2話
操「最後かなりテキトーだった気がするんだけど…ま、いっか」仰向けで転生した。
ふっと立ち上がり、背伸びをする。
VRMMOとそんなに変わらないかもと思いつつ、周りを見回す。
操「難易度とかわからないけど、まずここどの辺?」
ジャンプをしてもいつもよりちょっと体が軽く感じるだけでジャンプ力は現実とそんなに変わらない。
その辺に落ちている小石を投げたり、走ったりする。
操「体力…ないとこ…ろまで…一緒…じゃなくて…いい…」右脇腹の痛みを感じる。
息を整える。
操「今の体の感じはわかった。ラグとかは一才ないから本当に現実みたいだね。でもどうしようか…」
周りは見渡す限り草原…
操「ま、なんとかなるっしょ」
風が吹く方へ身を任せ、歩き始める。
操「そういえば、こういう時って“ステータス“画面とか見れないのかな?」
目の前にステータス画面が出現する。
操「あ、やっぱりこんな感じなんだ」
Lv1/HP5/MP10/力3/守1/知5/耐1/器10/早3/運7 計45
スキル:能力操作 不健康体
操「うわ…ワンチャン一撃で死ねるじゃん…」
操はスキルを使ってみる。
Lv1/HP 10/MP1/力1/守1/知1/耐1/器1/早28/運1 計45
操「素早さ重視っと…」軽く走ってみる。
さっきよりだいぶ早い。体力も上げたからか、右横腹の痛みも来るのが遅い。
操「陸上選手とかってこんな感じなのかな」汗を服で拭い、またステータスを変える。
Lv1/HP10/MP1/力1/守15/知1/耐14/器1/早1/運1 計45
操「うわぁ…体がめっちゃ重い…」
スキル画面に目をやる。
操「あ、不健康体のスキル無くなってるじゃん。ラッキー!」
すると、背中に何かぶつかる。
振り向いてみるとコブをつけたゴブリンらしきやつが棍棒を持っている。
操「あ…さっき遊びで投げた小石当たっちゃったのね…」申し訳なく思いつつも、HPを見ると1もダメージを受けていな
い。
ゴブリンが何度も棍棒を叩いてくるが、ダメージはない。
操「そういえば、武器も何もないけどどうしよう?」
重い体でゴブリンにしばかれながら風の吹く方向に歩く。






