8話
リュダ「これで大丈夫だ。仮の身分証になる」
操「ありがとうございましたー!」
リュダ「気をつけてギルド行ってこいよー」
操「はーい!」
リュダと別れ、地図を見る。警備隊本部とは真逆の方向へ行く。
操「お金と生活場所が当面の問題だなぁ…」
現実に戻された気分で足取りが気持ち的に重く感じる。
都なので移動距離が長い。建物も多く、目印がわからない。
操「やっと着いたよ…」
警備隊本部を出た時は陽が真上にあったのにも関わらず、今は日が暮れ始めている。
扉を開け、受付らし場所へ行く。
操「すいませんー」奥から綺麗なお姉さんが出てくる。
受付「はい、お待たせしました。本日の依頼受付は終わっているんですが…」
操「冒険者登録したくて」周りからクスクス笑い声が漏れる。
受付「身分証あります?」笑いを気にせず話を進めてもらう。
操「これでいいですかね」警備隊本部で作ったものを出す。
受付「はい、結構です。それではこちらの書面に目を通していただいて、大丈夫であればサインをお願いします」
操「えっと…冒険者同士の争いは御法度っと…登録料に銀貨1枚…あ」
受付「どうかされましたか?」
操「あの…お金がないんですけども…」急に操の目が泳ぎだす。
受付「はぁ…わかりました。操さんを保証してくれるお方はいらっしゃいますか?」
操「警備隊のリュダさんって人から言われてきたんですけど…」
受付「警備隊のリュダさんですか…あなたはリュダさんに恩がありますか?」
操「はい」
受付「もし、冒険者を始め、お金が工面できなかった場合リュダさんにご迷惑をおかけすることになるますが、よろしい
でしょうか?」
操「ご迷惑をおかけすることはありません」泳いでいた目が透き通る。
受付「わかりました。1ヶ月以内に銀貨1枚をお願いします。他に疑問な点はございますか?」
操「いえ、特には」
受付「それではサインを」
操は最後の場所にサインをする。
受付「それではこれからあなたは冒険者として…」
?「スタンピードだぁ!」
受付「なんですって!?」 操「何事!?」