縁談がきちゃいました・・・
短いです!
よろしくお願いします٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
「ええっ!?わたくしに、縁談、ですか!?」
思わず、叫んでしまう。淑女らしからぬ姿だけれど、許してほしい。
まさかの、婚約破棄されて一週間後にもう縁談が来るとは思わなかった。
「ああ、そうだ。流石に、すぐに返事をするのではなく、一旦保留にしておいたが・・・」
父である皇帝が申し訳なさそうにそう言う。ここは、父の私室で、人払いがされている。
「そんな・・・・!どちら様からですか?」
「パイライト公爵家からだ。パイライトの当主で、お前と年齢差は三歳。つまり、アイザックと同い年だな」
一瞬、兄を思い浮かべたけれど、すぐに打ち消す。
つまり、その相手は二十歳だ。
「パイライト公爵・・・」
パイライト公爵とは、この国の筆頭公爵家だ。先祖は、わたし達王家と繋がると言われている、由緒正しい公爵家である。その当主と言えば、若くして宰相補佐につき、かなり優秀な人だときいたことがある
。
「・・・すぐに返事はしなくても良い。もちろん、断っても良いんだ」
父の言葉に、わたしは先ほどの思考を思い出した。
————うん、やっぱり解消は駄目そう・・・。
何より、断るのは甘えることだ。流石に、第一皇女としてそんな姿は見せたくない。
わたしは覚悟を決めると、顔をあげた。父を強い眼差しで見据える。
「分かりました。その縁談、お受け致します」
わたしの言葉に、父は目を見開く。
「———本気だな?」
「ええ。第一皇女として、正式にお受け致します。そうお返事を出してくださいませ、お父様」
「・・・分かった。返事を出しておこう」
「ありがとう存じます」
わたしはなんとか、微笑みを浮かべると一礼し、部屋を退出した。
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次に続きます!
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