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10/15

大胆な告白! 少女の祈りは凍てついた海をも解かす?

ホワイトデーです。ハルトの思惑通りホワイトデーセックスに持ち込めるのか?


「おーい、ひまり」


「なに?」


「明日これ、日和に渡しておいてくれねえか?」


 リボンのついた白い箱をハルトは掲げた。


「あー、ホワイトデーのね。デカいね。これ有名店のマカロンじゃない?」


「そうだぞ。高かったんだからなこれ」


「あたしにはないの?」


「おまえチョコくれなかっただろ?」


「そこらへんは兄としての度量の広さを見せようよ。……って言ってもゴミ兄には無理かあ」


「おまえなあ……」


「明日、日和を連れてくるから直接渡しなよ。そのほうが喜ぶよ」


「そうか? もしかしてワンチャンアリとか?」


「ゴミ兄って、ほんとセックスのことしか頭にないよね」


「当然だ。俺からセックスを取ったら何も残らねえ」


「言ってて悲しくならない?」


「なった……」


 やれやれとひまりは肩をすくめた。


「まあがんばって」


「お、おう!」



 * * *



「ゴミ兄、連れて来たよ」


 学校から帰ってきたひまりがドアを開けて入ってきた。


 廊下にはもじもじと日和が佇んでいた。


「日和、これ約束の品だ。受け取ってくれ」


 ハルトはリボンの付いた白い箱を渡した。


「ありがとうございます。まさか本当にお返しを頂けるなんて予想外でした」


「俺は約束は守る男だ」


「カッコいいなんてちっとも思ってませんから」


「カッコつけてるつもりはねえけどな」


「それではごきげんよう」


 白い箱を抱きかかえた日和は、丁寧にお辞儀をして、パタパタとひまりの部屋に入っていった。

 

「誘う暇も無かったぜ」 


 ハルトはがっくりとうなだれた。


「ワンチャンナシかあ……とほほ」


「ゴミ兄、もうちょとデリカシーを身に着けようよ」



 * * *



 三月十七日。ドアをノックする音が聞こえた。


 コンコンコン。


「誰だ?」


 ひまりや舞音ならノックなんかせずに入ってくる。


 ドアを開けるとそこにいたのは制服姿の日和だった。


「日和、どうしたんだ? 何か用か?」


「ごきげんよう。ふたたびやってきた悪女です」


「おっ!」


「不調法者の悪女ですが、よろしくお願いします」


 しゅぴーーん!


 ハルトのテンションが一気にMAXまで高まった。


「待ちわびていたぞ、悪女日和!」


 日和の手をつかみ部屋に引っ張り込んでドアを閉じた。




 さっそく日和をベッドに座らせた。 


「俺の新必殺技、エロ動画サイトで見て以来ずっと実践してみたかったんだ。そいつを試させてくれ」


「いきなり実験台にしようなんて、さすが鬼畜です」


「日和が俺の部屋にいるのに、ガマンなんてできるわけねえだろ」


 ハルトは日和の頬に触れた。


「今日もすごくかわいいぜ」


「煽てたって割引はしませんからね。イケメン10万、フツメン15万、キモメン30万です」


「わかってるって、15万でいいんだな」


「はい、商談成立です」



 * * *



「いくぞ、日和」


「はい」


 目を閉じた日和の唇にハルトは自分の唇を重ねた。


 舌を差し込むと、日和の方から舌を絡めてきた。


「やるな、日和」


 キスは次第に激しくなり、接合部からは二人の混ざり合った唾液がポタポタと零れ落ちた。


 その一方で、ハルトの手は日和の制服を器用に脱がしていく。


 ハルトの新必殺技のひとつ、キスを交わしながら、一枚ずつ服を脱がしていくという技だ。


「今日の下着の色はラベンダーブルーか」


 ブラを色を確認したハルトは、ブラの中に手を突っ込んで胸をわしわしと揉んだ。


 指で乳首に触れると、コリコリとした感触が返ってきた。


 唇を離すと日和の口から甘い吐息が漏れた。


「ふあ……」




 首筋や肩甲骨に舌を這わせ、ブラを剥ぎ取り、オッパイを吸う。


 ちゅばっ! ちゅるるっ! 


