そうだ、婚約を解消すれば良いのよ!
投稿が遅くなってしまいました!すみません・・・!
続きを読んでくださり、ありがとうございます!
「お帰りなさいませ、皇帝陛下、皇妃殿下。お帰りをお待ち致しておりました」
今回の外遊で、わたし以外の家族が留守にしていたのは、一週間。わたしは、長期休暇は宮殿に帰っていたものの、一年ほどあちらの国で過ごしていたので、大分久しぶりだ。
少し見ない間に、アイザックはとても精悍な顔立ちになっている。わたしは、今十七歳。アイザックは二十歳で、ルクードは十八歳だ。
「ああ、何か変わりはなかったか?」
父が柔らかく尋ねる。皇帝が、一週間も不在など、普通ならばあり得ないことだ。
「はい、ございません」
「そうか、それは良かった」
「アイザック。わたくし達の留守を守ってくださって、ありがとう。助かりましたわ」
母が嬉しそうに目を細める。息子の成長が嬉しいのだろう。
「皇妃殿下も、ご無事に帰ってきてくださり、本当に良かったです」
口元は、綺麗な笑みを形作っているけれど、眼差しの温度は先ほどから一切変わっていない。それが、長兄の常だった。
「取り敢えず、中に入ろう」
「そうですね、陛下。ルクード、セシリア。二人は一度湯浴みをし、着替えていらっしゃい。アイザック、わたくしと陛下も一度身支度を整えて参りますから、また謁見室で詳しい報告をきいても良いかしら?」
「かしこまりました、皇妃殿下。ではまた、ご報告に上がります」
そう言って、アイザックは一礼すると、下がっていった。それに合わせ、わたしとルクードも下がる。
久しぶりの宮殿の自室は、懐かしい感じがした。
「お帰りなさいませ、第一皇女殿下。ご無事にお帰りになられて、本当によろしかったですわ」
わたし専属の侍女、マリーが心底嬉しそうに破顔してみせた。他のメイドたちと協力して、てきぱきとドレスから室内着に着替えさせてくれる。
「ありがとう、マリー。少し馬車に乗ったからかしら、疲れているの。少し、一人にしてくれないかしら」
わたしが人払いを頼むと、かしこまりましたといって、メイドたちとともに下がっていく。
ようやく、見慣れた自室で一人になって、ほっとする。
「疲れたわ・・・。マイロがいくら最低な男だからって、やっぱり婚約破棄は疲れるわね」
マイロのあの尊大な態度には、呆れてしまう。
「もう婚約はこりごりだけれど・・・。わたしは、第一皇女だから、婚約は必須よねえ。いっそ、何度も解消したら、諦めてくれるかしら?」
わたしは、名案を思いついた、と思った。
そうよ、婚約を解消させれば、わたしは一生独り身で自由なんだわ!
そのときはまだ、知らなかった—————。わたしの身に縁談が早速ふりかかることを。
引き続き、読んでくださり、ありがとうございます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
まだ、続きます!
投稿は不定期に行いますが、頑張るので、読んでくださると嬉しいですᕦ(ò_óˇ)ᕤ
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彼とわたしの穏やかな婚約生活が始まります
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