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バスルームで邂逅しちゃった幼馴染に、おちんちんを洗ってもらってもいいのだろうか?

ラッキースケベか必然か?

 カーテンから差し込む日の光で目が覚めた。


「陽はまた昇る、か」


 停滞したハルトの心もカラダも置き去りにして、時は容赦なく流れていく。


「とりあえず、顔でも洗ってさっぱりするかな」


 部屋を出て洗面所に向かうと、バスルームから湯気がもくもくと沸いていた。


「ひまりのやつ、帰ってたのか」



 ドア越しに声が聞こえてきた。


「ゴミ兄いるの?」


「おう。今起きたとこだ」


「こっちへ来て一緒にはいろうよ。朝風呂気持ちいいよ」


「おおおっ!」


 これはあれだ。お風呂セックスのお誘いだな。


 兄としては妹の期待には是が非でも応えてやらねばなるまい。


 嬉々として衣服を脱ぎ捨て、ハルトはバスルームへの扉を開けた。


「うわっ! すごい湯気だ。なんも見えねえ」


「こっちこっち」


 腕をつまかれて引きずり込まれた。


「おひとりさま、追加ではいりまーす」


「りょうかーい」


 ん? なんか今、声が二人分聞こえなかったか?


 湯気越しに浴槽に目を凝らしてみると、そこにいたのは妹のひまりだけではなかった。


「ハルトくん、明けましておめでとう!」


 おっきなオッパイを浴槽に浮かべて挨拶をよこしたのは、幼馴染の楠木琴葉Fカップだった。



 * * *



 琴葉はある意味、ひまりと対を成す存在だ。


 背は高いが少女の面影を残した妹のカラダと違い、背丈は平均的、腕はぷにぷに、ふとももはむちむち、お腹はぽよん、胸はばいーんとぽっちゃり系。幼き日の思い出の幼馴染はグラマラスな大人の女性へと変貌を遂げていた。


「ぷにぷに、むちむち、ぽよん、ばいーん」


 ザバーーッ!


 ひまりからお湯をぶっかけられた。


「ほらほら、ゴミ兄も湯船にどぼんして」


 ひまりと幼馴染とハルトの三人で湯船につかった。


「うわぁ! ハルトくんってちっとも変ってないのね」


 小学六年生から一ミリも背が伸びていないどころか、一ミリ縮んでしまったハルトを見て、琴葉は手を叩いて喜んだ。


「それは言わないであげて、琴葉姉。これでもけっこう気にしてるみたいだから」


「ふふっ。ひまりちゃんは相変わらずお兄さんっ子ねえ」


「そっ、そんなんじゃないから!」


 ひまりはぶんぶん手を振って否定した。


「ハルトくんに会うのは小学校卒業して以来だよね。懐かしいなあ。昔はよく一緒にお風呂入ってたわよねえ。またこうして一緒に入れる日が来るなんて夢みたいだわ」


 ハルトはうなづいた。三人で遊んでいた子供の頃が、ハルトにとっては唯一のモテ期だったと回想する。「ハルトのお嫁さんになる」と言っていた琴葉とひまりの両手に花状態だったのだ。


「なつかしいなぁ」


 昔の思い出に浸るハルトと琴葉。


「琴葉は、今どこでなにをしてるんだ?」


 ハルトは尋ねた。


「介護学校に通っているわ。将来は介護福祉士かなあ」


 皆それぞれの道を歩み始めているんだな。


 いつかモラトリアム期を脱して、前に進みだす日が来るのだろうか。ハルトには全く想像もつかなかった。


 今のハルトに出来ることは……。


 湯船の中で手を伸ばして、妹のおしりを触ることだけだった。


「ひゃん!」


 ひまりはびっくりして飛び上がった。


「ゴミ兄!」


 ハルトを睨んでから、ひまりは湯船から出て行った。


「あたし先に出るね」


 ひまりはバスルームから出て行ってしまった。


 素っ裸の兄と幼馴染を残して。


「もう、ハルトくんったら、ダメじゃないの」


「いやあ……つい」


「かわいいからってイジワルしてたら嫌われちゃうわよ」


「お、おう、肝に銘じておくよ」


 それにしても、新年早々バスルームで幼馴染と裸で邂逅とか、ラッキーなのか?


「琴葉とお風呂でふたりきりか」


「ふたりきりはいや?」


「俺たちもう19歳だぜ」


「お年寄りから見れば、私たちなんてまだまだ子供よ」


「そんなもんかねぇ」


 琴葉が浴槽から立ち上がった。


「来て、ハルトくん。私が洗ってあげる」


 メロンのような大きな胸とボリュームのある乳首がお湯を滴らせながら浮上し、眼前には恥丘の下のきれいに整えられた陰毛と、陰毛に隠された女性器がうっすらと確認できた。


 もちろん、ハルトの目は釘付けだ。


「こう見えて人のカラダを洗う実習だって経験済みなのよ」


 湯船からひっ張り出され、お風呂のイスにすわらされて、ボディーソープを手際よくカラダに塗ったくられた。


 湯気ではっきりとは見えないが、ハルトのムスコは既にびんびん状態である。


「まずいっ。これ以上刺激を与えられたら……」


 股間を押さえてなんとか隠そうとしたものの。


「手をどけて、ハルトくん。大丈夫。男の人のおちんちんだって何度も洗っているから」


 背後から琴葉の手が伸びて来て、ハルトのムスコをごしごしと洗った。


 Fカップの大きな胸がハルトの背中に押し当てられ、上へ下へと揺れ動いた。


 ごしごし。


 琴葉のやわらかい手が搾り上げるようにハルトのムスコを揉み洗った。


 ぎゅっぎゅっ!