 同時に太ももを愛撫する手を、徐々に股間へと近づけていった。


 手をショーツの中に挿し入れると、そこは既にしっとりと濡れていた。


「もうこんなに濡れてるのか」


 陰核に触れコリコリとした感触のソレを指先で軽く弄んだ。


 ピクンと日和のカラダが震えた。


「いい反応だ」



 * * *



 ハルトは日和のショーツを脱がして足を開かせた。


「今日もツルツルだな」


 日和の女性器はキレイにお手入れされていた。


「そんなに見つめないで下さい……恥ずかしいです……」


 日和が手で女性器を隠しながら言った。


 ハルトはその手を退けて女性器を舐め始めた。


「あっ……はあっ……」


 日和の喘ぎ声が漏れてきた。


「いい声だ。濡れ具合も素晴らしい」


 ハルトはズボンを脱ぎ、びんびんになったXSを取り出した。


「あ……」


 それを見た日和が声を上げた。


「入れるぞ」


「コンドームを着けて下さい!」


 ハルトはXSを日和の膣口に当て、ゆっくりとナマで挿入した。


「あ、ダメ!」


「先っぽだけだから」


 奥まで入れずに入り口だけで揺するように動かす。


「あっ、あっ……妊娠してしまいます!」


「すごいスリルだな」


 スポっと抜いた先っぽにハルトはコンドームを装着した。


「完全装備!」


「先ッぽ兄さんはイジワルです」


「すまんすまん。かわいかったからつい……でも日和のココだってこんなに濡れてるぜ」


 日和の膣から溢れる液体を指で掬いペロリと舐めた。


「うん。日和の味がする」


「どこまでも鬼畜ですね」


 完全装備状態のXSを再び膣口に押し当て、ゆっくりと奥まで挿入していく。


 深く潜れば潜るほど日和の体液が溢れてくる。


 腰を回転させながら徐々に奥に進めると、コツンと先端が最奥に当たった。


「子宮に到着だ」


 ハルトは腰を回してXSの先頭をぐりぐりと押し付ける。


「ふああっ!」


 子宮口を刺激されて日和が喘ぐ。


「どうだ、俺の新必殺技、スパイラルインセーションは」


 ハルトは腰の回転速度を上げていく。


 ぱちょん! ぱちょん! 肌のぶつかり合う音が響く。


「あっ……あっ……あぅ!」


 カラダをピクピクさせて日和が悶える。


 ハルトは日和が快楽に溺れていく様に興奮すると同時に、そこには快楽以上の何かが存在するのだろうかと漠然と考えていた。


「さ……きっ……ぽ……兄さん」


 息も絶え絶えにつぶやく日和によって思考は遮られた。


「ダメです……もう……逝きそうです……」


「逝っていいぞ。俺も一緒に逝く!」


 ハルトはラストスパイラルをかけた。そして……。


「あああっ!! 先っぽ兄さんんーーっ!!!」


「日和!」


 ドドッ! ビュルルルーーーーーーッ!!!


 足の指をピンと伸ばして絶頂を迎えた日和の中に、ハルトは射精した。


 精液はゴムの壁に激しくぶつかり外に出ることは叶わなかったが、


「いつかゴムの壁を突き破り、日和の子宮まで届くのではないだろうか」


 そう思えるほどの勢いで射出された。



 * * *



 ハルトがXSを引き抜くと、ごぽっと日和の体液が大量に溢れてシーツに大きな染みを作った。


「ふはあ……」


 絶頂の余韻の残るカラダを抱きしめてキスをすると、日和もキスを返してきた。


 薔薇色に染まった日和の頬に触れながらハルトはつぶやいた。


「どうだった? 俺のエロ動画仕込みの新必殺技は?」


 日和は潤んだ瞳を細くしてハルトを見つめた。


「不本意ですが……花マルでした」


「頑張った甲斐があったな。俺たち、けっこう相性いいんじゃね?」


「そうですね……不本意ですが……」


 恥ずかしそうに瞳を閉じた日和の唇にハルトはもう一度キスをした。

 

 日和もカラダをハルトに預け、二人はしばらくの間抱き合っていた。



 * * *



 ハルトの肩にはまるで恋人のように日和の頭が乗っていた。


 例えビジネスライクな関係であっても、今のハルトにはこの瞬間が全てだった。


「お金が見せるうたかたの夢か……」

 

