熱じゃないよ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
この子の裏の心情が分かる人は、相当洞察力が鋭いと思います。
男性の方はまず難しいと思います。
女性の方なら、多分ひと握りいるくらい……?
でもそれが見えてくると、最後の一文の重さが分かると思いますよ。
ただ夢見るようにぼんやりして、何処か地に足が着いてない人だった。次いでに言うならば、髪に寝癖は付き物だし、裾は捲れていたし、襟は何時も乱れていた。だらしのない人だった。
そんな彼女は何時も押しかけ女房宜しく、僕の布団に潜り込み、共に朝を迎える。何時も寝静まった夜を見越して、気付かれぬ様に入り込み、朝方その重さで気が付く。でも今日は、そんな彼女が居なかった。探しに部屋を出ると、一人で椅子に座って目覚めの珈琲をキメていた。
「おはよう」
彼女は僕の姿に気が付くと、くったりと笑った。そうしてまた両手で包んだマグカップに口を付ける。相変わらずマイペースで、気遣いのない人だった。
此方が延々と黙っていると、彼女の方から口を開く。
「昨日、寝汗を掻いてしまったから、暫く君に押し掛けるのは辞めようと思うんだ。大体一週間くらい」
「今日は掻かないかも知れないのに?」
「掻くよ。絶対」
彼女はそう断言すると、足早に席を立ってその場を後にした。
翌日、彼女はいつも以上にだらしのない格好をしていた、黒の薄手のワンピース姿で、髪は梳かしてない。外は冷え込むさむさだと言うのに、膝上まで捲り上げている。それに加えてソファに体育座り。やましい急所まで、晒しあげて。
「風邪ひくよ」
「引かないよ。熱いもん」
そう言って、虚ろな瞳で此方を見上げた。視線が熱っぽい。実はとうに風邪を拗らせているのかもしれない。振り返って毛布を取りに戻ろうとすると、彼女から声を掛けられる。
「毛布は要らないよ。だって風邪じゃないから」
「そのまま居たら、風邪をひくよ」
止める声を無視して毛布を取りに戻り、肩から掛けてやると、少し困惑した顔で此方を見た。それから、おにぎりの様に引き寄せると黙り込む。けれども何を思ったのか、体から引き離し、そっと僕の元へ押し付ける。
「これ、君のでしょ? 汚しちゃうかも知れないから、やっぱり返すよ」
「汗の事なら何時も入り込むから気にしてないよ」
しかし彼女は陰鬱そうな顔で、毛布に包まる真似はしなかった。ただ此方が受け取るまで、手を伸ばし続ける。
「女の子はね、ちょっと面倒臭いんだ」
彼女はそう、困ったように笑ったままだった。
下から物凄い生々しい話が飛んできます。
本当の意味でセンシティブです。
何でも許せる方向け。
ヒントとして上げられるのは、
『添い寝を止めるのは一週間』
寒いのにワンピース一枚。
借りた毛布を『汚すかも知れない』
そうして最後の一文、
『女の子って、ちょっと面倒臭いんだ』
です。
上記の事より、生理を予測し、前もって動いている事が分かります。
添い寝を止めるのは一週間。
⇒大体の方は一週間くらいで終わります。
※不順の方もいらっしゃるので、一概には言えませんが。
寒いのにワンピース一枚。
借りた毛布を『汚すかも知れない』
⇒ホルモンバランスの影響で、体温調節がバグる。
⇒多分、衣類に血が着いた。故の着替え。
『女の子って、ちょっと面倒臭いんだ』
⇒女の子の『生体』ってちょっと面倒臭いんだ。の意味。
体温調節バグって寝汗かくし、血で衣類は汚すし、君に気を遣われてるのに、こんな返事しか出来ないし。
最後の一文は、
一見すると、『性格が面倒臭い』に思えますが、真実は『生体が面倒臭い』です。
両方の意味に取られるように書きました。
ここから先、出来るだけ正しい知識を一人でも多くの方に知って頂きたく。
時折、『生理って気合いで止められるんでしょ?』
なんて事を仰る方がいらっしゃいますが
『気合いで止まられたら此方は苦労しませんよ(怒)』
と返します。
大体一週間血を吐き続けます。本人の意思に関係なく。
近づくにつれて、体の不調が顕著になります。
予測してもこんな風になってしまうので、生理周期を把握する事がいけない事、やましい事だなんて思わないように、言われないように。
血ってね、落ちないんですよ……。