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炉簿戸家のチャミ(6)ロボットを連れて公園へお散歩をしよう

作者: 笹木 人志

 ショウちゃんが、公園で遊んでいると、よく犬の散歩をしている人を見掛けます。毎日毎日、大変だなとみていれば、飼い主さんは、犬がおしっこをする度にそこに水を撒いて綺麗に流しているので、そういう風にするのがマナーなのだろうなと思いました。


 ある小春日和の日、ショウちゃんはお婆さんに言われて、チャミを連れて散歩に出かけました。最近、ロボットのチャミの関節がきしむ音を立てるので、お婆さんが、グリスを注入したのです。ですから、それが隅々に行き渡るように、チャミをしばらく動かしてあげる必要があったのです。


 ショウちゃんは、元気に行ってきまーすと言うと、水を入れた水筒を肩から下げてチャミと出かけたので、お婆さんはふと首を傾げました。全くどこまで行く気だろうね?


 落ち葉を踏みしめながら公園の外周をしばらく歩いていると、チャミのきしみ音が無くなってしました。

 やがてチャミは突然立ち止まると、しゃがみ込んで、お尻の部分から液体をほとばしり始めてしまいました。。


 ショウちゃんは急いで、液体がたまった場所に水筒の水をかけました。


「これは、水素電池で発生した水ですから、綺麗ですよ」とチャミは立ち上がってから不服そうに言いました。


「マナーだよ」ショウちゃんは、胸を張って言い返しました。「みんなそうしているもの」




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