 すると、日和が上目遣いでハルトを見つめていることに気がついた。


「二月十四日に言った言葉を覚えていますか?」


「ああ、俺と結婚したら日和とひまりは姉妹になるって言ったな」


「職に就いたら、もう一度お願いします」


「え!?」


 意味を飲み込むまでしばし時間がかかった。


「ええっ!? それってプロポーズの答えはオーケーってことなのか?」


 日和は顔を赤くしてプイとそっぽを向いた。


「そこは察して下さい」


 ハルトはナマで日和の膣の中を己の精液で満たすところを想像した。


「ぶほっ! たまらん!」


「妄想がダダ洩れですごくキモイです」




「と、とりあえずキープで!」


「すぐに答えをださずに快楽だけを貪ろうとするところはさすが鬼畜としか言いようがありません」


「俺の唯一の取柄だからな」


「誉めてませんから」




 ハルトの心はまだ理解が追い付かないでいた。


 ビジネスライクだと思っていたら、結婚してあげてもいいという相手が現れた。条件付きだけど。


「俺は夢でも見ているのか?」


 19年生きて人生いろいろあったけれど、こんなことは始めてだった。


「誰からも好かれてないって思ってた……。みんなから嫌われていると」


「少なくともひまりと私は嫌ってなどいません。そもそも嫌いな人とセックスなんてしませんから」


「そ、それってつまり、好きってこと……なのか?」


「こ、これ以上言わせないで下さい」


 日和は顔を真っ赤にして両手で顔を覆ってしまった。


「え、ええええっ!?」




 ハルトは日和の手をガチっと掴んだ。


「日和、よく顔を見せてくれ」


「恥ずかしすぎて見せられません」


「おまえのかわいい顔が見たいんだ」


 手を退けると、真っ赤になった日和の顔が現れた。それを見て、おそらく自分の顔も真っ赤に違いないとハルトは思った。


「俺たち、相思相愛なんだよな?」


「不本意ながら、そのようです」


「おお、日和!」


 ハルトは日和にキスをしたが、それはこれまでのものとは意味が違っていた。




「世界で一番かわいいぜ、日和」


「ムスコさんが暴れています。はやく宥めてあげて下さい」


「宥めて……くれるか?」


「仕方ありませんね」


 日和はハルトのムスコを手に取り、口に含んだ。 




 エロ動画サイトのことも、新必殺技のことも最早念頭にはなかった。


 ただ好きな人の側にいたい、そんな思いだけで、その後はカラダを重ね合った。


 日和とハルトは舌を絡め、足を絡め、触れ合い、抱き合い、ささやきあい、見つめ合い、微笑み合った。


 ハルトの腕の中で日和は何度も頂きを迎え、日和の中でハルトは何度も絶頂に達した。


 そして夜が明ける前、疲れ果てた二人は抱き合ったまま眠りについた。



 * * *



 翌日、ベッドの上でハルトは冷や汗をダラダラと流していた。


「一枚、二枚、三枚……」


 日和は使用済みのコンドームを数えていた。


「四枚……五枚……六枚」


「日和さん、おいくらになりますでしょうか?」


「15万✕6回で90万円です」


「おおおおおおぉぉぉぉっ!」


 ハルトは頭をかかえてうなり声を上げた。


 それは性欲の権化の断末魔だったのかもしれない。


「まだまだ不調法者ですが、これでもれっきとした悪女です」


 まるで人が変わったような口調で喋る日和。


「悪女は狙った獲物を決して逃しません」


 くくくっっと目を細めて笑うその姿はまさに悪女そのもの。


「お許し下さい、日和様」


 ベッドから飛び降りたハルトは、裸土下座を敢行した。


「冗談ですよ、先っぽ兄さん」


「へ?」


「ちょっとした意趣返しです。30万円に割引してあげます。今回だけですからね」


「ありがとうございます、日和様。ううっ……」


 ハルトはスマホを手に取り送金した。


 振込を確認した日和はスマホを胸に抱きしめ目を閉じた。


「先っぼ兄さんが一日も早く定職に就けますように」


 預金残高は60万円。


 日和の祈りが届く日は来るのだろうか。


裸土下座で預金残高消滅危機を回避したハルト。残り60万円。最後のセックスの相手はいったい誰になるのか?

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