くるくるくすくる
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夢の、ゆめのなかに沈むわ
くるくるくすくる
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たとえば、あしがすくわれても
いつか、そのすくわれたことにきづくみたいに
いつだって、ておくれは、みらいにしかないの
過去にとじこめてしまえ
手遅れをかんじたのなら、
過去にとじこめてしまえ
君は、とってもふきげんだから、
そうしたくないかもしれないけれど
きっと、もちだしてしまうわ
すまし顔のかぶとむしが
ふきだしたのは、過去じゃなくて、今なの
今は、ここでしかなくて
今は、ここにしかないから
だから、よいのよ
すまし顔のかぶとむしが
いつしか泣き出しても
あたし、ちょっとそっぽむくだけだわ
ときには、なくのも 必要なのよ
あたし、今 それがふしぎなことでもあるけれど
ときには、今がひつような涙が先にこぼれおちるまえに
きちんと涙をだきとめるのも必要なのよ
ほら、まじめなかおしたおさるさんがそういってたの
むぅ。ごーるでんらいおんたまりん、だったらしいの
彼は、金色のまりもみたいな身体に
美しいむらさきの花のブローチをつけてたわ
なぜなら、お空から、だれかの魂のむらさきの花がたくさんおちてきたからだわ
あたし、ときには、今がひつような涙が先にこぼれおちるまえに
きちんと涙をだきとめるのも必要なのよ
ごーるどの毛のふちの
ちいさなむらさきの花びら
こぼれおちたそれを