前置きとして
いえ、あまりにも批判エッセイが、ランキングに溢れている状況を目にして、……一石を投じてみようかと思いました。小説家になろうの海に、ほんの少しの水の波紋を、描きたい 、ま、好き好きですよね 。したい、好きな方は、どうぞ。この作品の感想覧に読んで欲しい方自身の短編タイトルを書いて下されば、作者が気まぐれにつまらないとその御作品のご感想覧に書きに参ります。(長編を読める自信はないので短編を希望です)
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森田童子 - 僕たちの失敗
を 聴きながら
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彼女の透明感のある声が好きです。まるで。そう、まるで。
何も邪魔されない、そっとかさねて、ただただ干渉しないただただ空気のように触れ合わないぎりぎりのそんな繊細で透明な空気のような声に思えます。それは、ただただ、私にとって心地よいもの。
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私にとって、書くことは、息をすることです。……他者の言葉は、そこにちらついたりしても、まるですり抜けていく、それ。ただただ、自らのそこ、水のそこに、映っているそれに、ぼうっとしている、その上の木にとまり水面を見つめている小鳥のように。ただ、それ、だから。
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すすり泣く、という感覚が、ただただ嫌いじゃないです。
……それをただ、見つめている視点で、ただただ、それを写しとりたいです。
それは、どこまでいっても他人です、他者。
—―だって、それが自身になったとき、興醒めでしかないでしょう……?