チェツィルーナ皇国の強かなる第一皇女
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「わたくしは、隣国のチェツィルーナ皇国の第一皇女、セシリア・ヴィクトナーズ・チェツィルーナです」
周りにいて、話の流れをきいていた貴族達の大半が息をのんだ。マイロは、目を丸くする。
「ちぇ、ツィルーナ・・・?」
「ええ。流石に、シュメルダ—伯爵令息も、ご存知ですわよね?」
チェツィルーナは、フィラー王国の隣りの国で、フィラー王国とは比べ物にならないほどの大国だ。その第一皇女。それが、わたしである。
と、父が一歩前にでてきた。
「さて。事情は分かってくれただろうか。シュメルダー伯爵令息。いい加減に娘がこけにされるのも、見かねていてね。腹を据えかねている、と言うんだろうか。流石に、この状況は看過できない、ということで来させてもらったけれど・・・。ここまでひどい子息だったとはね。驚きだよ」
父の言葉に、マイロは小さくなった。決まりが悪そうに身じろぎする。
「まあまあ、お父様。許して差し上げてくださいませ。フィラー国王陛下が、吸収の道を選んでくださるに違いないわ。そうしたら、この愚かなマイロも、鉱夫として使って差し上げれば良いのではないかしら」
わたしがにこやかに計画を語ると、父は破顔した。母も、穏やかな雰囲気を取り戻している。
「陛下。それがよろしいと存じますわ。管理はセシリアに任せておけば間違いないでしょうし、この国は吸収の道を選ぶでしょう。そうよね、フィラー国王」
父、皇帝の寵愛を一身に受けている皇妃が軽やかに、嬉しそうに、フィラー国王に問うた。
ちなみに、誤解されそうなので注釈を付け加えると、チェツィルーナ皇国は皇帝も含め、一夫一妻制である。
「・・・皇帝陛下、皇妃殿下。私の判断が、この国を左右するのです。もう少し、お時間をいただけませ
んでしょうか」
フィラー国王の絞り出すような声に、両親が顔を見合わせる。
確かに、今即決するのは厳しいだろう。大きくはないとはいえ、何百万人もの人の命を預かっているようなものなのだから。
「————では、三日後。三日後までに、返事をもらわねば、私は軍を差し向ける事も、辞さない」
遠回しではなく、直截に攻撃をする、という脅し。国王は苦悶に眉を寄せると、了承の意で頷いた。
「かしこまりました。では、必ず三日後までに。お返事をさせていただきます」
「うむ」
「フィラー国王。わたくしたちチェツィルーナがフィラーを受け持ったら、悪いようには決して致しませんわ。ねえ、陛下?」
皇妃が陛下と呼ぶのは、ただ一人である。
父は、厳然と頷いた。
「その通りだ。よく、考えると良い」
「———ちなみに、属国になる選択肢は未だ有効でしょうか?」
フィラー国王の問いかけに、わたしは軽やかに微笑んでみせた。
「選べ、と申し上げましたのに、そちらの国の方が、遮ってきたのですよ?今更、その選択肢を戻せ、と仰るのは中々に横暴なのではなくて?」
どちらが、と突っ込みたい気持ちは分かるけれど、国を吸収するか否かの瀬戸際なのだ、今は。だから
、ここは厳しくいかなければならない。
「・・・分かりました。第一皇女殿下」
マイロの失態を思い出したのだろう、国王の顔が苦々しいものになる。もう、表情管理もできないほどにフィラー王国には余裕がない。
「では、また三日後に」
父、皇帝のその宣言で、夜会は締めくくられた。
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中々にセシリアは強かでしたが、いかがでしょうか?笑
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