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はじめの大地の月

 気がついいたら見知らぬ天井だった。



 起き上がろうして体に力を入れるが、まるで力が入らない。

 仕方がないので誰かを呼ぼうと声を出すこともできない。


(むぅ。一体何が起きたんだろう。

 コンビニ帰りに歩いていたとこまでは思い出せるんだが。


 そういえば突然苦しくなったな。倒れたのかな。去年の健康診断何も引っかかってないんだがなぁ)


 と考えていると、急にものすごい飢餓感を感じ始めた。

 そして、何かに意識が引っ張られるようにして声が出る。


「おぎゃぁおぎゃぁおぎゃぁ~」


(えっ?? 赤ん坊の声?俺の口から聞こえるよな!?)


 すると、無重力のような感じがして目の前にピンク色をした髪の美しい女性が私を見つめて口を開いた。


「ЁБГΞΔ ЙхЗК Γψ ЁξλЛЩЖГ」


 その女性は口にした言葉は今までに聞いたことがない言葉だった。女性は厚ぼったい生地のネグリジェのような服から胸を出して、その乳房を近づけてきた。


 俺はその乳房に本能的に吸った。しばらく吸って飢餓感がなくなると我に返ると思わず乳房を話した。

 女性は一言二言何かしゃべり背中をさする。


「けふっ」


 俺が小さくげっぷをすると女性は満足した様子で俺を抱きかかえた。


(いったいどうなっているんだ・・・? いくら腹が減っていたといえ、他人の女性の母乳なんて・・・なんて赤ちゃんプレイ・・・!?


 というよりココはどこだよ? 誘拐? 拉致監禁? この女性は目茶目茶綺麗な人だけど全く知らない言葉しゃべっていたけど、一体どうなっているんだ?)


 そんな風に考えていると、バタンとドアの開く音がして男が声をかけてきた。


「ξλЛГ ЙЁ ЁЖГψЖ」


 男は銀髪の銀眼で欧州風で容姿は平均か少し上くらいだ。男は俺の顔に微笑みながら近づき頭を撫でてきた。そのときその銀色の瞳に映ったのは、薄いピンク色の髪の毛をしたかわいい赤ちゃんだった。


(○×△□・・・?!。俺、赤ちゃんになってる? 

 落ち着け、落ち着くだ。俺、こういう時は素数を数えるんだ。1、2、3、5、・・・)


 101まで数えたら何とか落ち着けました。


(状況確認しよう。コンビニの帰り苦しくなって気付いたら見知らぬ場所で、赤ちゃんプレイ、そして現在俺は赤ちゃんか。赤ちゃんじゃなかったら悶絶して首掻き毟って死んでたなぁ。

 それにしても初めての親以外との女性の胸が授乳かぁ~)

 

 そんなことを考えてると、お腹一杯になったためか眠くなってきた。状況確認するためもう少し起きて居たいがすごい眠気が襲ってきた・・・・・




 空腹でまた目が覚めました・・・・・・

 よく眠っていたのか辺りは真っ暗で何も見えない。近くで誰かの寝息の声はしている。


(授乳は嫌だけど、腹減ったなぁ~ 泣けば授乳してもらえるよね。しかし、やっぱり恥ずかしいよな)


 そんな風に心の中で葛藤していると、先ほど同じようにに意識が引っ張られ泣き始めた。


 すると、隣でもぞもぞと動く音が聞こえ、女の声が聞こえると部屋中に灯りがぱぁっと着いた。そして女が先ほどと同じように授乳をしてきた。


(ひぃいいい。やっぱり恥ずかしい・・・ って今灯りがいっきに点いたけど、この部屋に電灯ってないよね)

 

 天井に目をやると柔らかな光を放つ光の球が浮かんでいた。なんだろうと考えていると、授乳が終わって女は俺を寝かしつけて、一言、二言喋ると、光の球はふっと消え辺りはまた闇に包まれた。


(えええぇぇぇーーー。今のなんだよ。手品?超能力?一体全体どうなっていやがる。)


 ふと、昨日立ち読みしていた読んでいたマンガを思い出す。


(まさか異世界転生・・・・・・・・・・!!)

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