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かなしいという気持ちは 憎しみという気持ちは 


 今日、残酷なことを考えた日、


 —―それは、豚と青に沈んだ日


 ……なあ、俺は、エンターテインメントだと思った お前は、どうおもう


 豚は、ただただ、なにも俺を疑わない目で青のままだ


 **


 豚は、おまえじゃない


 俺だ


 だから、お前は、憎む権利があるとそう言い聞かせても、豚は、青のままだった


 空は、水色で、俺は、いつまでたっても、ただただ、お前のように青にはなりきれない


 

 **


 俺は、考えちまった


 豚は青であり続ける


 俺は、俺でしかないのに、お前はもう既にお前を手放した


 俺は、俺のままで、それをただ、エンターテインメントとしか捉えられない


 ああ、俺とお前の間にはこんなにとてつもない程の壁があるのに、お前は豚でありつづけて青でいつづけて


 それを他人は、豚が青だと気づかない お前が既にお前を手放したことに気づかない


 なあ。俺は、考えちまった


 不幸は、エンターテインメントだぜ


 なあ。俺は、考えちまった


 哀しみは、エンターテインメントだぜ


 こんなに、くるしくて、残酷なくせに



 なあ。エンターテインメントだぜ


 **


 豚は、いつまでも答えない お前はもうお前を手放して 豚として青のまま



 **


 そらは水色で、


 俺はやるせない


 俺は、青、ではないから

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