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二年目と魔法⑤

夢の中が御告げを聞きました。続きを書けと。(嘘)


という訳で続きを書きました。

しかし、思ったより長くなったなぁ(汗)

本当は④位で終わると思ったのにまだ続く。

 なぜだか知らないが魔法ができた。


 突然魔法ができた理由をいろいろ考えているうちに灯りの魔法が消えたらしく真っ暗になった。


 もう一度、さっきと同じようにあの時の母さんの様子を思い浮かべながら魔法を使ってみるが灯りの魔法は発動しなかった。


 


 理由を推察するに魔力切れのようだ。さっき魔法が使えた時、体から脱け出す感覚があったから、おそらくそれが魔力なのであろう。


 魔力は灯りの魔法を使った時から何か感じるようになった。今までにない感覚で、こうなんというか大自然のパワー?的なものが辺りからわずかに流れてくるのがわかる。


 流れてくる魔力で少しずつ回復しているのだけどもその回復速度はかなり遅い。

 

 こんな状況ではさっきの再現など今日はもう無理だと判断して寝ることにする。



 魔法が使えたという喜びと興奮しながらも夜遅くまで起きていたので襲ってくる睡魔に逆らわず、温かい両親に抱かれて眠りについた。




 翌朝、いつもより少し遅く起きる。

 魔力はいまだに全快しておらず、相も変わらずゆっくりと回復している。

 どのみち、昼間は私たちの面倒を見る為、母さんがいる為魔法の練習ができない。それならばいっそ寝てしまえと、昼寝を続けるとあっという間に時間が過ぎ夜になった。


 ちなみに魔力はお昼頃に完全に回復した。



 夜、両親二人が寝静まった後魔法を再現してみる。


 但し始めは、母さんのことを思い出してではなく何度も失敗してしまった方からだ。

 何も検証せずにいきなり成功してしまったら、昨日の様子から考えるに今夜は魔法が使えなくなってしまう。

 とりあえず、色々試してみよう。






 失敗だ。やはりうまくいかない。昨日成功した灯りの魔法も出ないし、風や水の魔法も全くうまくいかない。

 仕方がないので、昨日成功したように母さんの様子を思い浮かべてやってみる。


 しかし、灯りは現れなかった。


 何度やっても現れなかった。1時間2時間・・・何時間やってもいっこうに成功せず、次第に夜が明け始める。


 

 (くっそー。夜が明け始めてきてしまったか。このままじゃ二人とも起きちゃうな。今日はこのくらいにしておこうか)



 もう寝てしまおうと思ったが、昼間に一日中寝ていた為か眠くない。


 仕方がないので天井を見上げて、ぼーーと考えことをすることにする。


 夜は明け始めているが辺りはまだまだ薄暗い。


 (暗いなー。せめてあの魔法の灯りぐらいあると色々考えもまとまりそうなのになぁ)


 そんなことを無い物ねだりを考えていると、一晩練習し続けたせいか口癖のように何も考えずに


「ひかりよ」


 とつぶやいた瞬間だった。またしても体から魔力が流れ、見れば天井には光の球が浮かんでいたのだった。


(ええーーー。ちょっと待て。なんで今ので成功するんだ?イメージの具合は失敗していたのより適当だったのに・・・・)



 混乱しかかっている頭を落ち着かせて考える。




① この世界では魔法は子供でも簡単に使える


② 魔法は私でも使える(異世界転生人?でも構わない)


③ 但し、頑張って出そうとしたときはなぜか出ない


④ しかし、割と無意識な時にはなぜか成功する



 考えて頭の中でまとめていると、まとめたことを紙に書きたくなる。


(筆記用具でもあればすぐにまとめるんだけどなぁ。まぁ、この世界の文字なんて全然分からないから、日本語で書くことになるかな。ひらがなで書けば誰かに見られても落書き位にしか思わないだろうし・・・

 しかし、日本語かぁ。当たり前だけど最近聞いてないなぁ・・・)


 その時、私の頭に電流が走った。


(おおおおおおおう。なんかティンと来たぞー。

 まさかとは思うが、言語が関係してる??)



 私が思いついたのは言語の違いについてだった。

 いくらこの世界の一般会話が判るようになったとはいえ、日本語以上には使うことはできない。

 よって、普段私は頭の中は日本語で思考している。

 

 しかし、魔法を使う為にはこの世界の言語で思考する必要があるのではないか?


 だから、魔法の状況を思い浮かべて無意識に言葉を発した時だけ魔法が発動したのではないか?何故なら、無意識ということはこの世界の言語で考えているのだから。


 事実、失敗したときは口にした言葉こそはこの世界の言語を使っていたが、頭の中では日本語で考えていた。


 

 こう結論付けた私は、興奮しつつも魔力を回復させるためにも目を瞑り眠りについた。



 そして、翌晩その考えが正しい事を証明するように、一発で魔法を成功させるのであった。


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