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キャラバンがやってきた?①

だいぶ開いてしまってすいません。

続きできましたので投稿いたします。

もう少し長く書こうとも思ったのですが私の精神力の方がもたなかった。OTL

 『ドキッ、うちの子が初めて喋ったのは魔法?事件』(さっき思い付いて命名)から2ヶ月位たった。


 私は元の世界に戻る為に今日も頑張っていた。


 具体策には歩く練習と魔法の練習だけど。

 赤ん坊の体って本当に大変だ。頭は重いし、足は小さくてふにゃふにゃだから立つだけも一苦労だ。


 とはいえ、そこは子供の体らしく何でも覚えるのが早い。この何日間頑張ったおかげて何とか歩けるようになった。


 

 魔法の練習は相も変わらず、灯りの練習にとどめている。保育所になっている家で子供たちが使っているとはいえ、他の簡単な魔法を見るのはあまりないので迂闊に使っていしまうと、不振がられてしまう可能性があるからだ。夜に両親が寝静まってからということもできない。


 なぜなら、この世界の魔力は使えば使うほど保有量が増えるらしく、強い魔法使いは小さい頃から魔法を使うことが条件らしい。


 なので、生まれて一年で魔法を使った私は将来の大魔法使い候補らしく、両親はともかく村中の期待を集めることとなってしまった。(村中の人が知った理由は父さんが言いふらしたから)


 ともかくそういう理由で、私は毎日魔法を使うことを半ば強引に強いられてしまっている。


 具体的には・・・・


「ユーリちゃん。今日も魔法を使いましょうねぇ・・・♪

 はいっ。『光よ』ですよー」


 と母さんが迫ってくるのだ。無理してイヤイヤしようとすると泣きそうになるので結局使うことになってしまう。



 あれから2ヶ月毎日魔法を使っているけど魔力はあんまり増えてない。確かに、若干は増えた感じはするけど。まぁ、母さんも1回魔法を使うと満足しているみたいだし初めはこんなもんだろうと納得しておこう。


 元の世界に戻るためにも魔法はおそらく強い武器になるはず色々研究したいんだけどな

 今度、自由研究ができる様になったら魔法についてまとめておくかな?



 そんなことを夕ご飯の後、父さんにあやしてもらいながら考えていると、父さんが


「そういえば、明日の休みは、義兄さんが来るんじゃないのか?」


「そうね。明日は第3月の6日だから兄さんが来るわね」


 そう言いながら、母さんが夕食の片づけを終えて居間にやって来た。


「一昨年は注文が間に合なかったし、去年は町に行くような事がなかったからな。

 ユーの絵本や服をあまり買うこともできなかったしな。今年はいっぱい買ってやれるな」


「そうね。兄さんも去年ユーリを見て凄く喜んでいたし、いろんなものいっぱい持って来るんじゃないかしら」


 とそんな感じの会話をしながら母さんは父さんの隣に座り、またいちゃつき始めた。


 うん。また、口の中が甘くなってきた。


 こんな状態の二人を見てると、私を精神的良くない。

 精神年齢的もうすぐ魔法使いになる私が長時間見てたら、きっと暗黒面に堕ちてしまうだろう。


 叔父とか私の服とか色々調べたいこともあったけど、暗黒面に堕ちなように私は眠りについたのだった。





 翌日


 今日は皆休みらしく、朝御飯が終わっても父さんは出掛けなかったし、ニコライやブルータス達も預けにこられなかった。


 私は、今日来るはずの叔父さんを首を長くしながら待っていた。


 と言うのも、この家というか村あんまり大きくないみたいで、家にくるお客さんなんて殆どいないのだ。


 昨日の話から察するに叔父さんとやらは村の外、おそらくはこの世界の街からやって来るみたいだ。だからきっと今までとは違った情報がてに入るはずだ。


 そんなこと考えていると、突然家の外からラッパのような音が聞こえてきた。


 ラッパのような音が聞こえると母さんが

「兄さんがきたみたいね。ユーリちゃんお出かけしましょうね」


 と言いながら私を抱きかかえ父さんと外に出かけた。




 この世界の子供は屋内で育てるのが普通なのか、実は私自身あまり外に出してもらえない。外へ出かける時も抱っこしてだった。




 両親は私を抱きかかえたまま村の入り口近くにある広場に向う。他の家の人達も広場に用があるらしく皆広場に向っていっている。


 広場に近づくとコンテナのようなものが見えてきた。よく目を凝らしてみるとそれは馬車のようなだ。大きさは30mを超えており、材質は木材をベースに骨のようなもので補強されているようだ。

