表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/18

二年目と魔法④

小説の分量がうまくわからない。


もう少し量を増やした方が読みやすのかな?


そんなことを考えつつ書きました。


どうぞ・・・

 その夜、両親が寝静まったのを確認すると魔法の練習を始めた。


この世界、魔法なんて便利なものがある為か照明器具がほとんどなく、部屋の上にある採光用の小さな窓から差し込む月明かりだけが頼りになっている。


 この時間二人とも普段なら、私が寝るのを確認して弟か妹を作ろうとしているのだが、このところは私の第一声を巡って喧嘩中なので早く寝ているのだ。

 しかし、子供の寝ている側でアンアンするのはマジ勘弁して貰いたい。前に夜中に目が覚めた時、気がつかれないように寝たふりする大変だっただから。リア充・・・・


 そんなことはさておいて魔法の練習をしようと思う。


 本当なら、ベットを降りて部屋の外に出て練習をしたいのだが二人とも親バカなのか私を抱いて眠ってしまっている。腕を退かしても寝間着の裾まで握ってしまっているらしく無理に抜け出そうとすると起こしてしまいそうだ。


 ホントこんなに愛してくれるなんて私は幸せ者だ。元の世界の両親もそれなりに愛してもらえたが、この二人はレベルが違うくらい親バカである。いや、私が元の世界の二人の愛に気付かなかっただけなのか?

  

 すこし、しんみりした気分をリセットしようと頭を振って魔法のことを考えてみる。


 ベットの上なので、迂闊に火や水を生み出してしまうと二人にばれてしまう可能性がある。水ならおもらしと勘違いしてくれる可能性もあるが、そんな恥ずかしい勘違いなどされたくないので除外すると風か光の魔法くらいが妥当なところだろう。

 光の魔法も明るくし過ぎると二人を起こしてしまう可能性があるので、風の魔法を練習することにする。


 昼間にはトンが練習して使えるようになったやつだ。

 確かトンは手からそよ風を作っていたな。


 ベットに寝ながらなので風が寝ている二人に当たらないように手を上に伸ばして魔法を使おうとする。


 魔法使うのは初めてだから強さはそよ風でいいよね。魔法の起点は手のひらにして。


「まりょくよ。わがてからそよかぜになれ・・・」




 何も起きなかった・・・


 そよ風どころか空気が動いた感じすらしない。ブルータスが言ったみたいに魔力が抜けていくような感じすらない。失敗か・・・


 イメージが足りなかったのか?もう一度やってみるか。風が手のひらから生まれるイメージを描いて


「まりょくよ。わがてからそよかぜになれ・・・」



 何も起きない・・・・・


 イメージの仕方が悪いのだろうか。もっと具体的に扇風機の一番弱いくらいのイメージとか団扇であおいだくらいとイメージしてやってみるか。



 ―――― 2時間後 ―――――


 全く出なかった。イメージを変えてやっても文言を変えても全く風は起こらなかった。

 見えない風というのが難しいのかと思い、光の魔法も試してみたのだが全く駄目だった。ならばよくゲームなんかにある属性の得意不得意かもしれないと二人を起こしてしまう覚悟で火や水、砂などを出そうとしてみたが全く出なかった。


 色々原因を考えてみるがわからない。昼に魔法を使っていたトンたちは3歳位だから私はまだ年齢が足りないのだろうか?それとも異世界からの転生している為魔法が使えないのであろうか?

 

 そんなことばかり考えているとだんだん不安になってきた。

 この世界は魔法を基軸に生活をしている。灯り一つをとっても電灯はおろかランプ、蝋燭の類すらいまだに見たことがない。そんな中で魔法が使えないとなると、元の世界に戻るための情報や資金を稼ぐ前に普通に生活するのにすらままならない可能性が出てきた。

 文明の感じが中世位ならば、生活するのすら苦労するなら口減らしされるかもしれない。この家は父さんが副町長をしているらしいからそこそこ裕福みたいだけど、もし父さんに何かあったら専業主婦みたいな生活をしている母さんとだけでは生きていくだけでも精一杯になるかもしれないし、奴隷みたいに売られるかもしれないとネガティブな思考が連鎖し始めた。


 そんなを考えているとに暗い気持ちに追い打ちを掛けるようにして部屋の中が急に暗くなった。

 どうやら、月に雲がかかったらしく部屋を照らしていた月明かりがなくなったようだ。


 真っ暗な部屋の中、暗い考えを払拭しようと何か楽しいこと考えようとする。やはり男だったせいかエロいことを考えてしまう。


 エロいことと言えば母さんに授乳されたのもエロいことだよなぁ。特に母さんは美人だから吃驚したよなぁ。


 そういえば、この世界に来て初めておっぱいもらったのもこんな真っ暗だったよなぁ。

 あの時は、母さんは夜泣きした私に授乳するために、灯りの魔法を使ったんだっけ?


 えーと、確かあの時は・・・と私はあの時のことを思い出しながら当時は解らなかったあの時母さんが喋った言葉を口にした。


「まりょくよ。ひかりとなれ。」


 その瞬間、私の体から何かが脱け出す感覚がして、部屋の中が、パァッと明るくなった。

 天井を見るとあの時と同じ光の球が夜話やかな光を放って浮かんいる。


 辺りを急いで見回してみても、両親はまだスヤスヤと寝息とたてている。


 ということはこの光の球は・・・・私が出した???


 







 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