「あ……あかん……」


 ぎゅっぎゅっぎゅっ!


「うっ!」


 どぷっ!


「あっ! ハルトくん、今なにか飛び出さなかった?」


「いや、なにも」


 セーフ。


 湯気に紛れてなんとか誤魔化せた。

 


 * * *



「正月早々、天然の幼馴染に手コキで逝かされた悠木陽翔(ハルト)、19歳、無職(ニート)です」


 お風呂から上がって部屋に戻ってきたハルトは、いつものように独り言をつぶやいていた。


「ここがハルトくんの部屋なのね」


 ひまりから借りたバスローブを羽織った琴葉が部屋に入ってきた。


「なぜここにいる?」


「今日はお泊りなの。安心して。家には連絡済みだから」


「俺の部屋に泊まるつもりじゃないだろうな?」


「そのつもりだけど、だめ? 子供の頃はいつも一緒に寝てたわよね」


 ピンク色に上気したふくよかな肉体を前に、否と言えるハルトではなかった。



「それにしても、殺風景……なにもない部屋ねえ」


「俺は無趣味だからな。いや、あえて挙げるなら貯金が趣味だ」


 ハルトはスマホを手に取りアプリを開いた。


 チャリーン!


『預金よきよき、ヨカインちゃん参上! お金のお世話はヨカインちゃんにおまかせ!』


 アプリの妖精が元気よく画面に登場した。


『ハルト! 今日はどのようなご用でしゅか? もしかして預金(デート)のお誘いでしゅか?』


「いや、違うんだ。ちょっと君の顔が見たかっただけさ」


『もう、ハルトったら~♡』


「ハルトくん、それは?」


 琴葉がスマホを覗くと、アプリの妖精が挨拶をした。


『こんにちわ! ハルトの妻のヨカインでしゅ。よろしくね』


「へえ。ハルトくんってこういうのが趣味なのね」


 ぴったりと身体を寄せてスマホを覗く琴葉の豊満な胸がハルトの腕に押し当てられた。


「アプリの妖精ヨカインちゃんは預金口座を管理するAIアバターだよ」


『正妻でしゅ!』


「うん。分かるわよ。男の人っていつも空想のキャラクターを『俺の嫁』って言ってるものね」


「わかってくれたならなりよりだ」


 なんとなく幼馴染から圧を感じたハルトは早々にアプリを閉じた。



 * * *



 とりあえず話題を変えることにした。


「介護学校ってどんな感じなんだ?」


「うん、人のお世話をするお仕事だから、なかなか大変よ」


「すごいよなぁ」


 モラトリアム期のハルトには介護学校で学ぶ琴葉の姿はとても眩しく見えた。


「ねえ、知ってる? 男の人って年を取っても性欲は無くならないのよ」


「へえ」


「介護施設で何人ものおじいさんたちを見てきたけれど、おちんちんを触るとみんな元気モリモリになっちゃうの」


「そうなのか?」


「ハルトくんのおちんちんほどじゃないわ。バスルームのハルトくん、元気びんびんだったわねえ」


「え!?」


 琴葉の手が伸びて来て、ハルトの太ももに触れた。


「私の手、気持ちよかった?」


「琴葉、おまえ、バスルームでのこと……」


「私の手で逝くハルトくん、かわいかったなあ」


 うっとりとした表情で琴葉は語った。


「今夜お風呂の続きをしましょうね」


「おっ……」


「ひまりちゃんから聞いたわよ。ハルトくん、ずいぶん溜め込んでるって」


 ハルトの耳元に唇をよせて琴葉はささやいた。


「私にも分けてちょうだい。ハルトくんのた・い・せ・つ・な・も・の」


 心臓の鼓動がドキドキとこの上なく大きな音をたてて鳴り響いた。


「ねえ、ハルトくん。私……()()……だから」


 その瞬間ハルトのムスコがパンツを突き破らんばかりの勢いで膨れ上がったのは言うまでもない。


 それを見た琴葉は「くすっ」と笑い声を上げた。


「商談成立ね」


 琴葉は手を伸ばしてムスコの頭をよしよしと撫でた。


「元気なムスコさんね」


「元気だけが取り柄のムスコです。心とカラダが疲弊していても、ムスコだけはやたら元気な悠木陽翔(ハルト)、19歳、無職(ニート)です」


「変わらないのね、ハルトくん」


「また下らぬ事をつぶやいてしまった……」



「ひまりちゃんが言ってたわ。クリスマスエッチで20万円もらったって」


「ひまりのやつ、なに話してやがんだ」


「私には……いくら払ってくれるのかしら?」


 琴葉はバスローブの裾をまくりあげ、むっちりしたふとももをハルトに見せつけた。


「たっぷりはずんでくれるとうれしいわ」


「ううっ……むしゃぶりつきてぇ……」


 ハルトは指をわちゃわちゃ動かした。今にも飛びかかりそうな勢いだ。


「焦らないで……ハルトくん。ステイよ、ステイ!」


「くうーん……(おあずけかよぉ)」


「うふふ。今夜が楽しみね」


 耳元でささやく幼馴染の唇がかすかに頬に触れた。


幼馴染のお値段は? 君はいくら払うんだい、ハルト?


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