妹のオッパイを吸えと俺のムスコが言っている! 年越しセックスを期待しちゃってもいいですか?
ハルトのカラダに異変が!?
世は年末年始。ひきこもりでニートの懊悩などおかまいなしに、時は流れていく。
「齢19にして早くも体力の衰えを感じている悠木陽翔です」
今朝身長計で背丈を測ったら、149.9センチだった!
小学6年生で150センチ。それ以降1センチも伸びていないどころか。
「1ミリ縮んでいるだと?」
ちなみに、妹の陽葵は163.3センチ!
「陽葵のやつこの期に及んでまだ成長してやがる。けしからん! きっとオッパイも成長しているに違いない。吸いつきてえ……」
ぶつぶつつぶやきながら自室に戻ったハルトは、ホットカーペットにゴロンと寝転んだ。
1ミリ縮んだショックは思いのほかデカかった。
「はーーっ。じんわりと厭世観に浸ってしまう今日この頃です」
* * *
「大晦日だっていうのになにぶつぶつつぶやいてんの、ゴミ兄?」
部屋の入り口に目を移すと、二つ年下の妹がいつのまにかドアを開けて覗いていた。
「なっ! 陽葵、おまえパンツ一枚でなにうろついてやがるんだ! 裸族かよ! せめてブラくらいつけろ!」
「にしししししっ!」
妹は恥じらうどころか、ずけずけと部屋に入ってきて仁王立ちになった。
「ゴミ兄こそ人の事言う前におっきくなったおちんちんを元に戻したら?」
「うっ!」
兄はあわてて股間を押さえた。
妹は美人でスタイルがよくて、オッパイの形も大きさもまさに理想的。
白いショーツは肌にピッタリとフィットしており、女性ならではの縦線には陰核のふくらみがはっきりと浮かび上がっていた。
そんなものを見てしまったら、ムスコが成長するのは不可避というものだ。
妹がカラダを動かすたびに、ぷるんとオッパイがゆれた。
ピンク色の乳首は天空の城を指し示していた。(斜め上を向いていた)
「ああっ! むしゃぶりつきてえっ!」
陽葵が目をまんまるくした。
「ゴミ兄ったら相変わらずセックスのことしか頭にないのね」
「おまえ、何で俺の心の中が読めるんだ?」
すると妹は大きなため息をついて、首を横に振った。
「はぁーーっ、ゴミ兄。いつも心の声がダダもれでキモ……丸わかりだよ。ぶつぶつ独り言をつぶやく癖なんとかしたほうがいいんじゃない」
妹に指摘されてハルトはようやく自分の癖に気がついた。
「そうか、だからみんな俺のことキモイって言ってたのか」
「家族だから大目に見てもらえるけど、他人からしたらキモイ以外のなにものでもないんだからね。そこんとこ気をつけないと社会に出てはやっていけないよ」
「おっしゃる通りです。つぶやきはSNSだけにしておきます」
「それもどうかと思うけどね、にししっ!」
ひまりはくるりと回って部屋から出て行こうとした。
ぷりっとした煽情的なおしりを目の当たりしたムスコが再び成長を遂げた。
「そうそう、ゴミ兄、お正月に琴葉姉が来るってさ」
「なぬっ!」
楠木琴葉。19歳。
「推定E~Fカップ。お腹はちょっとぷよっとしていて。太ももはむっちり。妹と俺の幼馴染」
「ゴミ兄……」
あきれ顔で額に手をあてたひまりを見て、ハッと気づいたハルトは両手で口をふさいだ。
「俺、また何かつぶやいてた……?」
* * *
「年越しセックスしてぇ!」
一人自室でつぶやくのは、体力と気力は衰えても性欲は全く衰えを見せない悠木陽翔だ。
妹のオッパイを見てしまったせいか、ムスコが疼いて仕方がなかった。
「妹のオッパイを吸えと俺のムスコが言っている!」
しかし妹は両親と一緒に近くの神社に出かけて家には誰もいなかった。
「妹の初逝き顔を拝みたかったなあ」
妹とのセックス以降、全てのエロ動画の女の子が妹に見えてしまうハルト。
「我ながら重症だ……。ここは、気分転換が必要だな」
ハルトはスマホを手に取り、QS銀行のアプリを開いた。
チャリーン!
『預金よきよき。お金のお世話はヨカインちゃんにおまかせ!』
かわいらしい女の子の声がスマホから流れてきた。
『大晦日だね、ハルト! 今度はいつ貯金してくれるの? 楽しみにしてるからね』
アプリの妖精のヨカインちゃんは大晦日でも元気いっぱいだ。
ピンク色のロングヘアーに夏服のミニスカセーラー服を着たヨカインちゃん、白い太ももがまぶしかった。
ヨカインちゃんが動くとスカートがふわりと舞い上がって白いパンツがチラリと見えた。
カシャ!
すかさずスクショを保存した。
『もう! ハルトのエッチ!』
げへへ。
アプリの妖精との会話に、ニヤニヤ笑いが止まらないひきこもりでニートのハルトだった。
「ヨカインちゃん。預金の残高を教えておくれー」
『はいでしゅ! お金のお世話はヨカインちゃんにおまかせ! ハルトの預金残高は250万円でしゅ!』
「ありがとうー」
クリスマスに2回、三日後に2回。合計4回妹とセックスをした結果の預金残高だった。
「あと250万円か……」
午前零時ジャスト。スマホがチャリーンと音をたてた。
『ハッピーニューイヤー、ハルト! 今年もよろしくね!』
「よろしく、ヨカインちゃん!」
お金は大事。お金がなければ日々の生活さえままならない。
「貯金はひきこもりの生命線だ。けっしてこれ以上失ってはならない……」
しかし、妹のカラダを目の前にしてガマンが出来るかと問われれば、返す答えはひとつだけ。
「ぜったいにムリ」
ああ、悠木陽翔、19歳。ひきこもりでニートの彼は今年もアプリの妖精とふたりきりで新年を迎えたのであった。
今回はイチャイチャ無しでした。いいえ、アプリの妖精とイチャイチャしてました。