かなしいという気持ちは 憎しみという気持ちは
今日、残酷なことを考えた日、
—―それは、豚と青に沈んだ日
……なあ、俺は、エンターテインメントだと思った お前は、どうおもう
豚は、ただただ、なにも俺を疑わない目で青のままだ
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豚は、おまえじゃない
俺だ
だから、お前は、憎む権利があるとそう言い聞かせても、豚は、青のままだった
空は、水色で、俺は、いつまでたっても、ただただ、お前のように青にはなりきれない
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俺は、考えちまった
豚は青であり続ける
俺は、俺でしかないのに、お前はもう既にお前を手放した
俺は、俺のままで、それをただ、エンターテインメントとしか捉えられない
ああ、俺とお前の間にはこんなにとてつもない程の壁があるのに、お前は豚でありつづけて青でいつづけて
それを他人は、豚が青だと気づかない お前が既にお前を手放したことに気づかない
なあ。俺は、考えちまった
不幸は、エンターテインメントだぜ
なあ。俺は、考えちまった
哀しみは、エンターテインメントだぜ
こんなに、くるしくて、残酷なくせに
なあ。エンターテインメントだぜ
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豚は、いつまでも答えない お前はもうお前を手放して 豚として青のまま
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そらは水色で、
俺はやるせない
俺は、青、ではないから