4話
操「夜じゃん…」ジョギングに夢中だったがいつの間にか日が暮れていた。
だが、疲れが出てこない。
操「まだ行けそうだけどなぁ…こういう世界って敵が夜に活発になるのか一緒に寝るのかわからないんだよなぁ…」
周りを見回すが、特に変わった様子もない。
操「よく見えるといいんだけどなぁ…」目を凝らす。
『スキル明視小を取得。ステータス器用を3加算します』
操「え?頑張ればなんでもできる感じなのか…」
操は目を凝らすと先ほどより遠い場所がはっきり見えるようになる。
操「へぇ、しっかり見えるね…あ、ゴブリンみたいなのが二匹いる…ちょっと遊んでみよ」
ステータスを力に極振りし、小石を投げる。
最初に投げた時は5mくらいだったのにそれはまるでレーザーのように虚空を過ぎ去る。
操「あ、器用が上がってないとそもそも当たらないのか」
操は力と器用にステータスを振り分け、再び小石をゴブリンらしきやつに目がけ、投げる。先ほどのレーザーほどではな
いがいい速度でヘッドショットを決める。
操「楽勝!」ゴブリンらしきもう一体があたふたしているように見える。
一体になったところをステータスを戻し、ゴブリンらしき敵に接近する。
近づき、ステータスを素早さから少し力に回す。
ゴブリンが気づいたのかこちらに寄ってくる。見かけは最初と変わらない。
棍棒で叩かれるとダメージを1受ける。
操「あ、夜は強くなる系なんだ…ふぅん…」
棍棒でフルスイングする。
ゴブリンらしき敵は腹からくの字になり、倒れる。そして動かなくなる。
『Lvが一つ上がりました。スキル投石小/棍術小を取得。ステータス力量に15加算します』
操「やっぱり経験値もいいんだねぇ…」
操はステータス画面を見て惚れ惚れする。
Lv3/HP10/MP1/力10/守15/知1/耐15/器1/早33/運10 計96
少し走ってみるといつもより身体が楽になる。
色々試した結果…
操「力量と器用を上げると蹴る力とかも増えるから結局素早さ極振りよりもバランス的に振った方が結果的には早くな
るのかぁー。これは面白いなぁ…」
操が色々と考えている間に朝陽が差してきた。
操「遊びすぎた…でもこの世界今までのゲームの中でも一番面白いかも!」
操は棍棒を二つ立て、倒れた先へ向かう。
指し示した先は一番最初より少しズレていたが気にせず向かう。
数時間歩くと建物が見えた。