 しかし、もっとも特徴的なのは馬車を曳いているのは馬ではなく大きな牛だった。


 牛といっても牛乳を出すようなホルスタイン種のような牛ではなく、アメリカにいるようなバッファローのような牛である。大きさも、体長10mを超えている。


 大きな牛に驚いているうちに、広場に到着した。広場の中央には牛車が鎮座しており、その周りには村の人たちが集まっている。



 そして、村人たちの周りには赤や黄色、ピンク色等の色をしたダチョウのような鳥がいた。ダチョウには鞍が付いており、剣や槍等で武装した人間が騎乗している。


 その中で、赤色のダチョウモドキに騎乗し、プレートメイルに身を包み槍を引っさげた若い男がこちらによってきて父さんに声をかけてきた。


「そこにいるのはマトリョーシカの兄貴じゃないですか。お元気にしてしていやしたか?」




(なんだってーーーー)


 驚愕の事実だった。父さんの名前がどこぞの国の民芸人形と同じだとは・・・・



 今まで父さんは村の人からは副村長と呼ばれていたし、母さんはアナタと呼ぶのが普通だったから名前なんか気にしていなかったけど。

 これは将来、父さんを紹介するのをためらってしまうくらいのインパクトのある名前だ


 私が思いも知らない事実でしばし呆然としている間、父さんとプレートメイルの男は世間話を始めたようだ。


「コケシも元気そうだな。護衛の仕事は順調か?」


「お陰様で体も仕事も順調ですぜ。まぁ、色気の方は全然ですがね」


「そうか。まぁ、頑張って良い人を探すんだな。そうだ。村の外は最近どんな感じだ?」


「街の方は相変わらず順調ですぜ。大型の魔物も出ていませんしね。ただ、村の方はやっぱりいくつかやられてしまっていますね」


「ふむ。魔物か?うちもう少しパトロールに力を入れるべきか?」


「まぁ。魔物もあるんですが、どうやら野盗類の可能性もあるやつもあるんですよ。だから兄貴も気を付けてくださいね。それで、その子が兄貴の子ですかい?」



 そういいながら、コケシと呼ばれた男が抱かれている私の顔を覗き込む。

(マトリョーシカにコケシかこの世界のネーミングセンスはすごいセンスだぜ)



「そうだ。私の娘のユーリだ。どうだカワイイだろう。ナターシャと私に似てもうとってもキュートだろう。つぶらな瞳は宝石のようだし、薄いピンクの髪も細くとても艶やかだ。おそらく将来は絶対村どころか世界一の美人になるだろうな。いや、なるに決まってる。しかもそれけじゃなくて、頭もいいんだぞ。まだ生まれて1年ちょっとなのに魔法まで使い始めてるんだ。これはきっと私のの後を継ぐ魔術師になるに決まってる・・・・」



 私を紹介しているうちにどうやら発作の親バカが始まったらしく、父さんが永遠と私のことを自慢始めた。そんな父さんを見るのが初めてだったらしく慌ててコケシは父さんを止め始めた。



 ちなみに、父さんの親バカの発作が始まると一晩中続くらしい。らしいというのは、それを聞いていた人が一晩たったとこで止めたからで、止めなかったらいつまで続くかわからなかったそうだ。



「あっ兄貴・・・兄貴の御嬢さんの素晴らしさはよ~~く分かりましたから落ちついいてください。

 それと、ハリコの姉さんなんですが、実はついに連れ合いを見つけたんですよ。それで村に余裕があれば兄貴に移住したいらしいんですがどうですかね?」


「ほぅ。ハリコもついに身を固めるのか、相手はどんな人なんだ? 相手にもよるが、今年は幾人か移住を受け入れる予定だったかハリコほどの実力ならだれも文句は言わないだろう。あとで、村長にも伝えておこう」


「ありがとうございます。兄貴。でわ、あっしは警備の仕事がありますのでこれで失礼します」


「うむ。頑張ってな。今日は家に泊まるんだろ? またその時に飲みながら話そう」



 コケシは父さんに頭を下げながら牛車?のそばに警備に戻っていた。


(マトリョーシカにこけしに張り子か、父さんの周りはみんな民芸人形しかいないのだろうか?)


 そう思いながら、私達は人々がごった返す広場に入っていくのだった。


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