあやしはじめる。
(おっしゃーーー。これを待っていたんだ。 言葉覚えるぞーーー!)
しばらく言葉を一生懸命覚えようとしていると、急に激しい鐘の音がしてきた。
すると、デレデレと締まりのない顔で話しかけていた父親が急に真剣な顔をして立ち上がり、母親に大声で指示をして家を出て行った。
母親は真っ青な顔になり、俺を抱きかかえ元の部屋に戻り、雨戸を閉め、何かに祈り始めた。
父親が帰ってきたのはそれから2日後のことだった。
俺は・・・・
言葉を覚えようとしすぎて知恵熱でダウンしていたので全然気づかなかった。